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海外のバーベキューは「おもてなし」が大切!協会の下城さんが語る魅力とは?プロデュースしたバーベキューソースも深掘り

バーベキューソース

先進的なバーベキューを日本に伝えるために「日本バーベキュー協会」を立ち上げ、自ら会長まで務める下城民夫さんにインタビュー!日本のバーベキュー市場や日本バーベキュー協会の活動内容について教えていただきました。アメリカで開催されるバーベキュー世界選手権に挑戦すべくプロデュースしたバーベキューソースについても深掘りしています。

日本バーベキュー協会の下城さんにインタビュー!

下城民夫さん
兵庫県芦屋市出身。海外取材活動で知り得たバーベキュー事情から日本のバーベキュー市場が遅れていることを知り、先進的なバーベキューを日本に伝えるため、2006年に「日本バーベキュー協会」を立ち上げて会長を務める。2007年には「バーベキュー検定」をスタート。 バーベキューソースのプロデュースにも携わり、InternationalBBQteam「BBQSHOGUN」のPitmasterとしてアメリカ各州で開催されるバーベキュー世界選手権へチャレンジ中。

日本と海外が想像する、バーベキューのイメージ

例年に比べ、海外のバーベキュー市場は売り上げが倍以上!

日本バーベキュー協会
──下城さんからみて、今のバーベキュー市場はどう思いますか? 下城民夫さん(以下、下城):キャンプが大変人気なので、バーベキュー用品の売り上げも一緒に伸びていますね。特に、アメリカではバーベキューのマーケット規模が拡大していて、Weber(ウェーバー)社のバーベキューグリルは300%も売り上げがアップしたそうです。 現在、キャンプブームに影響して日本のバーベキュー市場の売り上げも伸びてきていますが、海外には到底及びません。理由として、日本のバーベキューに対するイメージが関係していると思います。日本で行われるバーベキューは、アメリカで昔から親しまれているスタイルと異なる部分が多いです。

日本のバーベキューは海外と大きな違いがある

バーベキュー協会 下城様
──日本と海外のバーベキューの違いはなんでしょうか? 下城さん:日本のバーベキューは大人数で集まって食事するのイメージがあり、このイメージは海外と大きく違います。海外のバーベキューはホストとゲストがはっきり別れていて、家族や友人だけで集まって少人数で行うのが一般的です。
──ホストとしてもてなす側、ゲストとして参加する側としっかり明確になっているんですね。 下城さん:そうですね。日本にはまだ文化が浸透しきっていないので、欧米のように伝統と格式を重んじているようなバーベキューに進化していけるように、バーベキュー協会の活動で変えていきたいです。 日本は食事会のイメージが強いですが、パーティー文化として親しまれている海外は食事をする場というよりも人と人が食を通じて繋がる場としてバーベキューを催します。ホストとゲスト、役割をしっかり分けることでお互いを尊重していけるような文化を日本にも伝えたいですね。
──人と人が食を通じて繋がるというのはとても素敵ですね。 下城さん:いいですよね!日本はコロナでバーベキューが制限されていましたが、アメリカでは逆にバーベキューを推奨されていたんですよ。旅行に行けない代わりに、家族や親しい人を招いて少人数で行えるバーベキューをする機会が増えたようです。
──そうなんですね!どうして日本には海外のバーベキュー文化と違った形式で広まったのでしょうか。 下城さん:やっぱりバーベキューをする場所が問題なんだと思います。自宅の庭で行うよりも、河川敷のような開けた場所は周囲を気にせず話しやすいですからね(笑)。後は、ホストとゲストのような役割がはっきりしていないことも挙げられますよ。

バーベキューは人生経験できる場所、「おもてなし」を大切にしている

日本バーベキュー協会
──下城さんが思う、バーベキューの魅力はありますか。 下城さん:バーベキューは「究極の出会い場」でもあるんです。参加したことをきっかけに結婚する方が多いので、出会いの場所としてぴったりだと思います。 バーベキューでは、率先して肉を焼く人や食べているだけの人が出てくるので、知らなかった一面が見えてきやすいです。本来のバーベキュー文化は、初めて会った方に対して接し方を考えたり、自分がもてなす側になったらどうやって喜んでもらうかを考えたりできるような相手中心の行動が基本なので、「人生経験の場」にもなりますね。

日本バーベキュー協会は、バーベキュー本来の魅力を学べる場

バーベキューの重要性を日本にもっと知ってもらいたい!

日本バーベキュー協会
──日本バーベキュー協会を発足したきっかけはなんでしょうか。 下城さん:広告代理店を辞めた後、アウトドア専門の通信社を作って世界中に取材の旅に出かけたときに出会ったのが、海外のバーベキューです。日本と全く違うバーベキューであったことや海外のバーベキューマーケット規模が桁違いに大きいということを知ったのがきっかけですね。 海外はバーベキューしやすい環境が整っているので、日本よりも行う回数が多いんですよ。年に1.2回だけの日本と違い、毎週のようにバーベキューをしているそうです(笑)。
──毎週!それは凄いですね(笑)。 下城さん:そうなんですよ。バーベキューは人と気軽に交流できるので、社会においても重要視されているんです。こうした考え方が日本と違うことを知ったので、この文化を伝えなくては!と思いました。日本はバーティー文化への理解が遅れているので、バーベキューの影響力が強いことを発信していきたいです。

バーベキュー検定とは?

バーベキュー協会
──バーベキュー協会の主な活動内容はなんでしょうか。 下城さん:バーベキュー協会の活動目的の一つ目は、バーベキュー検定を設けて日本に先進的なバーベキューを伝えていくことです。肉の焼き方や炭のおこし方を実践して、本来のバーベキューを知ってもらっていますよ。 二つ目は、各企業に対してバーベキューが成長性の高いマーケットであることを知ってもらい、実際にどのように関わっていけばいいのかを教育しています。
──バーベキュー検定は階級によってどのようなことを行うんでしょうか。 下城さん:バーベキュー検定の初級はバーベキューに関する座学を学び、中級は4人1組で組んで練習する場です。上級は炭の付け方や肉の焼き方といった技術を正確にできるかの実技テストを行います。一人に2人以上の審査員がついて、バーベキューの型ができているかを細かくチェックしますよ。現在、初級は2万人以上、中級は1,000〜2,000人、上級は300人ほどいます。
──バーベキュー検定の資格を取得すると、どんなメリットがありますか。 下城さん:バーベキュー検定の資格を取得すると、お肉をうまく焼けるようになったり、周囲をうまく巻き込んだコミュニケーションの取り方が上手くなったりします。相手に対しての気配りがよくできるような人になれるという認識が強いですね。

開発したバーベキューソースが、2020年バーベキューコンテストで入賞!

バーベキューソース
──バーベキューソースを開発しようと思ったきっかけは? 下城さん:本来のバーベキューソースも十分美味しいんですが、よりグレードアップしたものを作りたいなと考えていたんです。現在も海外では日本食がとても人気なように、日本の味は海外でも十分通用します。バーベキューソースの文化に日本人が培ってきた味を足したバーベキューソースが作りたいと思って開発を始めました。
──開発にあたって一番大切にしたことは? 下城さん:味には、苦味、辛み、甘み、酸味とありますが、日本が大切にしている「旨み」を取り入れたいなと思って作りましたね。旨みを取り出すために昆布と椎茸のパウダーを使用し、日本独特の風味を取り入れました。コンテストに挑戦したのは、海外でも「旨み」が通用するか試したかったという思いもあります。
──では、難しかったことやギャップに感じたことはありますか。 下城さん:やっぱり味っていうのは土地によって好みが違いますし、アメリカは従来のバーベキューソースの方が一番だと思っている方が多いので、味を受け入れてもらうのはなかなか難しいですね。
──やっぱり輸出も視野に入れて、開発しているんでしょうか。 下城さん:もちろんです!日本のバーベキュー関連の売り上げは2,000億円ですが、アメリカのバーベキューソースの売り上げは1987年の段階で一兆円を超えていて、アメリカのスーパーに行くとバーベキューソースだけで棚を独占してるほど種類が多いんです(笑)。 世界中に日本のバーベキューソースの良さが伝えられると思い、海外を視野に入れて開発していますよ!
バーベキューソース
──どんな方にバーベキューソースを使って欲しいですか。 下城さん:どんな食材にも合わせられる万能ソースなので、食材そのものを味わうよりも、バーベキューソースを使った「バーベキュー味」というのを味わうために使って欲しいです!焼肉でも十分美味しいですが、バーベキューだからこその味もあるので、新たな世界を知ってもらいたいですね。 バーベキューソースはどんな食材でも美味しくしてくれるので、あとは焼き方と相手に対する心配りを忘れずにケアするだけでバーベキューが一層楽しめます。ソースを活用すれば、肉の美味しさがもっと美味しくなりますよ。

まとめ

日本のバーベキュー市場の現状や日本バーベキュー協会の活動内容について、丁寧にお話をしてくださった下城さん。日本と海外がイメージするバーベキューの違いがわかったことで、バーベキューに対する考え方が変わりました!今回紹介したバーベキューソースを使って、肉をより美味しく味わいましょう!
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