組み立て10秒!?面倒くさがりも文句なしの焚き火台「BON FIRE STAND」
【展示会】JUMBLE TOKYOで見つけた、2022年春夏のアウトドア業界注目アイテム
2021.10.06ライフスタイル
国内外のアウトドア用品やアパレル、アクセサリーなどの合同展示会「JUMBLE TOKYO(ジャンブル トーキョー)」の2022年春夏シーズンが、9月1日~3日にかけて都内で開催されました。今回のテーマは「Have a wellness life(健やかに暮らそう)!」。会場で見つけた、アウトドアライフをもっと豊かにしてくれるアイテムたちを紹介します。
制作者
辻 康太郎
気の置けない友人たちと行く、グループキャンプが好きです。たまに山登りも。よく行くキャンプ場は足柄の大滝キャンプ場です。KEENとザ・ノース・フェイス愛用者。自宅でもキャンプめしをよく作ります。チャレンジしたいのは豚バラブロック肉の燻製。
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今回のJUMBLE TOKYOには200を超えるブランドが参加!
2021年9月1日〜3日で開催された「JUMBLE TOKYO」は、アウトドアやアパレルなど、総勢200以上のブランドが集まる日本最大級の合同展示会です。2022年春夏の新作は、特に「ウェルネス」「ボタニカル」など、人間のカラダや地球環境の持続可能性を意識したカテゴリーが注目の的でした。
とりわけ注目なのが、今シーズンから追加された「サウナ」カテゴリー。昨今のサウナブームの影響もあり、全8ブランドのブースはバイヤーや関係者でにぎわっていました。
もちろん、アウトドアカテゴリーも負けていません。老舗から新鋭まで全24ブランドが軒を連ねます。展示会の全体テーマ「Have a wellness life(健やかに暮らそう)!」を裏付けるような、生き生きとしたアウトドアライフを後押しする新作が目白押し。
自分らしいアウトドアライフを。
アウトドアカテゴリーのコンセプトは「Build your own outdoor life(自分らしいアウトドアライフを確立せよ)」。各ブランドのブースには、個性豊かなアウトドア用品がずらりと並んでいました。
気になるブランドが次々に登場!
会場内をくまなく歩いてみて、目を惹かれたブースがいくつかありました。アメリカ発の日本初上陸アウトドアブランドや、ゆるくてポップな商品を展開する脱力系アウトドアブランドなど、そのバリエーションは豊富。外遊びの楽しさを底上げしてくれるブランドを紹介していきます!
FOLBOT(フォルボット)
まず気になったのが、1933年にアメリカで誕生したカヤックブランド「FOLBOT(フォルボット)」。アメリカでは2016年に惜しまれつつ販売終了となった老舗ブランドが、リブランディングを経て、2022年春夏シーズンより日本で販売がスタートします。
展開する商品は、折りたたみ式カヤックを中心とした外遊びのギアとアパレル。歴史に裏打ちされた高い製品技術と遊び心を融合させたアイテムで、今から大注目のブランドです。
こちらは目玉商品となる「タクティカルフォールディングカヤック」。デザインから製造まで一貫して日本製のモデルで、20kgを超えることもざらにあるカヤックのなかでは約16kgと軽量。ミリタリーテイストな色合いが、アウトドア好きにはたまりません。
フロント部分には各種ギアをホールドしておけるベルトが付属。テントやシュラフなど、かさばるギアの持ち運びも容易です。
折りたたんで専用ケースに収納すれば、バックパックのように背負うことが可能。新幹線や飛行機に持ち込んで移動できるので、場所に制限されることなくカヤックを楽しめます。
カヤックの側面にはドリンクポケットが取り付けられます。これがあることで、水上での水分補給のためのお茶や水がこぼれずに安定するほか、カヤック後にキャンプサイトでくつろぐ際にも、ビールのボトルホルダーとして活躍。実はこのポケット、フォルボットの「遊び心」が詰まったこだわりのポイントです。
カヤックと同様、こちらのハーフパンツにもビールポケットを用意。しかもこのポケット、使わない場合はファスナーを閉めて内側に隠すことができます。
ロングパンツにもメッシュのポケットが。こちらも内側に収納することが可能。どのアイテムにもこういったディテールへの遊び心が詰まっており、日本のアウトドア好きを魅了すること間違いなしです。
また、2022年春夏シーズンには焚き火台の発売も決まっています。「カヤックを担いで行くソロキャンプ」を想定し、コンパクトに折り畳める構造に。老舗のカヤックブランドのこだわりが感じられます。
POP FIRE(ポップファイア)
カラフルなアイテムがずらりと並ぶのは、2020年に立ち上がったばかりの雑貨ブランド「POP FIRE(ポップファイア)」です。デザインを手がけるのは、アウトドアイラストレーターのウシオダヒロアキさん。自身も大のアウトドア好きで、アイテムの随所にキャンプや釣り用品、動物や昆虫などがあしらわれています。
ブランド名は、焚き火で薪がはぜる「パチパチ」という音や、「ポップなマインドでゆる~く外遊びを楽しもうよ」という意味合い。ゆったりとマイペースなアウトドアライフを送りたい人は要チェックです。
ルアーやバイク、ランタンにテントなど、アウトドアのエッセンスが注ぎ込まれたキーホルダーを見つけました。動物モチーフもかわいらしいです。
ステッカーのバリエーションは特に充実。写真に写っているのは動物とアルファベットをモチーフにしたステッカーですが、その他にもアウトドアギアのイラストステッカーも展開しています。ダウン製品で有名な「ナンガ」とのコラボも実現するなど、業界内でも存在感を増してきています。
Tシャツやサンダルなど、アパレルも展開。ステッカーと同じデザインが採用されており、外遊びの気分を盛り上げてくれそうです。
アウトドアシューズは武骨なデザインが多いですが、こちらはポップなモックシューズ。脱ぎ履きが楽ちんなので、テントの出入り時に重宝しそうです。
WEEKEND(ER)(ウィークエンダー)
「いつもと違う週末を楽しむための新しい発見」をコンセプトに、斬新な発想でアウトドアギアを展開するWEEKEND(ER)(ウィークエンダー)。2022年春夏シーズンも注目アイテムが満載です。
今回の展示会では、ポリエチレン生地で作られたビニールバッグの「パッキングシリーズ」が目に留まりました。ポリエチレンは軽量かつ水や引き裂きに強く、手入れも容易なため、アウトドアシーンでの使用に適した素材。
「キャンプなど外遊びに使うギアは金属類が多く、持ち運びが大変なので、せめて収納ケースだけは軽量なものを」。そんな思いで作られた、手持ちのアイテムを水と汚れから守ってくれるシリーズの新作です。
何かと便利なフラットケースは全5サイズで展開。開閉口は面ファスナーを使用しており、グローブを着けたままでもつまんで開け閉めしやすいよう、両側にループが付けられています。
堅牢なポリエチレン生地は水を通さないので、スマホやカメラなど電子機器を収納するのによさそうです。
360mlのシェラカップが4つ入るケースを発見。ループや引手はリフレクター素材の糸が織り込まれており、日が落ちた後でも見つけやすく便利です。
ホットサンドメーカーはススや焦げなどで汚れやすいので、専用の収納ケースがあると役立ちます。そのほかゴトクなど平たい物の収納にもおすすめ。
こちらは箸やスプーン、フォーク、ナイフなど各種カラトリーが4人分収納できるサイズのケース。半透明なのでファスナーを開けずとも中身が確認できます。また、カラビナが付属するためハンギングが容易。ラックなどに吊るしておけばテーブルのスペースをとりません。こちらもループと引手はリフレクター素材です。
そのほか、樹皮をモチーフにしたカモ柄のポーチも気になりました。
小銭入れにちょうどいいフラットケースやメガネケース、歯ブラシケースなど、ちょっとした小物を収納できて便利。生活感を出さずに、すぐ取り出せる場所に生活必需品を置いておけます。
flame FRAMES(フレームフレームス)
ガーデン用品や家具小物などを販売する京都の雑貨メーカー・HINODEYAが2020年に立ち上げた「flame FRAMES(フレームフレームス)」。炎にまつわるモノ・コトに特化した焚き火台と関連商品を展開する新ブランドです。
ブランドアイコンとなる焚き火台「ボーンファイアスタンド 450」は、重量感のある12.9kgの錬鉄製。岐阜にある鉄工所で製作された3.2mm厚の黒皮鉄板を採用しているので、非常に頑丈。ちょっとやそっとの風ではびくともしません。工具不要で組み立てられるのも触れておきたいポイント。
ロストルがセットになっているので、バーベキューがすぐに楽しめます。
持ち手付きの収納ケースが附属。鉄製の焚き火台を持ち運ぶのはさすがに片手では重たいですが、頑丈な造りで安心感があります。ケース単体で薪バッグとしても使用可能。
鉄板厚5mmの別売りロストル。直火の炎を味わいたい人は、手に入れるべきです。焚き火台の上にも設置できるので、調理スペースの拡張にもなります。
GOOD MORNING SAUNA(グッドモーニングサウナ)
今回の展示会から加わった「サウナ」カテゴリの注目ブースがこちら。宮城県仙台市でセレクトショップなどを運営するクレセントグースが手掛けたサウナグッズのブランド「GOOD MORNING SAUNA(グッドモーニングサウナ)」。サウナ発祥の地・フィンランドへの憧れと、オーナーのサウナに対する愛情を注ぎ込んだアイテムを展開します。
こちらは宮城県津山地域の杉材を使用したうちわ。「矢羽」と呼ばれる木目を生かした矢羽細工が施され、なんともおしゃれな雰囲気。テントサウナ内で薪を着火する際に役立つ1品です。
こちらは木製食器ブランドのケリーボックと共同開発したサウナパッド。汗や水に強く、洗って繰り返し使えます。
頭部を熱から守るサウナハットは、かぶり口の直径を2段階に調節可能。浅くかぶると頭皮と髪を覆い、深くかぶると顔まですっぽり隠れます。その日の気分やのぼせ具合に合わせてかぶり具合を変えられて便利です。
2022年春夏シーズンのアウトドアにも期待が膨らむ
今回のアウトドアカテゴリーには、外遊びへ連れて行きたくなるようなアイテムがたくさん並んでいました。どれもアウトドア好きのツボを押さえたギアやウエアばかりで、来年の発売が待ち遠しいです。
次回のジャンブル トーキョーは、2022年3月に開催予定。新たに設けられるカテゴリーもあるようなので、続報に期待を!