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【はじめてのテント】失敗しない自分用テントの選び方

2018.11.16ノウハウ

キャンプに絶対に必要なものといえばテント!これがなくては、始まりません。しかし、アウトドアショップには様々なテントが売られていて、初心者さんはどれを選んでいいのか迷いますよね。この記事では、通算270泊以上のキャンプ経験を持つ私が、自分にぴったりなテントの選び方を紹介します。

はじめに

初心者さんからテント選びの相談を受ける際、私は特定のメーカーや特定の形のテントをおすすめすることはしません。キャンプの目的、趣味や好みなど、それぞれ違うからです。自分にぴったりなテントは、自分でしか選べないと思っています。この記事では、キャンプ初心者さんでも、自分にぴったりなテントが選べるヒントを紹介します。

1. テント選びで失敗しやすい買う時のNG理由3つ

テントはピンキリですが、1度使って気に入らないからといって、何度も買い直すことは現実的ではありません。買うからには、愛着を持って使いたいですよね。まずは、こんな理由でテントを買ってはダメ!な3つを挙げます。初心者さんにありがちなNG理由なので、ぜひ参考にしてください。

NG理由1:「とりあえず」で買う

「とりあえず」初心者向けのテントを買っておけば大丈夫。我が家もそう思って購入しました。しかし、2~3回使ってみて、自分たちには合わないと感じ、テントを買い直しました。初心者向けテントでも合う・合わないがあり、すべての初心者さんにぴったりなテントは存在しないとういうことを、身を以て知りました。テント選びは、初心者であるということよりも、自分がいいな!と思えるものを選ぶことをおすすめします。少しぐらい設営が難しいテントでも、何回か経験すれば慣れてきますよ!

NG理由2:「安い」から買う

「高い」から良い、「安い」から悪いのではありませんが、「安い」から買ったテントは、キャンプで使う度にあちこち不満が出てくるものです。予算に収めながらも、値段以外で購入したいと思うポイントがたくさんあるテントを選んでください。そうすれば、満足度が高くなるので、少しぐらい使いづらくても目をつぶることができます!

NG理由3:「流行っている」から買う

最近はインスタグラムの影響もあり、写真映えする作り込んだキャンプスタイルが人気です。しかし、我が家は至ってシンプルで、大きなテントは持っていません。アクティビティを楽しみたいので、設営・撤収に時間と労力は減らしたいと思っています。また、マンション暮らしのため、大きなテントを収納するスペースはなく、ベランダも広くはないので、濡れたテントを乾かすのも大変です。「流行っている」という理由でテントを選ぶと、自分のキャンプスタイルや住環境に合わないことがありますので、ご注意ください。

2. 理想のキャンプをイメージしよう!

自分に合ったテントを選ぶことが大事とは言っても、初心者さんは、自分のキャンプスタイルがまだ分かりませんよね。そこで、現時点での自分のキャンプスタイルの方向性を探るために3つの質問をしますので、考えてみましょう。

質問1:キャンプでしてみたことはありますか?

「キャンプをすること」がキャンプの目的だとしても、してみたいことはありますよね。燻製料理をしたい、子供と虫取りをしたい、いずれは冬キャンプをしてみたいなど。
ポジティブなイメージとは反対に、キャンプ中にしたくないことも、きっとあるはずです。これだけは絶対にゆずれないテントの条件も挙げてください。

質問2:キャンプでしたくないことは何ですか?

30度以上あるような暑い日にはキャンプをしない、車の乗り入れNGのキャンプ場へ行きたくないなど。

質問3:絶対にゆずれないテントの条件はありますか?

テントの中で腰をかがめたくない、立ったり座ったりが大変な低いイスでの食事は嫌だ、タープを張るのは面倒だからテントだけで済ませたいなど。
質問1~3の答えから、冬キャンプまで想定している場合、薪ストーブが入れられるような大きなテントを候補にしてもいいですよね。中央以外に高さのないワンポールテントは、背が高い人だと腰をかがめっぱなしになるかもしれません。タープを張りたくないのであれば、寝室とリビングが一体型のツールームテントが条件に近いと言えます。 このように具体的にキャンプをイメージすると、どんなテントが自分にぴったりなのか、少しずつ答えが見えてきます。

テントの収容人数と荷物の量

テント選びでは、テントの収容人数もチェックしてください。テントは、大きすぎても、小さすぎても使いにくいです。使用する人数とテントの中に入れたい荷物の量に合わせて、ちょうどよい大きさのテントを選びましょう。

3. 実物を見に行こう!

候補のテントが見つかりましたら、アウトドアショップへ実物を見に行きましょう。写真では分からない、生地の質感や色味を確認してください。大きさ・広さを体感するために、テントが展示してある店舗へ行かれると良いでしょう。お願いをすれば、テントを張ってもらえることもあります。また、アウトドアメーカーの展示会に足を運んでみるのも、おすすめです。

4. キャンプ場でリアルな使い方を見せてもらおう!

急いでテントを買う必要がなければ、キャンプ場のコテージやキャビンに泊まると良いですね。キャンプサイトで気になるテントがありましたら、持ち主のキャンパーさんに声をかけ、使い勝手などを聞いてみましょう。家族構成が似ていると、参考にしやすいですよ。我が家も、キャンプ場で何度も声をかけられたことがあります。迷惑とは感じませんので、遠慮せず色々と質問してくださいね。

5. レンタルテントを利用しよう!

レンタルテントを利用して、実際に使ってみるのも、テント選びに役立ちます。手続きが面倒だったり、レンタル料が割高に感じられたりするかもしれません。しかし、いきなり買って我が家のように失敗するよりも、自分で設営してみると、使い勝手や自分の好みを確認できるところが大きなメリットです。レンタル方法としては、キャンプ場で借りる、キャンプ用品のレンタルショップの2つがありますので、候補のテントの取り扱いがあるキャンプ場やショップを探してください。

6. 失敗したら、早く手放そう!

慎重に選んだテントにもかかわらず、キャンプで使ってみたら、何か違う!ということも残念ながらあります。テントを買い直す場合、使わないテントは持っていても場所を取るだけです。使用回数が少ないほど、貰い手は早く見つかります。手間をかけずに早く手放すのなら、アウトドア専門のリサイクルショップ、少しでも高く売りたいのであれば、ネットオークションやフリマアプリの利用がおすすめです。我が家も、使わなくなったキャンプ道具は、早めに手放すようにしています!

まとめ

はじめてのテントは、早く欲しくて気持ちが焦りますが、理想のキャンプをイメージして、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。お気に入りのテントで、素晴らしいキャンプライフが始められますように!


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