人気も納得!サバティカル「スカイパイロットTC」の魅力を引き出す必見レイアウト術
キャンプ場にいると、ほかのキャンパーがどんなギアをどんなふうに配置しているのか、ついつい気になってしまいませんか?そこで「思わず真似したくなるサイトレイアウト」を紹介する連載企画「キャンプサイト間取り拝見!」がスタート。インスタグラムで見つけたこだわりレイアウトを間取り図とあわせて紹介します。記念すべき第1回は、「サバティカル」の大人気テント「スカイパイロットTC」がテーマです!
その素敵なサイトの間取り、見せてください!
キャンプ場で、ほかのキャンパーがどんなギアを使っていて、どんなレイアウトにしているか、おしゃれなレイアウトを見つけても「ちょっとテントの中を見せて」と簡単には声をかけられませんよね。
本企画では、インスタグラムでおしゃれなサイトの写真を投稿しているキャンパーを取材!毎回異なるテントをピックアップして、間取り図とともにこだわりポイントや使っているギアなども紹介していきます。
大人気テント!サバティカルの「スカイパイロットTC」の間取り拝見!
連載第1回で取り上げるのは、
サバティカルの大人気テント「スカイパイロットTC」です!
サバティカルは、長年世界中のアウトドア用品を輸入販売してきたA&F(エイアンドエフ)が2019年に立ち上げたアウトドアブランド。機能性とデザイン、コストパフォーマンスの高さから、多くのキャンパーの支持を集めています。
そのなかでも、スカイパイロットTCはフラッグシップに位置するシェルタータイプの大型テントで、あまりの人気から抽選販売が行われるたびに即完売するほど。
その魅力は
- リビングルームとして6〜8人がゆったりくつろげる広々空間
- 多彩な張り方ができる汎用性の高さ
- ピラミッドラインの美しいシルエット
- ワンポールテントに着想を得た設営のしやすさ
など多岐に渡り、余裕のある空間と汎用性の高さから、キャンパーの個性を思いっきり発揮できるテントです。
なお、“TC”とは天幕に使われているTC素材(コットン/ポリエステル混紡素材)のこと。2023年4月にはポリエステル素材を採用した「スカイパイロット Synthetic」も登場しました。
【間取りFile.1】センターポールと円形テーブルがベストマッチ!真似したくなる裏技も@hamu_campさん
最初に紹介するのは、清潔感と温かみのあるサイトの雰囲気が目を引いた
hamu_campさん。
キャンプ歴は3年で、ファミリーキャンプが多く、「シルエットとデザインがめちゃくちゃおしゃれで、持っているギアとのアレンジやレイアウトも楽しめそう」とスカイパイロットTCを購入したそうです。
hamu_campさんの間取り拝見!
■hamu_campさんの使用ギアリスト
- ネイチャートーンズ キッチンカウンター ダークブラウン
- ネイチャートーンズ バーカウンター ダークブラウン
- YETI クーラーボックス 35L タン
- EENOUR 車載冷蔵庫 25Lタン
- ネイチャートーンズ オクタゴンサークル+センターサークル
- DOD ソトデーチューボー
- QUICK CAMP ウッドローチェア ブラック
- WAQ 2WAYコット
- ダルトン アルミコンテナ(S/M/L)
- ペンドルトン フォールディンググラウンドバスケット グレー
- DOD ワンタッチカンガルーテントM
- ベアボーンズ エジソンストリングライトLED
- ROMO SANSA CHAIR 焚き火チェアー
- MIKAN 3WAY LED LANTERN WOOD
- 日本船燈 アンカーランプB
- THOR ラージトート53L コヨーテ
幕内中央にネイチャートーンズのオクタゴンサークル&センターサークルを配置し、右手がリビングダイニング、左手が寝室というレイアウト。中央奥がキッチンスペースになっています。
スカイパイロットTCのセンターポールをオクタゴンサークルの内側に通す技ありの配置。まるで純正品を組み合わせたかのようなフィット感が素敵です。
写真奥は、ネイチャートーンズのキッチンカウンターとバーカウンター。料理が好きということで、キッチンまわりの動線も秀逸。右手にYETIのクーラーボックスとポータブル冷蔵庫を並べ、スムーズに料理ができるようになっています。
hamu_campさんはネイチャートーンズのキッチンカウンターが特にお気に入りのアイテムだそうで、「前からでも後ろからでもおしゃれに見えて、置くものを変えることで毎回違ったレイアウトが楽しめるのでおすすめです」とのこと。
スカイパイロットTCは中央の幕が前後ともに大きく開いてメッシュにもできるので、そこにおしゃれギアを配置するのが、外から素敵に見えるポイントだそうです。
スカイパイロットTCは天幕がベージュなので、合わせるアイテムはインナーテント(DODのワンタッチカンガルーテントM)をはじめ、同じベージュのものを多めにチョイス。
「ベージュのギアはロゴやアクセントに黒を使用しているものが多いので、ほかのギアは黒にして統一感を出して、ポイントにペンドルトンのキャンプぽい柄を入れたりしています」と、こだわりポイントを教えてくれました。
サブポールを二股に替えてスペース効率アップ!
スカイパイロットTCは、センターポール1本と、前後左右のサブポール4本で天幕を支える構造。hamu_campさんはこのうち左右の2本を二股ポール(DODのフタマタノキワミ)にすることで、デットスペースをできるだけ減らしているとのこと。
写真右の、左右の斜め下に向かって黒く見えている線が二股ポールです。通常はここにサブポールが1本垂直に立つため、その奥の空間はどうしても使いにくくなります。わずかなスペースも無駄にしないテクニックは、すぐに参考にできそう。
「キャンプでも快適に過ごしたい」というhamu_campさんは、手の届く範囲に必要なものが全てそろうレイアウトを心がけているそう。また、小物は収納して、ゴミも見えないようにすることで、生活感が出ないようするのもポイント。今後はお座敷スタイルにも挑戦したいそうです。
【間取りFile.2】シンプルな配置と自作ギアでスタイリッシュな空間に@yuki_nakamaruさん
次に紹介するのは、
yuki_nakamaruさんの間取り。高校時代からソロでのキャンプ経験があり、途中ブランクを挟んで、ファミリーキャンプ歴5年とのこと。
スカイパイロットTCのデザイン・居住性・色を気に入った奥さんの鶴の一声が購入したそうです。
yuki_nakamaruさんの間取り拝見!
■yuki_nakamaruさんの使用ギアリスト
- Snow Peak シェルフコンテナ 25
- Jeep バッグ タクティカルケース PT-34(カメラ機材用)
- THOR ラージトート 75L(+自作天板)
- QUICKCAMP 二人掛け 折りたたみベンチ+ペンドルトンブランケット
- VASTLAND タフクーラーボックス T型フックタイプ 18.9L
- NEW アルパカストーブ コンパクト
- リフレクター
- VASTLAND キャンプコット(+サーマレスト+ペンドルトンバスタオル+ナンガ寝袋)
- キャリライク ポータブル電源
- ハイランダー ウッドチェア
- ゴールゼロ ライトハウスマイクロ(複数)
- ベアボーンズ エジソンストリングライトLED
- ベアボーンズ レイルロードランタンLED(+自作シカ角ランタンハンガー)
- ウッドテーブル(自作品)
- 三脚テーブル(自作品)
- field to summit フレイムストーブ
- TOKYO CRAFTS 焚火台マクライト
- 薪台(自作品)
- フュアハンド ベイビースペシャル276(+自作ランタンハンガー)
- インディアンハンガー
- ハンモック
- JEEP ラングラー
最近デュオでのキャンプが多いというyuki_nakamaruさん。「ワンポールの性質上、一周できるような動線を確保しながら配置しています」という間取りは、中央付近がダイニング、テントの両端が寝室とリビングというレイアウト。
ファミリーキャンプの場合は両端を寝室にして真ん中を広めのダイニングにしているそうです。
外からの見栄えと、幕内でくつろいだときにも景色が楽しめるよう、テーブルまわりはランタンやお気に入りのもののみを置き、あまりごちゃごちゃさせないというのがyuki_nakamaruさん流。
幕内の中央に自作のランタンハンガーとベアボーンズのレイルロードランタンLEDを配置。同じくベアボーンズのエジソンストリングライトLEDをつり下げたり、ゴールゼロのライトハウスマイクロを要所に置いて、十分な明かりを確保しています.
「カラーはナチュラルカラーが多め。照明もアンバーもしくは電球色で。スカイパイロットTCはウッド系のアイテムと合わせやすいかなと思います」と、ギア選びのポイントを教えてくれました。
スカイパイロットTCの張りやすさと空間の使い方が好きというyuki_nakamaruさん。一方、人気のテントだけに有名キャンプ場に行くと使用者が多く、個性を出しにくいと感じることもあるようです。
ひと味違うサイトに見せる、こだわりの自作ギア!
キャンプギアの自作やカスタムが大好きというyuki_nakamaruさん。自作ギアの存在がサイトの個性につながっています。
まず、間取り図でスカイパイロットTCの中央に置かれたランタンハンガーは、道の駅で購入したシカの角を加工して製作したもの。
「既製品のランタンフックをカットして、シカの角に穴あけ。エポキシ系の接着剤でポールに取り付けて、向きや角度をしっかりと合わせながら接着。好みで革を巻いてあげるとさらにカッコよく仕上がります」とのこと。
上の写真でハンガーにかかっているランタンは、フュアハンド ベイビースペシャル 276。これも、自作のベイルカバーやタンクエプロンでカスタムしたお気に入りだそうです。
テント内のウッドテーブルと三脚テーブルも自作のもの。写真の三脚テーブルは、ヘリンボーン模様の天板がかなりおしゃれ!
9mm厚のベニヤ板をベースに、5〜6mmの厚さで縦60×横30mmほどの板を複数作って貼り付け、必要な天板サイズにカットして製作したそうです。
「接着剤が乾く前にしっかりと水拭きし、120・240・360番までの紙やすりでしっかりと仕上げるのがきれいに作るコツ」だそうですよ。
今後は、エアベッドでグランピング気分を楽しみたいという奥さんの希望を聞きながら、スカイパイロットTCのレイアウトをアップデートしていきたいというyuki_nakamaruさん。どんな素敵な間取りになるのか楽しみです!
洗練されたキャンプサイトに秘められたこだわりに迫る本企画。間取り図を見ることで、実際のレイアウトをイメージできたのではないでしょうか?スカイパイロットTCのユーザーかどうかにかかわらず、自分のサイトのアップデートしていくうえで、ぜひ参考にしてくださいね。
「キャンプサイト間取り拝見!」は毎月更新予定。本記事でこだわりのレイアウトを紹介してほしいという人は、ぜひインスタグラムで「#サイト間取り拝見」のタグを付けて投稿してくださいね。