積載力も抜群!「ボルボ・240エステート」はキャンパーにとっても絶対的名車です
あの人のキャンプな愛車、全部見せます【DAMD 面髙 翔五さん×VW ヴァナゴン T3 ウエストファリア】
2022.11.22ライフスタイル
クルマのある素敵なアウトドアライフを自動車業界の「中の人」に見せてもらう連載企画「クルマと僕の週末ストーリー」。2回目はクルマ用エアロパーツの開発・販売やカスタムで世界に名を馳せるパーツメーカー・DAMD(ダムド)代表の面髙 翔五さんと、愛車のフォルクスワーゲン「ヴァナゴンT3」をチェックさせてもらいました。旧車好きが高じてようやく手に入れたというヴァナゴンは、自身のライフスタイルにぴったりの1台だとか。どのように活用しているのでしょうか?
制作者
Sato Yasuo(モルツ)
モータースポーツ系の出版社での編集業務を経て独立。バイク、クルマ、アウトドア、ホビー、ファッションと、好きなことだけをやり続けて早フリーランス歴16年。気になるキャンプギアを買っては眺めるだけで使用していないものが過半数を占める。温泉と駄菓子がエネルギー源のアラフォーです!
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もくじ
株式会社ダムド/代表取締役
面髙 翔五(おもだか しょうご)
創設者である父の後を継ぎ、DAMDでカスタムシーンを牽引する若き経営者。登山やキャンプを楽しみながら20代のころからいすゞ・117クーペにも乗る、センス抜群のアクティブ・エンスージアストです。
趣味の「登山」をサポートしてくれる、欠かせない相棒
6年ほど前に登山に興味を持ち、1年に何度も飛騨山脈(北アルプス)に通っているという面髙さん。ベースキャンプ登山や尾根を伝う縦走などと、今やエキスパートの域に!
「登山は早朝出発が多いので、周辺の宿や24時間営業の温泉施設などで前泊することも。ただ、それだと余計な時間も手間もかかってしまって…」と、面髙さんが目をつけたのがフォルクスワーゲンのトランスポーター、ヴァナゴン(欧州名:カラベル)でした。
「車中泊が快適なクルマなので、登山口付近で夜を明かすのも楽しみの一つに。これで起床後すぐに山行がスタートできます!」(面髙さん)
面髙さんのヴァナゴンは、1979年から1992年ころまで(一部地域を除く)製造された「T3」です。“ワーゲンバス”として知られるT2の流れをくむ正統派バンで、使い勝手の良いサイズやクラシカルな外観も手伝って人気を集めています。
このヴァナゴンT3にはさまざまな種類が存在し、面髙さんの愛車はその中でも探している人が多い「ウエストファリア」です。ドイツのウエストファリア社がポップアップルーフやダイネット、ギャレーなどを架装したキャンピング仕様。快適な車中泊を約束してくれるので、アウトドアの相棒にもってこい!
憧れのクルマにお気に入りのギアを積んで
「ここ数年でプレミア化が進んでいて、今しかないと思い清水の舞台から飛び降りるつもりで購入しました。ずっと憧れていたクルマなので満足しています」(面髙さん)
この日もキャンプ道具を積んでフィールドへ。居住空間が広いクルマなので多くの荷物が詰めますが、テントなどは持ち込む必要がないので車内は余裕の空間!
面髙さんがヴァナゴン T3 ウエストファリアに乗る理由
隠し部屋的なポップアップルーフ
ルーフを跳ね上げるとロフトになり、寝室として利用できるのがウエストファリアの特徴です。「大人が2人寝転んでも余裕があります。キャンプでも雨の日にテントを張らなくていいし、しっかりとしたプライベート空間が確保できるのも魅力です」と面髙さん。
シンプルイズベストなマニュアル仕様
「旧車のATは壊れた時に厄介なんですよね…。ミッションに限らず、極力シンプルな方が扱いやすいです」と、旧車に造詣の深い面髙さんはめずらしいMT仕様をチョイス。ジムニーやランドクルーザーなどの古いクロスカントリーでも、希少なMT仕様車を狙っている人が多かったりもします。
リヤに搭載された独特なレイアウトのエンジン(RR駆動)の挙動を確かめながら、ゆっくりとシフトチェンジして操る楽しさも満喫!
北米仕様の四角目がお気に入り!
面髙さんの愛車は、日本での流通も多い北米仕様です。1990年製(後期)で、ブラックのウレタンバンパーやウィンドウモールなどによるシックな雰囲気も特徴の一つ。この仕様ならではの角型ヘッドライトもお気に入りポイントです。
不利な部分は逆手にとって「個性」に
ウエストファリアは通常モデル(車高約1,945mm)よりも少し車高が高く、車高制限がある機械式駐車場だと入れられない場合も…。
「これは16インチの鉄チンホイール&ボリュームあるグッドリッチのオールテレーンタイヤで逆に車高を上げているんです。細かいことは気にしない、思いきりのよさが楽しいですね!」と、面髙さんはオフロードテイストを楽しんでいます。
クルマがあるから叶う、お気に入りのアウトドア時間
キャンプ場では、購入時から付いてきたARBのサイドオーニングを広げてまったりチルタイム。クルマも「ギア」と捉えてトータルコーディネートを楽しむのが面髙さん流なのだそう。
「いすゞの117クーペにも長年乘っているのですが、アウトドアレジャーには使いにくいこともあってこのT3を増車したんです」と、スポーツカーとキャンパーバンの旧車2台体制で充実したクルマ×アウトドアライフを送っているようです。
旧車だからこそ使い倒して思いきり愛でたい!
ヴァナゴンは専門店もあり、パーツもリビルト品が手に入りやすいのでコンディションを維持するのはそこまで難しくありません。
「旧車に乗り続けるのは大変ですが、ダムドでは自分の趣味が高じてカスタムで最新車をクラシックテイストに楽しめるパーツも多数製作しています。アウトドアにぴったりなデザインなので、ぜひダムドを検索してみてください!」(面髙さん)
【フォルクスワーゲン/ヴァナゴンT3(1990年式)】
車名型式:E-25MV
全長×全幅×全高:4,600×1,845×1,950mm
エンジン型式:MV/水冷4気筒SOHC(水平対向)
総排気量:2,109㏄
最高出力:95ps/4,800rpm
最大トルク:16.3kgf・m/2,800rpm
使用燃料:ガソリン
トランスミッション:フロア3AT/4MT
駆動方式:RR
タイヤサイズ:185R14(F/R)
※各スペックは通常モデル(ノーマル)のものです
撮影/渡辺昌彦
クルマと僕の週末ストーリー
クルマのある素敵なアウトドアライフを自動車業界の「中の人」に見せてもらう連載です。