冬の廃校でいただく塊肉!二色の肉が食べられるグランピング施設とは?
非日常的な自然の中でくつろぎながら、いろいろな形の「会(エ)」と「話(ワ)」=「“会話”を楽しむ」をコンセプトにしたアウトドアリゾートブランド「ETOWA」。2022年12月中旬、千葉県・木更津に「 ETOWA KISARAZU」がオープンしました。ディナーには、シェフがアメリカンポークの塊肉を焼いて振舞ってくれるのだとか。ということで、早速編集部が肉の実食に!廃校をリノベーションしたという施設内部の様子も案内します。
制作者
キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
プロのシェフが腕をふるう、本格アメリカンポーク料理
3カ所のグランピング施設でフェア開催
栄養豊富な上、牛肉や鶏もも肉よりも低カロリーでヘルシー、さらにリーズナブルということもあり、今プロの料理家の間でも話題のアメリカンポーク。キャンパーにもぜひおすすめしたいと、hinataでは肉料理を得意とするシェフに依頼し、アメリカンポークを使ったキャンプ料理を紹介しました。
そんなアメリカンポークをいち早く取り入れ、関東の3つのグランピング施設がフェアを開催! 各施設の魅力を活かしたオリジナルのポーク料理を凄腕シェフが考案し、大自然の中で振る舞います。非日常空間で味わう絶品のアメリカンポーク。それぞれどんなメニューなのか、編集部が実食に行きました!
日本一夜ふかしができる小学校「ETOWA KISARAZU」
145年の歴史を閉じた廃校をリノベーション!
千葉県木更津市の「ETOWA KISARAZU」は、2019年まで小学校として使われていた場所を利活用したニュースタイルのグランピング施設。旧校舎には、エントランスやマーケットスペース、カフェラウンジなどが設置され、24時間利用できるシャワーブースなども完備。客室は校庭に無垢材をふんだんに使った木造のロッジが新築されており、アウトドア気分を感じながらも安心して宿泊ができます。
プロ仕込み!豪快ローストポークを堪能
「ETOWA KISARAZU」のディナーでは、「メインディッシュのお肉プレート」と「地元野菜をふんだんに使った瓶詰サラダ」が提供されます。
校舎内のマーケットスペースにはソーセージやベーコンなどバーベキューの追加食材や、少しめずらしい缶詰やチーズなどのおつまみが数十種類用意されており、自身で好きなものをチョイス。自分たちだけのバーベキューディナーが楽しめるスタイルになっています。
そして旧校庭を改装したバーベキューサイトには、特注で作った巨大なバーベキューコンロ「センターピット」が!夜になるとここにシェフが登場。塊のローストポークを目の前で豪快に焼き、スライスして提供してくれます。いっしょに提供されるのは、あらかじめハーブと塩で味をつけ、オーブンで低温調理したローストビーフ。一人当たり約200gを超えるボリュームたっぷりの一皿です。
シェフいわく大切にしているのは、お客様の目の前で料理を仕上げて楽しんでもらう“ライブ感”!そのためセンターピットで行うのは仕上げの焼きとカットだけで、ポークは事前に時間をかけて低温調理で下準備。甘めのソースにしっかりと漬けて、下味をつけているそうです。
まずは、そのまま一切れいただきます。じっくりと低温調理されたからか、肉質は想像以上にしっとりと柔らか。臭みもまったくなく、肉本来のうまみが感じられる絶妙な塩梅で下味がついています。ふた切れ目以降、備え付けのガーリックソルトやハーブソルトで味変も楽しめますが、やはりそのまま食べるのがおすすめ!
今回の付け合わせはパプリカでしたが、こちらは日々変わるそう。できるだけ地元の素材を使うようにしていて、時期によっては朝どれトウモロコシなどが食べられるかもしれません。
フロント・マーケットスペース(売店)・水回りなどは、すべて校舎の1階に
元校舎は、1階部分を大胆にリノベーションし、共用スペースに。エントランスには実際に使用されていた下駄箱がフロントデスクに、保健室がマーケットスペースに、職員室がカフェラウンジに…。さまざまに趣向を凝らし、華麗な変貌を遂げています。
元保健室だったマーケットスペースにもバーベキュー材料や種類豊富なビール、おまけにビールサーバーまで!元小学校でお酒が飲めてしまうなんて、ちょっとドキドキしますね。飲み物や追加食材、おつまみなどは、なんと食べ飲み放題!(一部追加有料商品あり)
いずれもリノベーションされていて、気になっていた水回りもキレイ!トイレの隣のシャワーブースには、シャンプー・コンディショナーはもちろん、歯ブラシやスキンケア用品などのアメニティも充実。タオルもキャビンに用意されているので、手ぶらで来ても快適に宿泊できます。
宿泊は、元校庭に建てられた清潔なキャビン!
4名定員のキャビンは、寝室とリビングが別棟に。リビング棟はソファでのんびりくつろげるようになっていて、コンセント付きのカウンターもあるのでリモートワークにも良さそうです。
寝室棟には2段ベッドとツインベッドが配置されていて、ツインベッドは真ん中にマットレスを置ける仕様になっています。マットレスを置いてキングサイズのベッドにすれば、子どもと添い寝も可能。細やかな配慮が行き届いています。
キャビンの前には専用の庭があり、チェアを配置。プライベートな空間でお酒など飲みながら、のんびり会話を楽しめそうです。
【基本情報】
住所:千葉県木更津市下郡1886
電話:0438-53-7086
料金:13,000円〜/人(1泊夕食<肉料理と瓶詰めサラダ、その他食べ飲み放題>・朝食つき)
チェックイン/チェックアウト:18:00/13:00
アメリカンポークフェア開催期間:2022年12月16日(金)〜12月31日(土)
空に近い森のアウトドアリゾート「ETOWA KASAMA」
都心から約90分でぜいたくなグランピング体験
山頂の森の中にあり、運が良ければ冬は眼下に雲海を望める日もある「ETOWA KASAMA」(茨城県笠間市)でもアメリカンポークフェアを開催。3種類のキャビンと2種類のテントには暖房が完備され、冬でもぬくぬくとした環境の中で自然の豊かさを満喫できます。
ポークのうまみ滲み出るラタトゥイユが絶品
こちらのアメリカンポークフェアで提供されるのは、地元の野菜とヘルシーに味わえる「ポークラタトゥイユ」。ETOWAのコンセプトである“会話”をゆっくりと楽しめるように、低脂肪・低カロリー、ジューシーで柔らかな肉質が特徴のアメリカンポークを、冷めてもおいしく飽きのこないラタトゥイユにしたそうです。
素材の味を活かしつつもパンチのある仕上がりしたいと、味つけのバランスを工夫。メインの「あったかお鍋&BBQコース」とも相性が良く、地元・笠間産のワインと合わせるのがおすすめ!シェフいわく、食事と共に“大切な人と、ゆっくりと会話を楽しんでいただくこと“を意識したそう。自然の恵みを感じながら、本格的な外ごはんを仲間と手作りしながら楽しめそうです。
敷地内にはフロントやワークスペースのあるメインキャビン、満天の星を見ながらお酒が飲めるアウトドアバー、焚き火を囲めるファイヤープレイスも。食事はそれぞれのキャビンやテントでゆっくり味わえます。
宿泊キャビンにはそれぞれプライベートなデッキや庭があり、“SUITE CABIN”と“GRACE TENT”にはアウトドアこたつを用意。「野外でこたつ」という究極の贅沢を堪能できるのも、冬のグランピング施設ならでは。2022年12月1日(木)~25日(日)は施設内がクリスマス仕様に、冬のイルミネーションは2023年2月28日まで開催されます。こたつで暖まりながら、冬のロマンチックな思い出作りはいかがでしょうか。
【基本情報】
住所:茨城県笠間市上郷2775-7
電話:0299-56-7075
料金:12,467円〜/1名(1泊2食つき)
チェックイン/チェックアウト:16:00〜18:00/11:00
アメリカンポークフェア開催期間:2022年12月1日(木)〜2023年2月28日(火)
日本一自由度が高い!体験型グランピング施設「和心村」
お好みの宿泊スタイルをチョイス
「和心村」の魅力は、千葉富津市の里山で古民家とグランピングを好みに合わせて楽しめるところ。4タイプの客室があり、グランピングを存分に楽しみたい人には2棟ある「ノルディクス北欧テントグランピング」がぴったり。「テント」とはいえ、中にはふかふかマットレスベッドや冷蔵庫、エアコンを完備しています。
炭火焼BBQコースに、台湾夜市味のポークステーキが登場!
こちらで選べるディナーは、「炭火焼BBQ」と「台湾火鍋」のいずれか。今回のアメリカンポークフェアでは、「炭火焼BBQ」コースを選ぶと、「台湾夜市味のポークステーキ」が提供されます。メニュー考案にあたり、味つけを本場台湾のお母さんに相談。こだわったのは台湾らしさを入れつつ、アメリカンポークの脂身と赤みを生かすこと。
台湾のお母さんの秘伝のタレで、はちみつが効いたやさしい甘みのある味に仕上がりました。焼き方のおすすめは、和心村がこの冬に導入する溶岩焼き!柔らかいお肉のジューシーさが、口の中いっぱいに広がります。
「古民家グランピング」では、築約200年の囲炉裏と掘りごたつのある古民家に宿泊。どこか懐かしい雰囲気に、思わず気持ちもほっこり。専用アウトドアスペースにはテントや焚き火台があるので、日本の古き良き文化に触れながら、グランピングも体験できます。
2棟ある「長屋門グランピング」は、200年近くの歴史を持つ長屋門を再生。古き良き伝統は残しつつ新しさも取り入れた、メゾネットタイプの客室です。掃き出し窓を全開にすると、まるで屋外とつながったかのような開放感があります。
どの客室にも隣接したアウトドアスペースが設けられていて、専用の焚き火道具を用意。ファイヤースターターとあわせて原始的な火打石もあるので、貴重な火おこし体験ができます。プライベート空間なので、時間無制限で焚き火を楽しめるのがうれしいところ。
朝は手挽きコーヒーミルセットで、挽きたてのぜいたくな1杯を味わうのもおすすめです。
【基本情報】
住所:千葉県富津市高溝14
電話:090-7236-0208
料金:12,000円〜/1名(1泊2食つき)
チェックイン/チェックアウト:15:00/11:00
アメリカンポークフェア開催期間:〜2022年12月31日(土)
いますぐフェアに駆け込もう!
選りすぐりの3施設でそれぞれ行われているアメリカンポークフェアですが、味わえるメニューはバラエティ豊か。大自然を感じられる空間で、この機会に絶品アメリカンポークを味わってください。
米国食肉輸出連合会(USMEF)