アウトドアカスタムのベース車として人気のスズキ「エブリイ」。オーナー6人に魅力とカスタマイズのこだわりを聞いてみた!
40年もの歴史を有し、多くのオーナーから愛されてきたスズキの軽ワンボックスカー「エブリイ」。特にここ数年はアウトドア人気の広がりから、キャンプや釣りにちょうどいいカスタマイズカーとして注目を集めています。そこで今回は、こだわりのカスタマイズ「エブリイ」オーナーに取材。カスタマイズのベース車としての魅力とメリットを聞きました。
車内空間の広さとカスタマイズ性の高さが魅力!スズキの「エブリイ」
スズキの軽ワンボックスカー「エブリイ」は、1982年に「キャリイバン」のサブブランドとして登場。特に商用車として人気が高く、同シリーズの国内累計販売台数は400万台超え。軽ワンボックスカーでは定番の一台です。
現行の「エブリイ」シリーズのラインアップは、快適性と車内空間の広さを両立した乗用車「エブリイワゴン」と、荷物運搬などの業務に特化した商用車「エブリイ」の2つ。中でも商用車「エブリイ」のカスタマイズ性の高さは特筆モノ。自分好みにいろいろ「いじれる」自由度が広く、カスタマイズのベース車として高い評価を得ています。
また、販売台数の多さから中古市場での取引も活発。カスタマイズ専門店での「エブリイ」の取り扱いも豊富なので、ベテランだけでなくカスタマイズ初心者にも人気です。
キャンピングカー仕様にしている人が多くカスタマイズの参考にしやすい
エブリイ購入のきっかけ
kame4397さんファミリーは、子どもが産まれた時に車もちょうど乗り替えタイミング。そこで奥さんと相談し、税金が安い軽自動車を検討することにしました。「駐車場で荷物の積み下ろしがしやすいスライドタイプで、かつ車内の広い車がいいね」と話し合い、軽バンを探すことに。
近くの自動車販売店さんを家族でフラフラ〜と眺めていたところ、目に留まったのが「エブリイ」でした。奥さんが「これ高校生の時に、友達と乗って広すぎて感動した車だ!」と言ったことが購入の決め手に。「エブリイ」のシートは厚みがありフカフカなので、長距離移動でも家族もキツくないかなと思ったのも決定理由の一つです。
カスタマイズのこだわり
こだわりとしては、(1)車体に穴を開けない、(2)シンプルに、(3)展開・片付けを速く、の3つを意識。
「特に、奥さんが「眠い」と言った時に46秒でベッド展開できるようにしています。そこにはめちゃくちゃこだわりました(笑)」とkame4397さん。
家族で使う車なので、車内がなるべくゆったりするようにデッドスペースは埋め過ぎないことを意識。車検の時にもカスタム部分を簡単に外せるよう、シンプル構造にしています。
エブリイの推しポイント
kame4397さんの思うエブリイの押しポイントは以下の4つ。
・サービスホール(ネジ穴)が充実していて内装カスタムがしやすい
・後部座席を収納するとほぼフラットになるため車中泊に向いている
・荷室が広いのでキャンプなどで荷物がたくさん積める
・バックドア大きく、跳ね上げ式なので雨を凌げる
自分に合った使い方がいろいろなパターンで考えられる
エブリイ購入のきっかけ
次に車を買い替える時は、軽バンを車中泊仕様にカスタマイズすると決めていたhirosoutdoorさん。最終的に他社の軽バンとの2択まで絞ったのですが、天井収納を付けることを考えていたので、天井が広かった「エブリイ」に。クールカーキのボディーカラーも気に入りました。
カスタマイズのこだわり
車中泊での旅や普通のキャンプ、いろいろな外遊びにいつでも対応できるように、テント、ハンモック、チェア、テーブル、焚き火台、薪など、ソロキャンプの装備一式を天井とベッド下に収納。それでも広々寝られるようにしたのがこだわりです。
エブリイならば山でも海でも、楽しい思い出作りの支えになってくれる
エブリイ購入のきっかけ
「元々は普通のセダンタイプに乗っていたのですが、数年前から海釣りにハマりまして。釣り場まで長時間運転した後、仮眠をするときに足を伸ばせずつらかった経験から、車内でくつろぐのに十分な広さの居住空間が欲しくなり、エブリイを購入しました」と語るのはde_la_campさん。
「エブリイ」以外の車を選ぶことも考えました。でも狭い道が多い釣り場には小回りの利くことが必須。そしてカスタムの選択肢も多く、理想のカーライフスタイルとマッチしたのが「エブリイ」だったのです。
カスタマイズのこだわり
ほとんどのカスタマイズは専門店で行ったそう。ポップアップルーフや、いつでも取り外しが可能な分割タイプのフロアベッドマット。さらに走行充電と外部充電が可能なサブバッテリーなど、さまざまな増設をしています。しかし、見た目のこだわりは「シンプル・イズ・ベスト」。
ベッド下に荷物が収納できるスペースもあるため、居住空間はとても広くて快適。シチュエーションやその時の気分によって自由に内装をちょこちょこ変えて楽しんでいます。
エブリイの推しポイント
どんなアウトドアや遊びでも、移動先でゆっくりと休憩できる広い空間が車内にあると安心です。専門店でも個人でもカスタマイズの幅が広く、車としての機能も十分。「エブリイ」ならば山でも海でも、楽しい思い出作りの相棒になってくれます。
コンパクトなのに居住性が高く、小回りも効いて最高
エブリイ購入のきっかけ
87campさんは「エブリイ」のルックスに一目惚れ。「特に前からの顔、ライト(目)のあたりのデザインが気に入りました!!」
カスタマイズのこだわり
車検もスムーズに行えるように、ボディにネジを打つなどの加工をしないことがポイントです。収納を多く取りつつも、居住性を損なわないようにもこだわっています。
エブリイの推しポイント
コンパクトなのに居住性があるところ!小回りが効いて、取り回しがしやすいのも87campさんは気に入っています。
荷物は積めるし寝れるしで、エブリイは本当に使い勝手が良い
エブリイ購入のきっかけ
「以前は大きめのバンを所有していましたが、子どもが免許を取得し、大きな車が必要なくなった」とエブリイ購入に至ったhumihumi431さん。5MTのターボ車をリフトアップ目的でエブリイを選びました。特に形と色がお気に入り。
カスタマイズのこだわり
遠征キャンプをしたり2馬力のボートをカートップしたりするので、室内はシンプル仕上げに。イレクターパイプで組み上げた分解式のシングルベッドは使い勝手が抜群だそう。
足回りのカスタムはプラスライン4インチのリフトアップ。遠征で荷物が満載の時はリア下がりを防止するために、コイルスプリングをハイレートリアスプリングに、ショックアブソーバをジムニーJB23用に、ラテラルロッドはRS-Rにそれぞれ変更。
「武骨感やレトロ感も欲しくて、ジムニー用のテールランプに替えました。それとフロントフォグランプもレトロなBOCHSのイエローフォグランプを取り付け、加工しています。ルーフトップはRVINNOで仕上げ、室内も同じくRVINNOのロッドホルダーを取り付けました」と、カスタムのこだわりポイントは尽きません。
エブリイの推しポイント
「エブリイは本当に使い勝手が良く、パズルをしなくても荷物を楽に積み込みが出来ます。またカスタム車でも、下道なら燃費も良い方です。荷物は積めるし寝れるしで、最高な車ですよ!」
カスタムパーツが豊富なので、自分好みで唯一無二の車が作れる
エブリイ購入のきっかけ
camp_chuckyさんは、以前から車で行くキャンプは好きでした。しかし「もっと気軽に行けるキャンプスタイルを!」と思い、機能性と維持費などコスパバランスがいい軽バンにたどりつきました。
他の軽バンではなく「エブリイ」にした一番の理由は、シンプルなデザイン。「エブリイワゴン」でもなくあえて「エブリイ」を選びました。商用車で装備が簡素化してあり、カスタムベース車として最適でした。
カスタマイズのこだわり
camp_chuckyさんが使っているのは、主にプラスライン社製のパーツ。あまり主張しすぎない適度なオフロード感がお気に入りです。最低限のパーツでシンプルにカスタマイズすることで、フィールドやいろいろなテント、キャンプギアとも相性が良くなると感じています。
エブリイの推しポイント
エブリイはカスタムパーツがとても豊富なので、自分好みで唯一無二の車が作れるのが魅力。コスパが最強なところも推しポイントだと語ります。
使い方は自分次第!スズキのエブリイを唯一無二の一台に仕上げてみよう
アウトドアカスタマイズの定番カーとして人気が高まっているスズキのエブリイ。人気車ゆえにカスタマイズの専門店やパーツも豊富にあるため、未経験からでもカスタマイズを始めやすいメリットがあります。今回ご紹介したように、魅力的なカスタマイズをしているオーナーもたくさんいるので、ぜひ参考にしつつ、自分だけの一台を仕上げてみてください!