キャンプにおすすめの陣幕19選!焚き火用・風よけ・仕切りとして活躍
ソロキャンプの焚き火に!新進気鋭ブランド「MAAGZ」が提案するコンパクトな陣幕「NOMAD」
2021.08.31キャンプ用品
東京・八王子を拠点にするクリエイター集団が立ち上げた注目アウトドアブランド「MAAGZ(マーグズ)」。ミニマルなデザインと機能美が特徴の焚き火台「RAPCA(ラプカ)」のヒット後、今夏にリリースした新作は、コンパクトな焚き火陣幕「NOMAD(ノマド)」。スタッフの体験をベースに開発されたソロキャンパー向けのアイテムです。その誕生の秘密を聞きました。
制作者
yui harada
友人や家族とのグループキャンプはもちろん、音楽フェスでのキャンプが人生の楽しみの1つ! 最近探しているのは街でも山でも使えるデザイン性の高いアパレルやファニチャー。韓国のアウトドアブランド「CAYL」が気になっています。いずれは家の中をアウトドアファニチャーで埋め尽くして、愛犬と楽しく過ごすのが夢です。
もっと見る
もくじ
クリエイターが生み出す注目ガレージブランド「MAAGZ」
八王子で「好きなことを仕事に」
▲カフェスペースも併設された開放感あふれるオフィス
MAAGZは、東京・八王子のWEB制作会社フロントビジョンが、2019年にスタートしたアウトドア事業。代表の日野慎哉さんはそのきっかけについて次のように語っています。
「自然が身近で、小さな頃からアウトドアが好きでした。学生時代に留学していたカナダのルームメイトが5〜6年前から現地でアウトドアブランドを始めたと聞いて。全く違う仕事をしていたのですが、自分も好きなことを仕事にしたいと思ったのがアウトドアブランドを設立したきっかけです」
焚き火台「ラプカ」で一躍有名に
▲大ヒット焚き火台「ラプカ」
立ち上げメンバーで彫刻家の高石優真さんとは、別々の仕事をしながらも、いつか何か一緒にやりたいという思いがあった日野さん。アートとWEB制作ではなかなか接点がありませんでしたが、一緒に取り組めると考えたのがアウトドアの製品のデザインでした。
「高石がデザインして、僕が製品を作る。最初は2人で『MAAGZ』を立ち上げて、今は普段からキャンプやアウトドアのアクティビティを楽しんでいる8人のメンバーが在籍。エンジニア、自動車の部品関係、音楽関係など、あらゆる業種のメンバーで日々製品の開発に励んでいます」(日野さん)。
そして2019年。八王子発のガレージ系ブランドとして、全国にその名前をとどろかせることになったのが、シンプルなデザインながらも多機能な焚き火台「ラプカ」でした。
ソロキャンパー向けコンパクト陣幕「NOMAD」誕生
バイク好きスタッフの声を反映して開発
「自分たちの体験をベース」として、全ての製品の開発をスタートさせているMAAGZ。「モノ」から始まるのではなく、「課題」から考えるのが同ブランドの基本です。焚き火台のラプカで手応えを得て、新商品の陣幕「NOMAD」も、スタッフがキャンプで感じた課題をもとに製品化がスタートしています。
重量は386g
▲リュックにそのまま差し込み持ち運べるコンパクトさ
ノマドは主に徒歩、自転車、バイクで移動するソロキャンパー向けの小型・軽量な陣幕。幕帯を3枚連結したとしても、重量は約386g。500mlペットボトルよりも軽量で、持ち運びがしやすいのはもちろん、素早い設営や撤収もできます。
風を気にせず焚き火が楽しめる
幕帯の高さはおよそ360mmと膝下ほど。風から火元をしっかりと守るため、多少の風なら気にせず、焚き火や調理で活躍します。
▲ポールに沿って簡単に収納できるのも嬉しいポイント
コンパクトな陣幕にたどりついた理由について、ブランド広報を担当する橋本文さんが教えてくれました。
「社内でバイクに乗っているメンバーが多いのですが、調理とか焚き火で役立つ、軽量でコンパクトなギアが欲しいという意見が多くありました。さらに、連結して拡張できる陣幕って世の中にあまりないなと。そういう部分も付加価値として取り入れ、キャンプでの利便性が向上すると考え、開発を進めました」。
連結機能で自由にサイズ変更
軍需用にも使われるハイスペック生地を採用
▲拡張パネルで自由にサイズ変更が可能
軽量なだけでなく、基本セットの3枚で2サイズへ自由に変更できる他、別売りの拡張パネルを使えばグループキャンプにも使用できるサイズに。
メインファブリックは、アメリカの「ALBERTON ARMY DUCK /アーミーダック」の18oz。専用の機械で高密度に織られ、軍需用物資の素材としても使われるハイスペックな生地です。薄手ながらもしっかりと張りがあり、「NOMAD」にはぴったりな素材となっています。
染めには1900年代中頃のドイツの染色技法でもある「Alizarin Dyed」を採用。ヴィンテージ感ある色合いと素材の持つ風合いを楽しめるように仕上げました。
岡山の工場が縫製
▲商品にとってベストな素材や縫製方法を考えてたどり着いた岡山の工場
縫製は高品質デニムの産地として知られる岡山県の工場に依頼。「この工場の自社ブランドの展示会に足を運んだ際に、MAAGZの追求する製品に通じるものがあると感じました。『ユーザーには一度購入したら長く使って欲しいし、ちゃんとしたものを作りたい』。そんな共通した思いもあり、自分たちの理想を形にしてくれそうだなと思い、依頼させていただきました」(橋本さん)。
強度を高めたアルミポール
▲コンパクトで軽量かつしっかりと風から火を守れる素材を採用
さらにポールは全てアルミ素材(A6063)を採用。耐食性に優れる素材として、過酷な環境でも安心して使用できます。表面にはアルマイト処理を施し、負荷のかかるメインポールは強度を上げるために焼き戻し加工(T5処理)をも施しました。
焚き火の良き相棒にNOMAD
「NOMAD」を通してユーザーの方にどんな体験をして欲しいか、橋本さんは次のように語ってくれました。「毎回、新しい商品の最初の発送ってメーカーとしてとてもドキドキする瞬間なんです。この陣幕がたくさん活躍してくれると嬉しいですね。『NOMAD』が皆さんのキャンプの時の良き相棒になってくれれば良いなと思います!」。
【基本情報】
焚き火陣幕「NOMAD」
幕帯サイズ:H350mm×W1020(3枚パネル)
収納サイズ:H360mm × φ63mm(3枚パネル)
重さ:386g(ポール、張り網、収納袋を含む/3枚パネル時)
材質:帆布(ARBERTON ARMY DUCK/アーミーダック18oz)、アルミニウム合金(A6063)、ポリエステル、真鍮
内容物:陣幕本体(サイドパネル×2、スクエアパネル×1)、張り網(自在金具付き)×4、アルミポール×4、収納ケース
価格:14,300円(税込)
詳細はこちら:hinataストアを見る
開発できるオフィスから新商品が続々
試作・研究を大切にする「MAAGZ」。元とんかつ屋だった一軒家をリノベーションしたオフィスには、縫製ルームの他に工作室も完備。工作室にはレーザー加工機や3Dプリンターなどもあり、日々試作を繰り返しながら新たなアイテム開発を進めています。溶接なども社内で手掛け、焚き火台「RAPCA」の二次加工も自分たちで手がけています。「NOMAD」にも装着可能なランタン用ハンガーの開発も予定しているそうで、今後の新商品にも目が離せません。