ツールームテントで春キャンプに出かけよう!新幕を選ぶときの必須機能とは!?
桜の開花のたよりが続々と届き、いよいよ本格的なキャンプシーズンが到来。「今年こそはキャンプに挑戦したい」と考えている家族やカップルが、最初に悩むのがテントの選択です。今回は数あるタイプの中から、定番になりつつあるツールーム(トンネル型)テントを特集。ホールアースの新作「EARTH HALF KUCHEN(アース・ハーフ・クーヘン)」を使いながら、使い方や魅力を探りました。
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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人気タイプに変化。最新テント事情
ドーム型から2ルームテントの流れが加速
ツールームテントとは、リビング部分(前室)と寝室が内部で分かれているテント。半円をした形状から、トンネル型テントとも言われています。ツールームテントは高さがあるため、大人がリビングでかがまずに移動できます。
悪天候のときに風の影響を受けやすい短所がありますが、ホールアースのアース・ハーフ・クーヘンのように、風の影響を考慮して後ろ下がりのデザインのものを選ぶのがおすすめです。
ファミリーキャンプの定番だった丸い形のドーム型テントは基本は寝室のみですが、どこから風がきても受け流せる形状が特長で、悪天候に強いとされています。
ただ、ファミリーキャンプの場合には悪天候の中で決行する家族も少ないと思うので、きちんとした設営方法を習得すれば、ツールームテントでも十分な耐風性はあります。家族でのくつろぎやすさという点で、ファミリーキャンプではツールームテントが主流になっています。
ナチュラルカラーが主流に
キャンプ場の使用をメインにしたテントのカラーは、自然に溶け込むナチュラルカラーが主流になっており、存在感を放つ蛍光色のテントは少なくなっています。逆に、カラフルなテントのほうが目立つため、大規模な人気キャンプ場では小さな子供が迷わず、家族のテントを見つけやすいメリットもあります。
2ルームテントが選ばれるワケ
タープ代わりのキャノピーが便利
多くのツールームテントに共通しているのは、前室の出入り口のパネルを跳ね上げるとひさし(キャノピー)になる機能。キャノピーはポール2本で支えるだけで、タープのように使用できます。日差しが強いときには女性の日焼け対策、またちょっとした雨除けとしても重宝します。
寝室のみのドームテントの場合に、テント本体とは別にタープが必要。ツールームテントは一つで完結するため、タープ代を節約できます。また目が離せない小さな子供がいたりしても、すぐに設営できるのもポイント。撮影で使用したアース・ハーフ・クーヘンを含め、通常のツールームテントは、女性でも慣れれば15~20分ほどで設営できます。
前室正面のパネルだけでなく、サイドの部分もキャノピーとして使えると、日差しや風向きに応じてくつろげる場所を変えられて便利。真夏の暑いときにも、全部のパネルを開放することで風通しもよくなり、前室で快適にくつろげます。
ツールームの鍵はメッシュパネルにあり
子供が夏休みの間にキャンプをする家族も多いファミリーキャンプ。自然豊かな環境の中で心配なのが、ハチや蚊、蛾などの虫です。そこで重要なのがツールームテントのメッシュパネル。全面メッシュパネルを採用しているものなら、虫を気にする必要もありません。テントのリビングでゆったりするだけでも、清流のせせらぎや、風にそよぐ木々の音など、自然の中でのキャンプを満喫できます。
ツールームの真骨頂は汎用性の高さ
ツールームテントは所有者のキャンプスタイルに応じて、さまざまな使い方ができるのもメリットの一つです。寝室部分のインナーテントを取り外せばリビングを拡張でき、大きなシェルターとしても使え、グループでのデイキャンプでも活躍。多少天候が悪くても、テント内で料理などの団らんの時間が過ごせ、アウトドア感を満喫できます。
ほとんどのツールームテントは、ポールを3~4本ほどでトンネル形状をつくり、あとはペグで固定するだけ。構造もシンプルで初心者でも扱いやすいのも人気の理由です。特に、ポールの色とはめ込む場所の色が明示された「カラーアシストシステム」があれば、初めての設営でも安心です。
また冷気の侵入を防ぐスカートがついていると、冷え込む秋や、近年人気が高まっている冬のキャンプでも快適に過ごせます。
テントそばでの焚き火にも注意
キャンプの定番になっている焚き火。それだけに、アース・ハーフ・クーヘンのようにフライシートの表面に難燃加工が施されていることもポイントです。火の粉は、自分たちの焚き火だけでなく、混雑するキャンプ場で隣のサイトから飛んでくることもあるので、注意が必要。火の粉がついても大事なテントに燃え広がりにくくするため、難燃加工はツールームテントを選ぶときに考慮したい機能です。
ツールームテントで広々快適なキャンプを
人数やキャンプスタイルに応じ、ゆったりと快適なキャンプを楽しめるツールームテント。設営も簡単なことから、ファミリーキャンプの主流になりつつあるのも納得の機能性でした。今年こそはツールームテントでキャンプデビューし、通年で四季の移ろいを楽しんでみてください。
【基本情報】
商品名:EARTH HALF KUCHEN(アース・ハーフ・クーヘン)
対応人数:(約)2~3人(インナーテント収容人数)
カラー:サンドベージュ
使用時サイズ:フライシート(約)W255 xD500 x H190cm、インナーテント(約)235 x 235 x 165cm
収納時サイズ:(約)82×25×25cm
重量: (約) 12.95kg
販売予定価格:54,000円(税抜)