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妻が家でも愛用するようになったスノーピークの快適チェアとは!?【夫婦キャンプに行こうvol.1】

「虫が無理」「寒いから嫌だ」。キャンプを始める人が増加傾向にある一方、妻や彼女の共感が得られずに悩む男性キャンパーの声をよく聞きます。共通の趣味ができれば、パートナーを残して外出する後ろめたさもなく、絆を深めるチャンス。hinataの30代編集者で、自称愛妻キャンパーの石田が、世間の評価や見栄に左右されず、妻がキャンプに行きたくなる視点で選んだスノーピークのチェア「Take!チェア ロング」を紹介します。

夫婦キャンプは諸刃の剣?

出典:PIXTA

キャンプ人気の高まりとともに、SNSでは夫婦で楽しそうに休日を過ごしている投稿を目にする機会が増えました。一方、「すごい準備をして料理も頑張ったのに、夏が暑すぎて二度とキャンプに来てもらえなくなってしまった」など、たまに話題になるのが「妻とのキャンプ問題」。楽しい思い出を共有しようと頑張っても、コントロールがきかない自然の中で、アウトドアに不慣れな妻の機嫌を逆に損ねてしまうこともあるのが夫婦キャンプです。 山岳系キャンパーだった筆者が、妻とのファミリーキャンプのためにツールームテントを購入したのは昨年の記事の通り。この記事の好評を受け、編集部が買ったギアからのスピンオフで連載化することになった第1弾では、妻がキャンプだけでなく、家でも愛用するようになったチェアを紹介します。

ギアを増やすために妻の理解が必要

「会社に荷物を届け、妻に内緒でギアを買い増している」。すっかり「キャンプ沼」にはまってしまったという岩手県の某民放レポーターの男性。昨年に一緒になった取材先で話を聞き、自分だけの物を注文する後ろめたさに、同じ所帯を持つキャンパーとして共感する部分がありました。 キャンプに一緒に来てくれる我が家の妻であっても、筆者が宅配ボックスから荷物をコソコソと回収しているのがバレてしまうと、「自分だけ色々と荷物が届くのねえ」とよくけん制されています。 ただ、妻がアウトドアに全く関心が持てないと、次々と届くギアの入ったダンボールに文句を言われることは確実。財布の紐をパートナーが管理しているとなれば、絶望的です。そこでまず重要なのは、いかに妻がキャンプに興味を持ち、一緒に行けるようなギアを選ぶかです。今回のチェア選びでも、この点に配慮したのは言うまでもありません。

妻が店で座って即決したチェア

家で活用できるものがハードル低め?

多くのチェアが展示されている大型アウトドア店。人気メーカーや定番商品の事前情報がほとんどない妻が、有名ブランドのヘリノックス などを抑え、座った瞬間に「これはいい」となったのが、スノーピークの帆布を使ったフォールディングチェア「Take!チェア ロング」でした。 ハンモックのように包まれる独特の感覚は、他のコンパクトチェアと比較しても圧倒的な快適さ。ただ値札を見ると、税込で一脚2万円強。果たして今後キャンプを続けてくれるかわからない妻のために投資する価値があるものかと迷いましたが、スノーピーク担当の男性店員が「僕もこれは家でも使ってますよ」との一言。「最悪、自宅の家具として使えればいいか」と夫婦で一致し、購入に踏み切りました。

座り心地で決める

実際にキャンプで座ってダラダラするには最適で、動きたくなくなる包容力のある座りごこちはやみつきになります。さらに頭をあずけることができるので、自然の中でゆったりと昼寝が楽しめます。回数を重ねるにつれて、パートナーにリラックスしてもらうには、ハイバックのチェアが不可欠との思いを強くしています。 キャンプに使わない時には、妻も家でも愛用するように。現在は石油ストーブの前で休日にコーヒーやスコッチを飲みながら、読書をするのに使用しています。コンパクトチェアと比較して、抜群の安定感もあり、安心して身を預けられるのもポイントです。

使っていてわかった意外な欠点とは!?

欠点は、体を支える帆布の白さ。購入前に店で展示されていたものもそうだったのですが、特に手すりの部分が汚れやすいのは難点。さらに焚き火のそばで使うと、飛んだ灰で黒く汚れやすい点もあります。ただ他のコンパクトチェアと違って、フレーム部分から布が外せるので、洗濯できるのは助かります。
さらに、折り畳んで長さを短くすることはできないので、車からキャンプサイトまで距離のある場所での使用は不向き。車での収納も若干場所をとります。 さらに長く使っている中で、妻が口にしていたのが、腿の裏が痛くなるという不満。背もたれと手すり部分の計4点で支える布は、尻から腿の部分にかけて駆け上がりになっており、ももの裏に当たる部分が長時間座っていると食い込んで若干痛くなります。ただ、スツールがわりのベンチシートなどを置くなどして足を伸ばせるようにすれば、少しは緩和できます。

終わりに

大きさ、汚れやすさなどの問題はあるものの、やはりこの座りごこちを一度味わうと、他の人気コンパクトチェアでも心もとなく感じてしまうのも事実。自宅でも家具としてリビングに溶け込み、活躍しています。座り心地が良すぎるので、一度座ってしまうと、何もしたくなくなるということだけが夫婦唯一の誤算でした。

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