belair_campさん
ロマンの詰まった憧れのヴィンテージサイト。ここは60年代アメリカ!?【僕たち「タイムスリップ」キャンパーです】
2022.11.10ライフスタイル
他とは違う、「尖ったスタイル」でアウトドアを満喫するキャンパーを紹介する連載企画「僕たち○○キャンパーです」。第6回は、ヴィンテージなギアをこよなく愛するキャンパーを紹介。サイトを覗いてみると、そこにはまるで「60年代アメリカ」にタイムスリップしたような光景が広がっていました。ヴィンテージキャンプのリアルを知れば、時代が移ろっても変わることのない、深い魅力の虜になること間違いなし!
制作者
hinata編集部 松本璃子
登山、キャンプ、温泉が大好き。父から譲り受けた30年もののギアと新作ギアを織り交ぜつつ、アウトドアを楽しんでいます。自然の魅力をたくさんの人にお届けできるよう、頑張ります!
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もくじ
連載企画「僕たち○○キャンパーです」
キャンパーの数だけ、独自のキャンプスタイルがあります。そんな個性にあふれたキャンプスタイルの中でも、特に「尖った」スタイルでアウトドアを楽しむキャンパーを紹介する連載企画「僕たち○○キャンパーです」。毎回1組のキャンパーに密着し、気になる「実際どうなの?」や、ユニークなキャンプの魅力を探ります。
「自分とは違うスタイルだけど、楽しそう!」そんな誰かのキャンプを知ることが、まだ見ぬ新しい世界への入り口かも!?あなただけのキャンプスタイル、教えてください!
ヴィンテージギアに囲まれた、タイムスリップしたようなサイトを発見!
ハイテクなギアが多数リリースされ、日々便利に、快適に進化を続けるキャンプ。ギアを最小限にしたミニマルなキャンプを実践する人も増えていますよね。今回紹介するのは、そんなトレンドに逆行するかのように、「ヴィンテージ」なキャンプを楽しむキャンパー。60年代のアメリカを彷彿とさせるようなサイトには、長く大切に乗られてきたアメリカ車や、年代物の貴重なギアの数々が…!
そんなサイト作りのコツやこだわりのギアを徹底取材。読めばあなたも虜になる!ロマンが詰まったヴィンテージキャンプの世界に、レッツタイムスリップ!
タイムスリップキャンパー:belair_campさん
今回紹介するのは、夫婦2人でビンテージキャンプを楽しむbelair_campさん。キャンプ歴は4年、ご近所さんのお誘いをきっかけに、キャンプの沼にハマってしまったんだとか…!
ヴィンテージキャンプのきっかけ
キャンプライフは、シュラフとステンレスのコップ2つからスタート!
――早速ですが、どうしてヴィンテージキャンプを?
belair_campさん:キャンプを始めた頃は方向性も定まらず、いろいろなスタイルに手を出していました。実は18歳の時からアメ車を乗り継いでいて、もともとヴィンテージが好きだったんです。アメリカで収集されたヴィンテージアイテムを展開するショップ「モーニングスターワークス」(神奈川県座間市)に通うようになったのをきっかけに、どっぷりとビンテージ沼につかりました。
夏は西湖(山梨県)でSUP×ヴィンテージキャンプ!
――そんなヴィンテージキャンプの、普段の楽しみ方を教えてください!
belair_campさん:初めは夫婦2人でキャンプを楽しんでいましたが、今ではヴィンテージスタイル好きの仲間もでき、みんなでワイワイと楽しくキャンプをしています。
今年は2人の休みが合わずあまり行けていませんが、昨年は年間で22泊しました。いつも「引越しか!」というほど荷物が多いので、たいてい2泊以上はしますね。夏は西湖でSUPキャンプをするのですが、その時は4泊くらいしてのんびり過ごします。
「ヴィンテージ」なサイトを作るコツとは?
統一感を出しながらも、色がさびしくならないよう工夫
クラシックなデザインがかわいいテント「コールマン オアシス」で冬のおこもりキャンプ
――サイト作りの際、どんなことにこだわっていますか?
belair_campさん:車が60年代のものなので、ギアも出来るだけヴィンテージで揃えて、古き良きアメリカの時代に「タイムスリップ」したようなサイトを目指しています。椅子や机はウッドのヴィンテージアイテムを使うことが多いので、テーブルランプのシェードやクッション、ブランケットなどで色を差して、サイトがさびしくならないようにしています。
こだわりのヴィンテージギアの数々
サイトで輝きを放つ「ヴィンテージコールマン」
ヴィンテージランタンの代名詞的存在、「コールマン 200A ブラックバンド」。なんと1952年製造の超希少品です。70年の時を経て、暖かい光を放ちます。
――イチオシのヴィンテージギアは何ですか?
belair_campさん:どのギアも好きなのですが…。イチオシは、ご近所の先輩からいただいた「コールマン ツーバーナー442」と「コールマン 200A ブラックバンド」です。どちらも先輩のお父様がお使いになっていた思い出の品を譲っていただきました。大切に受け継いでいきたいと思います。
こちらも希少品のヴィンテージコールマン。1960年代前期製造の「ツーバーナー442」。
魅力の1つが、このダイヤモンドロゴ。1950~60年代の限られた時期に製造されたジャグなどに付いているロゴです。
半世紀以上前の製品でもメンテナンスをすればしっかりと使えるのが、流石コールマンと言われる所以。おいしそうな目玉焼きのできあがりです。
ヴィンテージギアとの出会いは「一期一会」
コールマンのヴィンテージランタン、「ツーマントル220シリーズ」をコレクト。
――ギアとの出会いもとても素敵です・・・!普段はどこでギアを見つけているのですか?
belair_campさん:ヴィンテージギアの入手先は、神奈川県座間市にある「モーニングスターワークス」です。定期的に店主がアメリカに買い付けにいって仕入れてくれるんです。ものによるので金額などは一概に言えませんが、ヴィンテージギアは「一期一会」。欲しいと思った時に買わないともう出会えないので、他のものを我慢してでも買ってしまいます。出会った時のときめきと、納得できる価格かどうかを吟味して購入します。
愛車のメンテナンスも全て自分で
抜群の存在感を誇るアメ車、「シボレー ベルエア」
ボードを積んで、SUPキャンプへ!
belair_campさんと「ヴィンテージ」の出会いにもなったアメ車。現在の愛車は、1962年式「chevrolet belair wagon(シボレー ベルエア ワゴン)」です。
belair_campさん:2014年に購入しました。メンテナンスも自分でやります。購入後数年間は修理を繰り返していて納得の出来る仕上がりではなかったのですが、エンジンを載せ替えたりして快適仕様になりました。今となってはこの車でどこへでも行きます!
長く乗り継がれているのも、メンテナンスと愛があってこそ。
――キャンプ場でも、ひときわ注目を集めそう!
belair_campさん:インスタグラムのネームにもなっているアメ車「belair(ベルエア)」のおかげで覚えてもらえることも多く、ありがたいです。時には「この車動くんですか?」と聞かれることも…(笑)。
我が家にはこの1台しか車がないので、どこに行くにもこの車です!
タイムスリップな「ヴィンテージキャンプ」の魅力とは
ヴィンテージキャンプに挑戦したい!
――初心者は何から始めれば良いのでしょうか?
belair_campさん:まずは、キャンプを楽しむこと。楽しんでいるうちに、自分の目指したい方向性も定まってくると思います。ギアを揃えるのは、それからでも良いのではないでしょうか。
ヴィンテージギアは扱いが難しいと思っている人も多いかもしれません。でもヴィンテージが好きなキャンパーは優しい人が多いので、いろいろ教えてくれるはずです。思い切ってヴィンテージの世界に飛び込んでみてください!
ヴィンテージギアを使っていると、不具合があったり壊れたりすることも当たり前にありますが、メンテナンスも含めて楽しんで欲しいです。自分でメンテナンスしたランタンが調子良く使えると、とても楽しいですよ。
ヴィンテージギアには、キャンパーとのストーリーが詰まっている
――ずばり、ヴィンテージキャンプの魅力は何でしょう?
belair_campさん:100年以上前のものが現代でも使えるということ。そして永く愛されるデザイン性。「このヴィンテージギアが自分の手元に来るまでに、どんなストーリーがあったのだろう?」と考えるのも楽しいです。
――ありがとうございました!!
ピカピカの新製品には出せない、上品で風情ある佇まいが私たちを惹きつけるヴィンテージギア。どんなに時代が巡っても、変わらない価値がそこにはあります。ギアとの出会いも、人との出会いも、「一期一会」。そんな大切な姿勢を教えてくれる、ヴィンテージキャンプの世界でした!
僕たち◯◯キャンパーです
他とは違う、「尖ったスタイル」でアウトドアを満喫するキャンパーに取材をする企画です。