【デュオキャンプのすすめ】2人だけのゆったり時間。成功のカギは4つのギアにあった!
家族や友達のグループなど、大人数で行くキャンプもにぎやかで、楽しいもの。しかし、近年は、夫婦や親子、カップルといった親しい間柄の2人だけで楽しむ「デュオキャンプ」の人気が高まっています。「グループほどにぎやかでなく、ソロキャンプほど寂しくない」のが何よりの魅力。そこで、濃厚な時間を過ごして2人の仲を深めるため、デュオキャンプに必要な4つのギアを解説します。
制作者
キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
親しい人とじっくり話せていますか
ふと振り返ると、1対1で話すことは意外とない?
普段の生活を振り返ったとき、親しい間柄の人と、2人きりでゆっくり話すことは意外と多くありません。周りに家族や友人がいたり、たとえ家で2人でいるときも、テレビや音楽がついていて、お互いだけを意識して話すことは、意外と少ないものです。
そんな方にはデュオキャンプがおすすめ
「最近、2人きりの時間が取れていないなあ」と思った方は、2人でキャンプをする「デュオキャンプ」がおすすめ。静かにゆったりと、自然の感動を共有してみましょう。
デュオキャンプの魅力とは
親しい人としっかり時間をとって過ごせる
デュオキャンプの何よりの魅力は、2人の時間がたっぷり取れること。キャンプ場のチェックインが14時、チェックアウトが翌日の10時だとして、一緒に過ごす時間は20時間!寝ている時間や準備の時間を抜いたとしても、少なくとも12時間は二人きりの時間が持てます。社会の雑音から遮断されたキャンプ場では、家よりゆったりとした時間が過ごせます。
少ないギアでも快適に過ごせる
デュオキャンプのもう一つの魅力は、少ないギアでも快適に過ごせること。寝袋やチェアなどのギアが人数分減るのはもちろん、テーブルやランタン、調理器具なども少なくて済みます。
デュオキャンプを楽しむ方法とは
荷物が少なくて済むとはいえ、楽しむために必要なのは、4つのギア。ここでは実際に、デュオキャンプの楽しみ方とともに紹介します。
小さめかつ建てやすいテントがおすすめ
2人で過ごすテントは、寝室の広さや、前室の有無など快適さを求めながらも、小さく設営しやすいものがおすすめ。
例えば、寝室の床の大きさはダブルベッド(長さ195cm×幅140cm)くらいがおすすめ。2人用と記載があっても、セミダブルサイズ(長さ195cm×幅120cm)ほどしかないものもあるので、注意が必要です。
たった2人しかいないなかで、ペグ打ちが多いものや、ポールが多く複雑に組み合わせる大型のものなど、少人数で設営しにくいテントはおすすめしません。設営に30分以上かかるテントだと、せっかくの2人の時間や体力が準備だけに奪われてしまします。
フレームを組めば自立する「ドーム型テント」なら、場所や入り口の位置を変えたいときも、移動が簡単。さらにペグが少なく、かつポールの数も5本ほどで設営できることを基準に、テントを選んでみましょう。
テントとは別にタープを建てるのは時間と手間がかかるので、リビングにもなる前室と寝室が一つの屋根の下で分けられた「ツールームテント」もおすすめです。
ただ、ツールームテントは家族3人などのファミリー向けのものが多く、大型になって設営に時間がかかりがち。その設営のしやすさと、ツールームの快適さを備えているのが、ホールアースの2人用テント「トリッパーSC」。
小さいながらも、前室と寝室が分かれたミニマムなツールームテントで、2人が「寝る」「過ごす」にちょうどいいサイズ感。デュオキャンプを始めるには手頃なテントとして、大型アウトドア専門店のベテランスタッフにも支持されています。
前室は、大人2人がチェアを使って座っても天井に頭がつかず、テーブルを入れて食事を楽しめる広さです。設営に必要なポール本数は4本。設営はフライシートのスリーブ(穴)と同じ色がついたポールを通していくだけで、初めてでも10分強で設営できるようになります。
荷物が少ない2人キャンプならではの過ごし方も
リクライニングチェアで過ごす豊かな時間
荷物の少ない二人キャンプでは、普段では持っていきにくい大きめのギアを持っていけることもうれしいポイント。大型のリクライニングチェアを2台並べて、のんびり森林浴するのもおすすめの過ごし方です。
コールマンのインフィニティチェアは、世の中に数あるキャンプチェアの中でも、トップクラスの座り心地、もとい寝心地を誇るチェア。リクライニングすることで、ほぼフラットになるまで倒れるのは、アウトドアチェアでも唯一無二の存在です。枕もついていて、うたた寝するには最適です。
インフィニティチェアは大人がしっかり横になれるサイズで、コンパクトにたためるといっても、なかなか大きいサイズ。普段はなかなかキャンプ場に持っていけません。
デュオキャンプであれば荷物も少なくなるので、インフィティチェアのようなお楽しみ用の「ぜいたくチェア」を車に積んでも、荷室には余裕があります。荷物の積み下ろしもテトリスのように考える必要がなく、楽ちんです。
お互いに料理を作り合うのも楽しい
コンロを二つ用意して料理対決
大人数のキャンプでは自然と行われる役割分担。設営係、料理係、焚き火係など、効率的にキャンプを楽しむためには必要な作業です。ですが、デュオキャンプでは細かい役割分担せず、共同作業するのも一つの過ごし方。料理もコンロを2つ用意して、お互いに作り合うのも最近のトレンドです。
カセットコンロで有名なイワタニの展開するアウトドアブランド「forewinds(フォアウィンズ)」。調理器具で抜群の信頼感を誇る同ブランドから出ているコンパクトなガスこんろが「フォールディングキャンプストーブ」です。燃焼部がカセットガス缶の部分に収納でき、小さな四角柱型にして持ち運べるため、デュオキャンプ用にそれぞれ2つ用意してもかさばりません。
バーナー部分はしっかりした五徳と反射板で、スキレットのように重く、輻射熱が大きい調理器具も使用できます。
2人で使うなら、1人1つのこんろで、どっちの料理がおいしいか勝負してみるのも楽しいかもしれません。こういった遊びも、デュオキャンプだからこそできることの1つです。
ときにはお互い好きな時間を過ごすことも
リラックスできる空間で、各々の過ごし方
デュオキャンプだからと言って、常に同じことをしている必要はありません。ときには、お互い好きなことをして過ごすのもおすすめです。お昼から寝袋に入ってのんびりしてみたり、テントの中で本を読んで過ごしたり、お互い気を使わずのびのびすごすのも、親しい間柄の2人だからこそできるキャンプのスタイルです。
コールマンのルミエールランタンはそんな2人がのびのび過ごす空間の演出にはぴったりのランタン。テーブルを飾るおしゃれなデザインと、ろうそくを思わせるゆらめく優しい灯りは、決して明るくはなくても2人にくつろぎの空間をつくってくれます。
キャンプだからできる2人だけの時間
キャンプは多くの人が利用する場所ではありますが、しっかりと区画が分けられた林間サイトや、広大なフリーサイトなど、キャンプ場によってはかなりプライベートに過ごせます。世間の喧騒から離れ、2人きりで話したり、遊んだりする時間を持ってみてはいかがでしょうか。2人の仲を深め、自然を楽しむ感動を共有してみてください。