小川張りはもう卒業!「専用ウォール」でタープが主役の新感覚キャンプを始めてみよう
キャンパーに大定番の「小川張り」。テントにタープを重ねるように設営して、便利で無駄の少ないサイトを構築するテクニックです。とはいえ、セッティングテープを用意したり経験が必要だったりと、少しハードルが高いのも事実。そこで注目したいのが、ユニフレームの「タープ専用設計ウォール」です。みなさんも、手軽で新感覚なキャンプスタイルを体験してみてはいかがでしょうか。
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
ありそうでなかった「タープ+壁」の新発想
テントにタープを連結して広い居住空間が設けられる「小川張り」。
雨でも濡れずにリビングスペースへアクセスできたり、コンパクトなサイトでも設営しやすかったりと、便利で快適なキャンプ時間を過ごせる設営方法の一つではありますが、マンネリを感じているキャンパーも少なくないかもしれません。
「REVOスクエアタープ 3×3 TC/TAN」と「REVOスクエアウォール 3×3 TC/TAN」の組み合わせ
そこで注目したいのが、2023年春にユニフレームが新発売した「REVOスクエアウォール 3×3 TC/TAN」。同じく新発売の同社製タープ「REVOスクエアタープ 3×3 TC/TAN」に組み合わせるだけでシェルターに早変わりする、新感覚なタープ用ウォールなのです。
ユニフレームではこれまでも同システムを採用する「4×4mサイズ」が好評でしたが、今回紹介するのは、一回りコンパクトな「3×3mサイズ」。
ソロやデュオキャンプにぴったりのサイズ感を実現しつつ、4×4mサイズでは重量などの問題で見送られていた「ポリコットン(TC)」を幕体の素材に新採用。光沢を抑えたアースカラーもアイデンティティを確立しているポイントです。
タープにつるすだけ。手軽に叶う本格的「自分空間」
「REVOスクエアタープ 3×3 TC/TAN」と「REVOスクエアウォール 3×3 TC/TAN」の組み合わせ(フルクローズ状態)
ここからは、REVOスクエアウォール 3×3 TC/TANの魅力を詳しく紹介していきます。
手軽にシェルター仕様にできるので、プライバシーを守ったり虫や外気の侵入を防いだりと、「こういう空間が欲しかった!」と言うキャンパーも大満足できること間違いなしです。
【魅力その1】約15分で完成!簡単設営
用意するのは「REVOスクエアウォール 3×3 TC/TAN」と「REVOスクエアタープ 3×3 TC/TAN」。
加えて、タープ用のポール(180mmメインポール×2本、120mmサイドポール×6本)と、ペグ(写真はユニフレームのジュラパワーペグ 200)もそろえましょう。
設営はとても簡単!
6カ所あるタープのポール接続部に、REVOスクエアウォール 3×3 TC/TANの設営ベルトも接続してタープを張ればOKです。設営ベルトはメイン・サブポールごとに色分けされているので、迷うことなく作業できるはずです。
この際、各ポールをなるべく垂直に立てるのもポイント。ウォールにシワが残りにくくピンと張りやすくなります。
最後に、タープの張り具合やポールの位置を調整しながらREVOスクエアウォール 3×3 TC/TANをペグダウンすると完成です。
初めて作業したhinata編集部(2人)でも約20分で完了!作業に慣れると15分ほどでタープ+ウォールのプライベートなキャンプサイトが構築できそうです。
【魅力その2】テントにもシェルターにも!使い方は自由自在
「REVOスクエアタープ 3×3 TC/TAN」と「REVOスクエアウォール 3×3 TC/TAN」の組み合わせ(メッシュ・キャノピー状態)
サイドパネルを巻き上げてメッシュ仕様にしたりと、さまざまなスタイルを楽しめるのもポイントの一つです。写真は、サイドパネルの跳ね上げもプラスしたキャノピー仕様。昼間はリビングシェルターとしてくつろいだり、夜間はフルクローズで寝室にしたりと、使い方は自由自在!
風や冷気の侵入を防ぐスカートも標準装備されているので、さまざまな季節で快適に過ごせるのもうれしいところです。
【魅力その3】日差しの強い日も焚き火もOK!
タープ・ウォールともに、幕体にはTC素材(ポリエステル65%・コットン35%)が使用されています。ポリエステル100%のタープなどと比べて遮光性が高く、強い日差しもしっかりシャットアウト。コットンが水分を吸収して膨脹・生地の隙間を埋めるので、水滴落下を軽減してくれる特性も持ち合わせています。
また、高い難燃性を持ち合わせているのもTC素材の魅力です。ポリエステル100%のものに比べて火の粉に強いので、近くで焚き火を楽しんでも心配なし!
【魅力その4】自由に使える広い居住空間
レクタ型タープに沿ったデザインとされているので、デッドスペースが少なくタープ下の空間を有効活用できるのもREVOスクエアウォール 3×3 TC/TANの特徴です。
ワンポールシェルターなどで邪魔に感じがちなセンターポールもなく、天井も広々。LEDランタンをつり下げられるリングや小物ポケットなどの便利な装備も見逃せません。
正面と背面の上部にはジッパーで開閉できるベンチレーションも設けられています。適度に換気ができるので、サイドパネルをクローズした状態でも高い快適性を確保できるはずです。
【基本情報】
商品名:REVOスクエアタープ 3×3 TC/TAN
設営サイズ:約300×320cm
収納サイズ:約70×17×17(高さ)cm
重さ:約2.5kg ※幕体のみ
価格:28,600円(税込)
【基本情報】
商品名:REVOスクエアウォール 3×3 TC/TAN
設営サイズ:約240×260×170(最大高)cm
収納サイズ:約70×23×26(高さ)cm
重さ:約6.7kg ※幕体のみ
価格:59,400円(税込)
外も中も満喫できる「ハーフタイプ」も!
機能性はそのままに居住スペースを半分にした「REVOスクエアウォール 3×3 TC/TAN ハーフ」もラインナップされています。
タープの下で解放感に浸りながらリラックスするもよし、約130×240cmのウォール内でくつろぐもよし!大人が横になるのに十分なスペースが確保されているので、ソロキャンプがもっと快適になる逸品です。
一部の設営ベルトがハンギング仕様とされているのも、REVOスクエアウォール 3×3 TC/TAN ハーフならではのポイント。LEDランタンやカラビナなどと、さまざまなものがつるせるので、便利でスッキリしたキャンプサイトがあっという間!
【基本情報】
商品名:REVOスクエアウォール 3×3 TC/TAN ハーフ
設営サイズ:約240×130×170(最大高)cm
収納サイズ:約70×22×22(高さ)cm
重さ:約5.1kg ※幕体のみ
価格:46,200円(税込)
合わせて覚えたい!3ステップでできる「タープの張り方」
REVOスクエアウォールを楽しむなら、まずはタープの張り方をマスターすることが必須!そこでここからは、REVOスクエアタープ 3×3 TC/TANを例に基本的な手順を解説していきます。
【ステップ1】幕体を広げてポール&ロープをセット
幕体センターのグロメットにメインポールを差し込んで配置。ポールエンドに付属の6mガイロープを2本セットし、ポールに対して45°ほどの角度でポール下辺の延長上まで伸ばしてペグダウンします。
【ステップ2】メインポールを立ち上げる
ポールを立ち上げると、ロープのテンションによって自立します。ロープの張りが緩い場合は自在金具で長さを調節しましょう。次に、「ステップ1」と同じ要領でセットした反対側のポールも立ち上げます。
【ステップ3】ペグで固定・ロープを張って完成
最後に他のロープもペグダウンし、張り具合を調整したら完成です。この際、たるみやシワがなくなるような角度を探してペグダウンするのがおすすめ。ポールの地面側を内側に傾けるのもきれいに張るのに有効です。
雨キャンプで役立つテクニック
雨が降るとタープに水が溜まって重さに耐えきれず崩壊してしまうことも…。
そんなときは雨水の流れ道を作ってあげれば解決です。幕体の任意の位置にロープを追加して地面にペグダウン。これで自然に水が流れ落ちてくれます。
ソロ&デュオがもっと楽しくなる魔法のアイテムでした!
タープを有効活用して手軽でおしゃれなキャンプが楽しめる「REVOスクエアウォール 3×3 TC/タン」の魅力を中心に紹介しました。
簡単設営ながらも、TC素材による高い快適性や幅の広いアレンジ力もならではのポイント!ロッジテントのような姿に惹かれる人も多いはずです。新発想のこのアイテムで、周りのキャンパーに差をつけてみてはいかがでしょうか。
「REVOスクエアタープ 4×4 TAN」と「REVOスクエアテント4 TAN」を組み合わせた状態
最後に、「REVOスクエアタープ 4×4シリーズ」を愛用している人におすすめアイテムも紹介!
こちらは、タープを拡張して寝室を設けられる「REVOスクエアテント4 TAN」です。ポールに掛けるだけで設営可能!4人が横になれるクローズドな空間を確保でき、ベンチレーションや小物用のポケットも備えられています。
撮影/渡辺昌彦