【キャンパーこだわりの逸品】キャンプの夜を盛り上げてくれるランタン~前編~
【秋の夜長のランタン特集】あのキャンプ有名人が静かな時間をともに過ごしたい偏愛品とは?
2021.09.10キャンプ用品
燃料の種類もブランドもたくさんあるランタン。どれを選ぶか迷ったときは、ベテランキャンパーに聞いてみましょう。今回は人気ブランドの代表やインフルエンサーなど、憧れのキャンパー9名にお気に入りのランタンを教えてもらいました。有名人が愛用するなら名品に違いなし!記事をチェックして、秋キャンプのお供を手に入れてみてください。
制作者
古賀結花
こがゆうか。運動はおさんぽが限度。常にふやけているのでスローなキャンプライフを満喫しています。
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もくじ
- 憧れのあの人は、どんなランタンで秋を過ごしているんだろう?
- Black Diamond タイタン / ゼインアーツ代表・小杉さん
- ペトロマックス 826 / ライジングフィールド広報・太田さん
- PRIMUS 2245ランタン / バンブーシュートディレクター・甲斐さん
- PRIMUS バッテリーランタン BL-45 / フリーPR・勝山さん
- ルーメナー2 / ネイタルデザインディレクター・後藤さん
- MoriMori LED ランタンスピーカー / アウトドアコーディネーター・森さん
- DIETZ ハリケーンランタン / キャンプYouTuber・ちょもかさん
- ペトロマックス HK500 / HALF TRACK PRODUCTSアンバサダー・トムボーイさん
- カンブリアンランタン / キャンプ女子・rioさん
- 憧れのあの人を真似しちゃおう
憧れのあの人は、どんなランタンで秋を過ごしているんだろう?
逸品ランタン、聞いてみました。
秋のキャンプの相棒、ランタン。今年はちょっとアップグレードしてみませんか?
アウトドア界の著名人たちが、どんなランタンを愛用しているのかリサーチ。憧れのあの人が持っているランタンのことについて教えてもらいました。数々の名品を知る彼らが選んだ、秋の夜長の相棒とは?
Black Diamond タイタン / ゼインアーツ代表・小杉さん
彗星のごとく現れたアウトドアブランドの創始者
デザイン性と機能性を追求しながら、手に取りやすい価格で2019年の話題をさらったアウトドアブランド・ゼインアーツ。その立ち上げ人である小杉敬さんは、アウトドア歴30年以上の筋金入りのキャンパーです。最近はキャンプにマウンテンバイクを持っていくのがマイブーム。
LEDランタン普及の一助となった三兄弟の三男坊
ブラックダイアモンドのLEDシリーズ「アポロ、オービット、タイタン」は、アウトドアフィールドにLEDランタンを普及させた革新的プロダクト。それまで文明に頼りすぎているという印象から、キャンプではあまり好まれなかったLEDランタンでしたが、アポロの圧倒的なデザインと高い機能性によって、その常識は覆されました。その後、オービット、タイタンと続いた2品も、LEDランタンのイメージを強化する一助となりました。当時はピンと来ていなかった小杉さんも、デザインにひかれて最近購入。カブトムシのようなカラーと、最近主流のバッテリー式ではなく電池式なところがお気に入りです。
ペトロマックス 826 / ライジングフィールド広報・太田さん
イベント演出からキャンプ場運営、ブランド営業まで
アウトドアな場で頻繁に名前を見かける何でも屋・太田佑生さん(@39ykot)。野外フェス・ニューアコースティックキャンプやフジロックを手伝っているかと思いきや、キャンプ場・ライジングフィールドの運営をしていたり、アウトドアブランド・エルネストの営業をしていたりと、その影響力は計り知れません。
扱いきれずに全焼!?だからこそ愛着たっぷり
太田さんの愛用ランタンは、ペトロマックス 826。1950年代に販売されていたヴィンテージものです。太田さんはこれを知人から譲り受けて愛用。最初は灯油ランタンの扱いに慣れておらず、ランタンを全焼させてしまったことも。ただ、手が掛かるのもかわいいところ。メンテナンスをするようになってから、より愛着が湧いてくるようになったということです。意外にも、現行モデルよりポンピングの回数が圧倒的に少ないペトロマックス 826。現行のHK500が100〜200回ほどなのに対して、826は10回程度で済んでしまうので、ストレスなく使えます。
PRIMUS 2245ランタン / バンブーシュートディレクター・甲斐さん
中目黒の名店で、ショップとブランドを作りあげる
1998年のオープン以来、アウトドア好きやファッション好き、地元の人々から愛される中目黒のセレクトショップ・バンブーシュートで、開店当初からディレクターを務める甲斐一彦さん。ショップとブランドを通して、アウトドアと街の良い関係を築き続けています。
長年愛されるプリムスの代表的存在
甲斐さんが選んだのは、プリムスの2245ランタン。100年以上の歴史があるスウェーデンのブランド・プリムスに寄り添うロングセラー商品です。1960年代ごろに発売され、マイナーチェンジを続けながらもほとんどデザインが変わっていません。約370ルクスほどの明るさで、ソロキャンプなら卓上を照らすメインランタンとして活躍します。街も自然も愛する甲斐さんは、アウトドアな場でしっかり活躍する機能と、街でも着たくなるデザイン、どちらも外さない服作りをしています。ランタンのチョイスにもそれが現れているようです。
PRIMUS バッテリーランタン BL-45 / フリーPR・勝山さん
ジャーナル スタンダード ファニチャーを経て、アウトドアPRへ
もともとインテリアブランド・ジャーナル スタンダード ファニチャーのプレス担当として活躍していた勝山龍一さん(@ryuichi_katsuyama)は、現在フリーランスPRとして活躍。マウンテンリサーチの代表・小林節正さんがディレクションを手がけるキャンプ場「水源の森 キャンプ・ランド」の運営にも携わるアウトドアマンです。
おもちゃみたいな見た目に一目惚れ
プリムスユーザーの勝山さんは、キャンプで主に使用しているのは22バーナー。このBL-45はおもちゃのようなかわいらしい見た目に惹かれて、廃盤になっていたのをオークションサイトで探し出しました。このサイズ感で単1電池が4本も必要という現代ではなかなかお目にかかれないスペックと、絶妙な淡い光がたまらないポイント。「低めのスペックも、見た目のキュートさで許しちゃう」と勝山さん。観賞用として置物になっていましたが、この取材を機にフィールドでも使っていくかも、と語ってくれました。
ルーメナー2 / ネイタルデザインディレクター・後藤さん
国内外を飛び回るオールマイティーなディレクター
後藤伸介さんは、大学時代は経済学を学び、卒業後はバンド活動をしながらブランドを立ち上げた異色の経歴の持ち主。自身がディレクターを務めるブランド・ネイタルデザインでアパレルやキャンプギアを作り、自身の店舗で販売したり他のショップに卸したり、アウトドアイベントにも積極的に顔を出しています。
アメリカでの朝釣りのお供に
商品の買い付けなどで渡米することもしばしばある後藤さん。アメリカでのルーティンは早朝、釣りに行くことです。そこで活躍するのが、防水性を備えたルーメナー2。LEDランタンの中では屈指の明るさを誇り、スマホの充電もできるのが特徴です。飛行機にも気軽に持ち込めるのが気に入っているポイント。ランタンはヴィンテージものも好きで家に何台もあるという後藤さんですが、ちょっとした時によく持ち運ぶのは、やはり利便性の高いルーメナー2になるとのことです。
MoriMori LED ランタンスピーカー / アウトドアコーディネーター・森さん
女子ソロキャンプの先駆者
キャリーバッグでソロキャンプを楽しむ女子として、インスタグラムを通じて一躍有名になった森風美さん(@fu_u.m)。キャンプ歴は26年、うちソロキャンプ歴はもう5年にもなります。現在はバンライフスタイルが多め。料理に凝っている今は、海外レシピを試しているとのこと。
オイルランタンを芯まで忠実に再現
道具にはかわいさだけでなく品格も求める森さん。bluetoothスピーカー付きのMoriMoriランタンは、発売当初からずっと気になっていたと言います。形がかわいくても光り方が無機質になりがちなLEDランタンですが、こちらはまるで本物のオイルランタンのように光がゆらめきます。ランタンの芯まで再現されており、実物を見て感動、購入に至りました。LEDなのに雰囲気が出るランタンとして、森さんのコレクションに加わっています。
DIETZ ハリケーンランタン / キャンプYouTuber・ちょもかさん
バンライフの様子を動画でお届け中!
バンライフで一人キャンプを楽しむちょもかさん(@chomocamp)。愛車のハイゼットカーゴ、時にはキャンピングカーも乗りこなすキュートな姿が今、YouTubeで話題沸騰中です。車中泊の達人としてテレビで取り上げられるなど、バンライフ女子としての地位を確立させつつあります。
一つあるだけで味が出る
車中泊スタイルが有名なちょもかさんですが、実は軍幕でキャンプをするなど無骨なスタイルも得意。ちょっと男らしいセンスを持つちょもかさんがランタンを探していたとき、デイツのハリケーンランタンに一目ぼれ。使えば使うほど味が出るボディと、オレンジの炎で雰囲気たっぷりの卓上を演出できるところがお気に入りです。あるとき、オイルを入れすぎて車での移動中にこぼれ、ランタンバッグ内をオイルでひたひたにしてしまった…というお茶目な失敗談も、思い出の一つです。
ペトロマックス HK500 / HALF TRACK PRODUCTSアンバサダー・トムボーイさん
山を愛するブランドアンバサダー
登山・キャンプ・ファッションを嗜むインスタグラマー、トムボーイさん(@tomboy375)。キャンプ歴は7年になります。スタイリッシュなアウトドアスタイルを発信するかたわら、アウトドアブランド・ハーフトラックプロダクツの公式アンバサダーも務めます。一緒にアウトドアを楽しむご主人とは、近々結婚式を挙げるというおめでたいニュースも!
LEDから転身、手間のかかる灯油ランタンが愛おしい
これまではLEDランタンを使っていたというトムボーイさん。カラー・デザイン・フォルムが好みにハマり、思い切ってペトロマックスの現行モデルであるHK500を購入しました。いざ使ってみると想像以上に明るく、テントサイトのアクセントに!手間がかかる点も、トムボーイさんにとっては愛着を増す要素になりました。LEDとは違った独特の優しい灯りや温かさに心奪われ、瞬く間に虜になりました。専用のリフレクターを使い、さらにカッコいい姿で使用しています。
カンブリアンランタン / キャンプ女子・rioさん
たった2年でベテラン女子キャンパー
素敵な笑顔とおいしそうなキャンプごはんで、インスタグラム&YouTubeで注目を集めるrioさん(@r_camp_o)。まだキャンプを始めて2年にもかかわらず、休日はもちろん、有給休暇まで使って一人でもキャンプに行ってしまうハマりっぷりです。ビールを豪快に飲む姿が魅力的!
初キャンプでキュン!ラピュタに出てくるあのランタン
知り合いが使っているのを見て、キャンプを始めるきっかけにもなったというカンブリアランタン。ジブリ映画「天空の城 ラピュタ」で主人公のパズーも使っています。最初は点火に苦戦して、購入した店舗に駆け込んだり、点けられるようになったと思ったらホヤがすすで真っ黒になってしまったり…。さまざまなトラブルを乗り越えた思い出深い一品です。
何より炎が美しいところが気に入っているというrioさん。幻想的な雰囲気にため息をつきながら、同時にリラックス効果もあり、キャンプで愛用しているとのことでした。
憧れのあの人を真似しちゃおう
こだわりと思い出の詰まった、逸品ランタンを紹介してもらいました。憧れの人はどんなランタンを使っていましたか?気になるものをチェックして、ランタン探しの参考にしてみてください。