ヴィンテージライクな見た目に夢中!PAJAMA MOON「BAU」の3段活用レイアウト
キャンプにハマればハマるほど、ほかのキャンパーが使っているテントやインテリアが気になりますよね。そんなキャンパーに向け、毎回ひとつのアイテムにフォーカスした「ステキな間取り」サンプルをお届け。今回はヴィンテージロッジテントとして人気のPAJAMA MOON「BAU 」のデザイナーに取材。その広々とした居住スペースを活用した3パターンのレイアウトとこだわりのギアを一挙公開します。
クラシックな佇まいがたまらない!PAJAMA MOON「BAU」
PAJAMA MOON(パジャマムーン)の「BAU(バウ)」 は、1960〜1980年代に、夏のバカンス使用を目的にヨーロッパで製造されていた、コットン製のロッジテントがモチーフ。ヴィンテージライクな見た目でありながら、オールシーズン使いやすいT/C素材が採用されていたり、メッシュ窓で通気性も確保されていたりと、現代的な高い機能性も備えています。大きな窓から周囲の景色をたっぷり楽しめるところも魅力のひとつです。
6本脚設営が多く大変なイメージがあるロッジテントですが、バウは
4本脚構造を採用したことで、設営がよりスムーズに。テント内の居住スペースは見た目以上に広く、自由にレイアウトが楽しめます。
今回は、バウのデザイナーであるよっちゃん
(@sykkoutdoor)さんに、自身でも愛用中のバウのおすすめのレイアウトを3パターン教えてもらいました。
「バウ」デザイナーの間取りを拝見!
よっちゃん(@sykkoutdoor)
2020年頃からパジャマムーンの仕事を手伝い、2022年にBAUを、2023年にはDanteをデザイン。現在はWEB系のPRデザインに奮闘中。出産前は約20カ国を旅した元バックパッカーで最近は山にもハマっている。12歳と10歳の女の子のママ。
バウをデザインしたよっちゃんさん自身、母子や夫婦、ソロまでさまざまなスタイルを楽しむキャンパー。
T/C素材なので結露もできにくく撥水効果も高いため、特に使いはじめは水がコロコロと流れていくくらいなのだとか。「夏に使用したときは未明まで雨が降っていたものの、軽く拭いて放置していたらチェックアウトの10:00にはしっかり乾燥していて、とても手軽に撤収できたのには驚いた」と本人も絶賛の使用感。
ここからは、母子や夫婦、友人とのグループキャンプのスタイル別に使い分けるという3パターンの間取りを見ていきましょう。
【間取り1】3人で母子キャン:インナーで寝室を確保
【間取り1】使用ギアリスト
- コット:バイヤー メイン ヘリテージウッドコット
- ポータブル電源:パワーアーク ポータブル電源
- バッグ:ヴィンテージドクターバッグ
- ゴミ箱:ランドリーハンパー
- テーブル&チェア:オリゴキャンピング テーブルイスセット
- クーラーボックス:イエティ タンドラ35
- バケツ:ヴィンテージ銅製バケツ
- ジャグ:シアーズ テッド ウィリアムズ スポーツマンズ ジャグ
- ジャグ台:ヴィンテージフィッシングスツール
風が強い海辺の母子キャンプだったため、風対策のために車を横づけ。子どもたちは車中泊で、よっちゃんさんはテントで宿泊。隣の友人のテントで一緒に食事をすることになっていたので、キッチン周りは簡易設営。
別売りのインナーテントを寝室とし、前室部分に小さめのピクニックテーブルを置いてリビング空間と分けているレイアウトです。
バウは窓からもれる光がとってもキレイ。安全な距離はキープしながら窓に近い場所にライトやランプなど照明を設置して、外から見てもおしゃれに見えるよう工夫しているのだとか。バウのようなロッジタイプはピン張りすることで、美しく見えるテント。海辺など強風のときは、ポールを内側からもガイロープで固定するなど風対策を強化しています。
ヴィンテージアイテムが相性抜群!
よっちゃんさんのキャンプギアは、ヴィンテージものの趣のあるアイテムがたくさん。バイヤーメインの「ヘリテージウッドコット」は、アメリカンな雰囲気が感じられる木製フレームコットです。コットの上には大きめのリネンをかぶせ、コットの下に衣類やマットの袋などのアイテムを収納して上手に目隠ししています。
【間取り2】夫婦でデュオキャン:土間仕様で動きやすさ重視
【間取り2】使用ギアリスト
- 丸テーブル:イギリスヴィンテージ
- コット:ザ テレスコープ フォールディング ファーニチャー カンパニー コット
- 籐のクーラーボックス:チェルシーフードクーラー
- ボックス:アメリカ製ヴィンテージボックス
- バーナー:コールマン ピクニックストーブ
- ゴミ箱:ランドリーハンパー
- チェア:ローンチェア
- 焚き火台:ピコグリル498
- クーラーボックス:イエティ タンドラ35
- ジャグ:コールマン ヴィンテージジャグ
続いて紹介する間取りは、夏の湖畔で行った夫婦でのデュオキャンプスタイル。SUPもするので、濡れていても着替えやすいように土間仕様に。調理も全て焚き火調理だったため、キッチン周りはお湯を沸かす程度の簡易装備です。
テントにいながら湖畔の美しい眺めを楽しめるよう、日中は前面をオープンにしたレイアウトに!テント内に配置したギアはコットと簡単な調理器具のみ。左右のドアも跳ね上げ3面オープンにすれば、広々と使え動線もよりスムーズ。バウのカラーに合わせて、グリーンを基調としたチェック柄のコットをチョイスしています。
焚き火調理はバウから離れて!
バウの外にはクーラーボックスやジャグを配置。いずれもスツールなどを台として活用することで、かがむなどの無駄な動作が省けます。
焚き火をするときは、窓が溶けてしまうのが心配なので、なるべくテントから離れた位置に移動するか、窓を跳ね上げず閉めた状態で火をおこすのだそう。
焚き火台は網の高さを2段階に調整できる「ピコグリル498」を使用。タフでありながら組み立ても簡単なので、SUPなどのアクティビティから戻ってた後もスピーディーに調理が開始できます。
【間取り3】娘と母子キャン:こたつ中心のお座敷スタイル
【間取り3】使用ギアリスト
- グランドシート:テンマクデザイン サーカス440グランドシートハーフ
- インフレーターマット:コールマン キャンパーインフレーターマットハイピーク ダブル
- 豆炭こたつ
- テーブル:チャーブル ローテーブル
- バーナー:コールマンピクニックストーブ
- ゴミ箱:ランドリーハンパー
- ジャグ:コールマン ヴィンテージジャグ
- クーラーボックス:コールマン ヴィンテージクーラー ハーベスト ゴールド
- ボックス:アメリカ製ヴィンテージボックス
- ランタン:コールマン ランタン 200A700
こちらはお友達と一緒に母子キャンプをしたイアウト。1月の寒さが厳しい時期だったため、お座敷スタイルにして豆炭こたつをメインに配置。こたつが大きくスペースを取るので、出入りは片面のドアのみに。調理するときは、両面のドアを開けて対面で通気させ、テント内を十分に換気します。
調理はこたつの上でほぼ完結させ、サイドテーブルはサブ的な扱いに。この日はダブルのインフレーターマットを敷いて子どもと並んで寝ましたが、専用のインナーテントを付けるとかなり暖かくなるので、寒いときは活用しているのだそう。
DIYの豆炭こたつで体の芯からポカポカ!
今回のレイアウトで一番のお気に入りは、キャンプ仲間に脚をつくってもらったという豆炭こたつ。天板は家のこたつと共有の丸型なので、家族や仲間と顔を合わせながら、食事や会話が楽しめます。
電気入らずのこたつのアイデアは、ものづくりに精通したよっちゃんさんならでは。娘さんやお友達もバウと豆炭こたつに大満足で、冬のキャンプを満喫できたそうです。
変幻自在なレイアウトが楽しめるバウ!
季節問わず使えるバウはギアをアレンジすることで、さまざまなスタイルのキャンプで活躍してくれる優秀なヴィンテージロッジテントです。居住空間も広いため、リラックスして過ごせるところも魅力。ヴィンテージギアが似合う特有の雰囲気に魅了された方も多いのでは?
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イラスト/
園内せな