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スノーピークのキャンプフィールド

【スノーピーク】初の温泉・サウナリゾートを来春に開業!本社ヘッドクォーターズで広がるキャンプの楽しみ方

2022.07.14キャンプ場

全国屈指の人気を誇るキャンプ場がさらに進化へ─。スノーピークは2022年春、新潟県三条市の本社とキャンプフィールドのある「Headquarters(ヘッドクォーターズ)」の敷地を約3倍に拡張し、温泉やサウナを中心とした複合型リゾートをオープン。キャンプの未経験者からベテランまでが「野遊び」を通して、自然豊かな人間的な生活や地域の魅力を体験できるようにします。

スノーピークの新らしい複合型リゾートで「野遊び」が身近に!

キャンパー憧れの「ヘッドクオーターズ」

スノーピーク本社
スノーピークのヘッドクォーターズは、約5万坪の敷地内に本社とキャンプ場「キャンプフィールド」が併設された施設。小高い丘陵地を冬に訪れた山井太会長が、雪で覆われた真っ白な世界の美しさを気に入り、2011年にオープンしました。
スノーピーク
キャンプフィールドは、春から秋にかけては牧場のような緑の草原になり、全国各地のキャンパーがあこがれるキャンプ場の一つ。スノーピークのほぼ全商品を手に取れるストアのほか、歴代の製品を展示した博物館も来場者の目当てになっており、累計の利用者は約15万人に上ります。

衣食住+働遊を提案する場所に

フィールドスイート スパ ヘッドクォーターズの完成イメージ
▲フィールドスイート スパ ヘッドクォーターズの完成イメージ
新たに建設される複合型リゾート「FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS(フィールド スイート スパ ヘッドクォーターズ)」は、スノーピークがアウトドアを通した人間らしい暮らしを提案する「未来構想プロジェクト」の第1弾の取り組み。 1988年のオートキャンプ事業の参入から培ってきたアウトドアの楽しみ方を、約5万坪から約15万坪に拡張したヘッドクォーターズに集約。キャンプにもともと備わっている「衣食住」に加え、2025年までに「働く」と「遊ぶ」も体験できる「ライフバリューフィールド」にします。
宿泊施設のイメージ
▲宿泊施設のイメージ
スノーピークによると、世界的にキャンプ人気が高まっている中でも、国内のキャンプ人口は全人口の7%(2019年)。一方、アウトドアが根付いている米国では1年以内にキャンプを楽しんだことのある人が人口の半数近くを占めます。スノーピークも国内でキャンプの裾野はさらに広げられるとみており、キャンパーだけでなく、未経験者でも「野遊び」の良さをヘッドクォーターズで気づけるようにする考えです。

隈研吾⽒が設計した温浴施設が誕生へ!

露天風呂からは名峰の絶景

スノーピーク
▲スノーピークの複合リゾートの模型
複合型リゾート「フィールド スイート スパ ヘッドクォーターズ」は、新しい国立競技場(東京都新宿区)などを手掛ける世界的な建築家、隈研吾⽒が設計。丘陵地の起伏を生かした地上1階、地下1階の高さを抑えた外観で、周りの山並みに溶け込むように隆起した屋根を採用。ナラの薪2万本を使った「世界にも例がない」(隈氏)という天井にし、インテリアにも「キャンプの心」を表現します。
2022年に開業する複合型リゾートからの景色のイメージ
▲2022年に開業する複合型リゾートからの景色のイメージ
最大の目玉である温浴施設には、⽇本三百名⼭の⼀つである新潟の名峰、粟ヶ岳(1,293m)の眺望を楽しめる開放的な露天⾵呂と外気浴のデッキが設けられます。

温泉だけでなく、サウナにもこだわり

焚き火のようにサウナストーンを配置したサウナのイメージ
▲焚き火のようにサウナストーンを配置したサウナのイメージ
さらに注目は、温泉だけでなく、愛好者が急増中のサウナ。サウナストーンを部屋の中心に配置し、焚き火のように囲んで楽しめるように。温泉だけでなく、サウナでもくつろげるキャンプ施設として、アウトドアファンでなくても訪れたくなる工夫が随所に盛り込まれます。

食でも地域の魅力を発信

自然を感じられる、開放的な雰囲気のレストランのイメージ
▲自然を感じられる、開放的な雰囲気のレストラン
新潟の四季を感じられる宿泊施設のヴィラ合計3棟と、隈氏とスノーピークが共同開発したモバイルハウス「住箱-JYUBAKO-」を併設する計画。 生産者とつながりながら地域の味覚が味わえるレストランは、「ミシュランガイド東京」で三ツ星を獲得した日本料理の名店「神楽坂 石かわ」の石川秀樹氏が監修。新潟の食の魅力も発信していきます。

山井社長「人生価値を向上できる場に」

初の大規模展示会「LIFE EXPO 2021」を開催

スノーピークの大規模展示会
▲スノーピークの大規模展示会
スノーピークは7月7日から、3日間にわたる大規模総合展示会「LIFE EXPO 2021」を新潟県三条市郊外にあるヘッドクォーターズで初開催。山井梨沙社長が未来構想プロジェクトと複合型リゾートの計画を発表しました。

 「生活の全てが詰まった体験フィールド」

山井社長
▲本社ヘッドクォーターズで記者会見する山井社長
同社の山井梨沙社長は8日の記者会見で「『衣食住働遊』の全てが詰まった体験フィールドとして、拡張部分すべてでそれらを体感でき、人生価値を向上できるフィールドになります」と強調。さらに、山井太会長も開幕のあいさつで「アウトドアを軸にした地方創生のモデルに」と意気込みを語っていました。
隈研吾氏
▲設計した複合リゾートについて語る隈研吾氏
また隈氏は山井社長とのトークショーで、「建築のデザインはこれまで都市に集中していましたが、コロナを受けて、自然に向かう変わり目に直面しています。その新しい時代に、世の中に問える施設を絶好のタイミングで手がけられ、感謝しています」と話していました。

イベントには小泉環境省もオンライン登壇

小泉進次郎環境相とオンライン対談する山井社長
▲小泉進次郎環境相とオンライン対談する山井社長
山井社長は7日、小泉進次郎環境相ともオンラインで対談。小泉氏は、6月に閉会した通常国会で、国立・国定公園の観光資源としての価値を高めるため、前回の通常国会で改正した自然公園法のポイントなどについて解説しました。 小泉氏は「これまでの自然を保護するだけの『一本足打法』から脱却し、人々が自然に触れ合える機会を増やす『利活用』を重視して保護につなげていきます」と強調。山井社長も「国立公園で、キャンプだけでなく、ワーケーションなので、休日の豊かな過ごし方を提供できるように頑張りたい」と歓迎していました。

リゾート施設は2022年春オープン

温浴施設を備えた複合型リゾート「フィールド スイート スパ ヘッドクォーターズ」は、2022年春の開業を目指して建設中。新潟からキャンプと地域の良さを発信する地方創生のモデルとして注目されています。スノーピークファンだけでなく、キャンプ未経験者でも、自然とつながることで、より豊かな時間を過ごせる場所になりそうです。
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