ホールアースからトンネル型テント登場!新ロゴでイメージ刷新
ファミリー層に人気のアウトドアブランド「WHOLE EARTH(ホールアース)」が2020年春夏の新作を発表し、ブランド初となるトンネル型のテントなどをお披露目しました。新作からブランドロゴを遠目からも一目で分かるシンプルなデザインに一新。新生ホールアースの新しいアイテムの魅力と、ロゴにかけた思いに迫りました!
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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シンプルなブランドロゴに一新
「ホールアースが何やら大きく、変わるらしい」
hinata編集部にも入ってきたアウトドア業界の噂を確認するべく、東京・表参道で10月3、4の両日に開かれた新作展示会を取材。そこには、ブランドのロゴを変えただけではなく、ファミリーやソロのキャンパーなどの多様な層を取り込もうとする新作の数々が並んでいました。
新ロゴに込められた思いとは
来場者をまず驚かしたのが、新製品に付いていた見慣れぬロゴでした。これまでホールアースといえば、1991年のブランド設立時から使われていた、地球の絵と手書き風のブランド名を配したロゴ。新しいブランドロゴは、地球のイメージを引き継ぎながら、円の中でWHOLE EARTHのそれぞれの頭文字であるWとEを融合。ブロック体でブランド名を表示したシンプルなデザインに変更していました。
ホールアースは「一目でブランドを分かりやすくするのはもちろん、家でも使えるファニチャー(家具)や高級ラインのアイテムに合うデザインにすることで、愛用者の裾野を広げたい」と強調していました。
また2020年春夏を「次のステ-ジへ」と位置付けるホールアース 。新ブランドでは、次のような理念を打ち出しています。
時間や場所の境界線を超えて、
自分らしく思うがままに。
WHOLE EARTHは、あなたに合った遊びと豊かさに寄り添うブランドであり続けます。
山でも街でも家でも。
これまでの延長線上にない日常を手に入れよう。
もっと楽しもう。
楽しみ方は自由自在
All Playing Field
ホールアース初のトンネル型テント
ホールアースのテントの新作の目玉は、トンネル型の2~3人用ツールームテント「EARTH HALF KUCHEN(アース・ハーフ・クーヘン)」。トンネル型は多くのアウトドアメーカーが投入し、各地のキャンプサイトでも目立つようになってきた人気のタイプ。ホールアースは、他社製品よりもデザインと使いやすさの両面を洗練させた上で、満を持してトンネル型を登場させました。
「入り口から後ろ下がりの外観にすることで、トンネル型の弱点でもあった耐風性を高めました。さらにポールのアーチ部分に若干の角度をつけることで、入り口や天井部の広さを確保しています」(ホールアースの企画担当者)。
焚き火がキャンプの定番になっていることも考慮し、フライシートの表面は火の粉の対策で難燃加工。さらにファスナー部分から水の侵入を防ぐフラップ状の「レインブロッカー」を採用したほか、インナーテントを吊り下げるフック部分は防水性を高めるための工夫を施すなど、ホールアースの愛用者や業界関係者の声を聞き、細部までこだわって開発した様子がうかがえました!
ポールやフックなどの結合部分を同色にしたカラーアシストシステム(写真)も継続。初心者でも簡単に組み立てられるホールアースの特長が引き継がれています。ファミリーを主なターゲットとするホールアースの意気込みを感じるテントに仕上がっており、テントの入り口の脇に付けられた新ロゴも映えていました。
【基本情報】
カラー:サンドベージュ
使用時サイズ:フライシート(約)255×500×190cm、インナーテント(約)235×235×165cm
収納時サイズ:(約)84×29×28cm
重量:(約)11.4kg
販売予定価格:54,000円(税抜) *変更の可能性があります
ソロキャンプ用品も充実
近年のソロキャンプ人気を受けて、テントやタープなどの関連アイテムを充実させたのが2020年春夏の特徴。「EARTH MINIMALIST TARP(アース・ミニマリスト・タープ)」は、ブランド初めてのソロ向けタープ。ポールが8分割に折りたため、長さ約20cmにして持ち運べるのが特長。一人で焚き火を見ながら物思いにふけたい人にはぴったりのアイテムです!
【基本情報】
カラー:ネイビー
使用時サイズ:(約)W330×D280cm
収納時サイズ:(約)W40×D17×H14cm
重量:(約)1.98kg
販売予定価格:12,900円(税抜) *変更の可能性があります
ソロ向けのコンパクトテント「EARTH TRIPPER(アーストリッパー)」も新たにリリース。自転車やバイクも置ける大きな前室が特徴で、最大2人用ですが、ソロでゆったり過ごしたい人にはちょうど良さそうです。またポールには柔らかいジュラルミン素材を使用。キャンプ場や長期旅行中で曲がっても折れる心配が軽減され、使い続けられる耐久性を誇っています。
【基本情報】
カラー:サンドベージュ
使用時サイズ:フライシート(約)230×300×140cm、インナーテント(約)220×150×120cm
収納時サイズ:(約)77×21×20cm
重量:6.20kg
販売予定価格:29,900円(税抜) *変更の可能性があります
細部までこだわったチェアや小物
人気のリラックスチェアにも新作を追加
座り心地の良さとコストパフォーマンスの良さで人気の丸型リラックスチェア「MERMAID CHAIR(マーメイド・チェア)」(写真左)に加えて、新たに登場したのが「CLAM CHAIR(クラム・チェア)」(写真右)。
クラム(二枚貝)のような形状で、マーメイドチェアの座り心地はそのままに、肘掛けがつきました。さらにマーメイド・チェアにはなかったブラックを用意し、アウトドアだけでなく、部屋の家具としても合わせやすいようにしました。ホールアースはグランピングなどに使うファニチャーも新たに追加。高級ラインも充実させています。
【基本情報】
■マーメイド・チェア
カラー:オリーブ、ベージュ
重量:3.95kg
耐荷重:80kg
販売予定価格:4,900円(税抜) *変更の可能性があります
■クラム・チェア
カラー:ブラック
重量:3.75kg
耐荷重:80kg
販売予定価格:5,400円(税抜) *変更の可能性があります
寝具の注目は、厚さ6cmのインフレータブルマット「HEALING INFLATABLE MAT SINGLE JYUKUSUI (ヒーリング・インフレータブル・マット・シングル・ジュクスイ)6」。従来あったマットから2cmアップしたもので、「キャンプでも自宅の布団のような快適睡眠を過ごしたい人にオススメ」と開発担当者。
マットの空気を出し入れするバルブは、当メディアの好評連載「辛口ジャッジ」でおなじみ、エルブレス名古屋みなと店の武山店長から、「細くて空気が抜きづらい」との声を受けて大型化。撤収がすぐにできるようになっていました。予定価格6,200円(税抜)というコストパフォーマンスの高さもあり、妻に熟睡してもらいたい愛妻家キャンパーにはオススメしたい一品でした。
まとめ
おしゃれにキャンプを楽しみたいファミリーキャンパーにはぴったりのラインナップがそろった2020年春夏の新作。来年3月ごろから、エルブレス各店などで販売される予定です。2020年の新作でキャンプデビューし、焚き火を囲みながら家族で語らってみてください。