2020年も一目置かれる「通好み」なテントを紹介!
注目の新ブランド「ラーテルワークス」。新作のヴァルテントが圧倒的に人気になったワケ
2020.11.05キャンプ用品
徹底してユーザー目線にこだわった新ブランド「ラーテルワークス」は、開放感が抜群の新作テント「Wal(ヴァル)テント」が早くも話題になっている新生ブランド。ブランド誕生からテントのこだわりポイントまでを取材して分かったのは、デザインだけでなく、「機能と価格がともなってこそ良いアイテム」というモノづくりへの強い信念でした。
制作者
石原空子
今は2人の子どもを連れ、友人ファミリーとのグループキャンプがメイン。そろそろソロデビューをしたいと思い、着々と準備中です。焚火を使ったダッチオーブンを使った料理に挑戦中です。
Instagramアカウント:@takakoumino
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「ラーテルワークス」が誕生したきっかけ
ラーテルワークスは、ダンボール箱の製造、販売を手掛ける丸栄(大阪)が運営。同社の文元亮社長が「もう一本別の事業で柱となるものを作りたい」と常々考えていたときに、生まれた新ブランドです。
文元さんも、休日には家族や友人とキャンプに出掛けるのが好きなキャンパー。さまざまなメーカーのギアを使いながら「もう少しこうだったらいいのにね」「こんな商品があったら便利だよね?」と話し合うのが楽しみでした。
キャンプ仲間でもある友人があるときに、「いつかアウトドア業界で何かやってみたい!」という話を聞き、「だったらうちでやろう!」と社員として迎え入れ、アウトドアブランドの事業化が決定。2020年5月に新ブランド「ラーテルワークス」立ち上げを公式サイトで発表しました。
試行錯誤の末に商品化した3アイテムとは?
抜群のできばえのワゴン、バック、テント
現在発売されている商品のほかにも、開発時にはさまざまな試作が作られました。テーブルやチェア、調味料入れ、シュラフなど、これまでのキャンプ経験から出てきたアイデアを次々に形に。しかし、理想とは裏腹に、デザインと機能性の両立などが思うようにいかないことも多く、ボツになったアイテムは数知れず。
試行錯誤を繰り返した中で、アウトドアワゴンとキャンプギアバック、テントは満を持してリリースできる抜群のできばえ。文元さんも「これならば商品化できる!」と確信しました。どの商品にも共通している思いは、「安かろう、悪かろう」ではなく、ユーザーが「本当に欲しい」と思えるものを作ること。そのために細部にまでこだわり、商品作りが進められました。
OUTDOOR WAGON -アウトドアワゴン-
タイヤが従来のワゴンよりも大きいため、ガタガタ道でもストレスなく運べます。専用の天板を取り付ければテーブルとしても大活躍。
【基本情報】
商品名:アウトドアワゴン
使用サイズ: 約49×91×35cm
収納サイズ::約43×22×77cm
価格:9,800円(税込)
詳細はこちら:ラーテルワークス公式サイト
CAMP GEAR BAG -キャンプギアバッグ-
中の仕切りを自分で変更できるため、持っているギアに合わせてスペースの調整が可能。一部スペースにクッション材が入っているので、ランタンなどの壊れやすいアイテムも安心して持ち運べます。
【基本情報】
商品名:キャンプギアバッグ
使用サイズ: 約49×91×35cm
収納サイズ::約43×22×77cm
重さ:2,100g
材質:
[表地]2520デニールバリスティックナイロン
[バック生地 ]420デニールバリスティックナイロンPVCコーティング
[ボトム生地]ターポリン素材
[ハンドル]ナイロンベルト
価格:8,900円(税込)
詳細はこちら:ラーテルワークス公式サイト
Wal(ヴァル)テント
「デザインが優れたテントは多くありますが、使い勝手や機能、価格の満足感が高くなければ良いテントとは言えません。この信念をもとに、ユーザーがの使い勝手を徹底的に考えたテントで、間違いなく納得していただけるものです」
各ブランドから多くのテントの新作が続々と発表される中で、文元さんが満を持してリリースしたのがWalテントです。
ラーテルワークスのテントのこだわりポイントは20個。身長173cmの男性でもかがむことなく出入りができるインナーテント出入り口の背の高さ、約3mの長さの前室、付属の鍛造ペグなど、テントの困りごとや不満を解消したモデルになっています。値段も10万円を余裕で切るコストパフォーマンス高さを実現しました。
【基本情報】
商品名:Walテント
重さ:21kg
材質:
[フライシート]:150Dポリエステルオックスフォード(PUコーティング、耐水圧2000mm、テフロン撥水加工、UVカット加工)
[インナー]:ポリエステル65%、コットン35%(撥水加工)
[インナー(ボトム)]:300Dポリエステルオックスフォード(PUコーティング、耐水圧2000mm、撥水加工)
[メインポール]:A6061 Φ30mm
[エクステンションポール]:A6061 Φ20mm フロント×2 サイド×2
[アーチポール]:A7075 Φ13mm
対応人数:4人
価格:69,800円(税込)
詳細はこちら:ラーテルワークス公式サイト
Walテントが人気になったワケ
開発に一番苦労した新作
文元さんによると、アウトドアワゴンとキャリーバッグ、Walテントを今年8月に発売。特にテントの人気に火が付きました。テントはデザインをかっこよくするのは大前提で、機能性や組み立てやすさにも配慮して、開発に一番苦労した新作。
「発売前は斬新なフォルムが受け入れられるか不安でしたが、発売してみると『この形がかっこいい!』とお客様から高評価をいただき、安堵しました」と文元さんは喜んでいます。
ファミリーキャンパーにうれしい開放感
フォルムのほかに好評だったのが、前室の開放感。他社のテントでは、これだけの広さがあると真ん中に1本ポールが入ってしまうところを、張り方などを工夫することで、そのポールを減らし、より開放感が得られる構造に。外とのつながりをより感じられるようにしたのはもちろん、子どもたちが外で走り回ったり、遊ぶ様子もよく見え、親としては安心してテント内でくつろげます。
付属品にも妥協なく
メーカーとしてもう一つこだわりたかったのが、付属品。他社製のほとんどのテントには、ペグとハンマーが付属。しかし、数回しか使えないような簡易的なプラスチック製のものも多く、それぞれ新たに買い足す必要があります。「ユーザーからしてみたらそんな使いにくいものはいらないはず」(文元さん)というわけで、付属のペグは硬さに定評のある鋳造ペグ。さらにハンマーの付属品は耐久性と使いやすさにこだわった金属製ものを採用しています。
ラーテルワークスらしさを忘れずにこれからも商品を作り続けたい。
現在発売しいてるのは主に3アイテムですが、これからも幅の広いアウトドア用品を発売予定。「たくさんの商品をただ作り続けるのではなく、よりユーザーに評価されるような、いつだってユーザー目線の商品を作り続けるのがラーテルワークスらしさです」。文元さんはこう強調してくれました。品質にも機能にもこだわった、長く愛されるアウトドアギアの展開が期待されています。