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完成した鉈

薪の切れ味を生み出すのは神職人!BABACHO・多喜火鉈の工場で人気の秘密を取材【斧のプレゼントあり!】

キャンプ界に彗星のごとく現れた薪割り専用ナタ。それがBABACHOの「多喜火鉈(たきびなた)」。多くのキャンパーをひきつける理由の一つが、職人の手作業による完成度の高さにあります。そこで、多くのアウトドアブランドが拠点を構える金物の街、新潟・燕三条を、アイドルグループNGT48メンバーで、キャンパーアイドルの藤崎未夢さん(20)が訪問。工場で多喜火鉈の切れ味と耐久性の秘密を探りました。


BABACHO 多喜火鉈 積層

17,000円(税込)


BABACHOの多喜火鉈

小ぶり両刃こそ、焚き火専用たる理由

薪専用の鉈
BABACHOは、燕三条にある老舗金物卸問屋「馬場長金物」が手掛けるオリジナルのアウトドア用刃物ブランド。その代表作「多喜火鉈(たきびなた)」は、新潟・燕三条が誇る老舗ナタメーカー、五十嵐刃物工業とコラボレーションした刃渡り110mmのナタです。 ナタといえばほとんどの人が片刃をイメージしますが、多喜火鉈は両刃を採用。刃物の先端をたたいて薪を小割にするバトニングが気持ちよくできるようにしてあります。この発想は、金物に精通しているだけでなく、キャンプ好きだった馬場眞樹社長だからこそたどりついた答えです。
積層ナタ
▲2021年夏の新作「積層」
木の棒を削った焚き付け「フェザースティック」を作れるナイフのような切れ味を実現できたのは、燕三条で培われた技術の賜物。年齢、性別を問わずに薪割りを楽しめるようにするため、一般的に販売されているナタより小ぶりにしているのが特徴です。 それまであまり脚光が当たらなかった鉈の立ち位置をキャンプの主力級に押し上げた立役者。2020年の発売から、いまだ品薄が続いています。
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職人の手作業だからこそ仕上がる多喜火鉈

燕三条の多喜火鉈工場に潜入

燕三条の刃物工場を訪れた藤崎さん
▲燕三条の刃物工場を訪れた藤崎さん
多喜火鉈がキャンパーの間で支持されているのは、単に「焚き火専用」をうたっているからではありません。今回は、キャンパーアイドル藤崎未夢さんが、ナタを製造する五十嵐刃物工業の工場を訪問。人気の秘密を探りました。

鍛造から違う多喜火鉈

加工風景
藤崎さんが工場に入ると、まず目についたのが、真っ赤に輝くナタの素材が次々とコンベアに流れていく様子。1000度前後で熱処理されたもので、この温度が高くても、低くてもナタの原料である鉄と鋼がくっつきません。職人がその色味で温度をみながらハンマーの機械に入れていき、より強い素材へと「鍛造」していきます。
ナタ
多喜火鉈の場合には、鉄と鋼を熱でくっつけた後に、より精度の高いレーザー加工でナタの原型がつくりだされていきます。
鍛造されたばかりのナタ
▲鍛造されたばかりの通常のナタ
説明を受ける藤崎さん
▲ナタの鍛造について説明を受ける藤崎さん

研磨の前の重要作業とは?

仕上げの様子
▲歪みの微調整も、のちの研磨に影響する重要な工程
熱処理を加えると、刃の素材に歪みが生じるため、まっすぐに矯正する作業が必要になります。ここでもベテランの職人が1本1本、ハンマーを片手に微調整。この最終的な判断は機械にはできないため、職人の経験と勘がたより。 「研磨機をかけるときに、曲がったままだと砥石がきれいに当たらなくなるため、この矯正はナタの切れ味に左右する重要な作業の一つです」。五十嵐専務が藤崎さんに教えてくれました。

約10回の研磨が生み出す切れ味と耐久性

鉈の作業をする職人
五十嵐刃物工業に約30人いる社員の中でも、精密さが要求される多喜火鉈の仕上げの研磨ができるのは、2人のみ。藤崎さんが工場を訪問した際には、そのうちの一人である田辺実さん(42)が、真剣な表情で最後の仕上げをしていました。 田辺さんによると、多喜火鉈の研磨は、粗い番数から徐々に細かく磨きをしていきます。さらにつやだしの研磨を含めると、その工程だけでも約10回。選ばれた職人の根気のいる手作業によって、多喜火鉈の切れ味と耐久性は生み出されています。
仕上げの職人
▲膝で固定しながら多喜火鉈を研磨していく田辺さん
研磨の作業は腕だけでやろうとしてもブレてしまうため、田辺さんはナタを両膝に固定。足を地面に付けたまま、膝を左右に動かしながら研磨していきます。地道に1本ずつムラなく研磨できる絶妙な感覚と集中力こそ、職人の中でも田辺さんが仕上げを任されている理由です。
完成前の鉈
真剣な表情で工場を見学する藤崎さん
▲真剣な表情で工場を見学する藤崎さん
「研磨は粗い番数から順にかけて、次の番目でその粗さをつぶしていきます。ただ、その粗い目が残ったままだと、最後の最後目立ってきてしまいます。粗磨きの段階で判断できるかどうかは、本当に経験を積んだ職人だけにしかできません」(五十嵐専務) 研磨の工程が少なかったり、荒かったりすると、微細ながらも刃先がギザギザになってしまい、切れ味にも影響。逆に、細かく研磨するからこそ、切れ味とともに、長持ちする多喜火鉈の刃に仕上がります。

ウォールナットのグリップにもこだわり

BABACHOのグリップ
ウォールナット
▲多喜火鉈のグリップとなるウォールナットの材木
関川木工所でのグリップの加工の様子
▲関川木工所でのグリップの加工の様子
高級家具に使われることも多いウォールナットを使用。長さ3m✕幅30cmの板から約900本分のグリップがとれます。この加工は、新潟県三条市の関川木工所が担当。専用の機械でグリップの形状にくり抜いた後は、バリをとるために手作業でやすりがけをして出荷します。
工場見学する藤崎さん
BABACHOの鉈
完成した木のグリップは五十嵐刃物工業へ。蜜ろうワックスを丁寧に手作業で塗り込み、乾燥させたら最後にビスで接着して完成。キャンプ場でよくみる多喜火鉈の姿となり、全国各地のキャンパーのもとに届けられていきます、工場見学で集中して作業する職人たちをみて、多喜火鉈のヒットの理由を知った藤崎さんでした。

藤崎さんサイン入りの多喜火斧をプレゼント

多喜火斧を持つ藤崎さん
3本の多喜火斧
BABACHOは焚き火専用の手斧「多喜火斧(たきびおの)」を2021年春にリリース。この発売を記念し、工場を取材した藤崎さんのサイン入りの手斧をhinata読者3名にプレゼントします。応募方法は以下の通り。 【応募条件】 ①hinataストア公式LINEアカウントを友達登録 ②トークルームに「キャンペーン」とメッセージを送る。 ※キーワードを間違えると参加対象とならないため、ご注意ください。 【応募期間】 2021年7月27日(火)18時〜7月31日(土)23時59分 当選された方には8月13日(金)までに、LINEメッセージで当選の連絡を致します。

多喜火斧プレゼントの応募はこちら!

NGT48藤崎未夢さん プロフィール

藤崎さん
キャンプ好きの両親の英才教育を受け、幼少期からキャンプを楽しむ。一人でもキャンプができるようになるため、県内産のアウトドアギアを集めながら、アイドルキャンパーとして成長中。先日に無事に普通自動車免許を取得し、自分で運転してキャンプに行くことが目標!愛称みゆみゆ。新潟市出身。アウトドア検定3級。 プロフィールはこちら:NGT48公式サイト Instagramはこちら:miyu_miyu_ngt48 Twitterはこちら:miyu_miyu_NGT48

BABACHO 多喜火鉈 積層

17,000円(税込)




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