「黒テント」でおなじみのMURACO!ついに新色グレーのテントが登場!
muracoの新作テントを徹底調査。圧倒的な耐久性のGUSTAVとRAPIDE X1の実力とは?
2021.03.15キャンプ用品
金属加工のクラフトマンシップを生かした新進気鋭のアウトドアブランド「muraco(ムラコ)」。地元の埼玉県狭山市で一般向けの展示会を初開催し、7月から予約を開始するドーム型テント「GUSTAV(グスタフ)」と山岳テント「RAPIDE X1(ラピードエックスワン)」を披露。テント作りへの情熱を凝縮した新作について、代表の村上卓也さんに教えてもらいました。
muracoが全ラインナップを展示
一般向けの展示会を初開催
2日間にわたって開かれた展示会では、ムラコが展開するテントやタープの全ラインナップ、計18張を設営。フェスやイベントに参加して一部商品を展示することはありましたが、一般向けにまとめて展示するのは初めての試み。県外からも多くのキャンプ愛好家が駆けつけ、実物の使用感を確かめた上で次々と購入していました。
展示会では村上代表自らも来場者を案内。今回は新作のGUSTAV(グスタフ)とRAPIDE X1(ラピードエックスワン)について解説してくれました。
発売前から話題のGUSTAV(グスタフ)
村上さんによると、ダブルルームテントなど自立しないテントが多くなっている中で、グスタフはテントとして人を守る役割を強く意識したドーム型テント。6本のポールを12カ所でクロスさせることで、圧倒的な耐風性を持たせています。
「実際にポールがクロスした部分を手で押してみると、反発力が強いことが分かります。天候が急変したときにも風でテントがつぶされそうになることなく、安心して身を委ねられます」と村上さん。
▲特徴的なGUSTAVのベンチレーション
GUSTAVのプロトタイプは、アフリカ大陸最高峰キリマンジャロのガイド会社タスカー・トレイル社がベースキャンプ用として採用しており、その耐久性は折り紙付き。「国内販売されるグスタフは高温多湿な日本のキャンプシーンに合うように計6カ所のベンチレーションが加えられ、通気性もよく、快適、安全にオートキャンプが楽しめるようになっています」(村上さん)。
▲GUSTAVの前室
muracoの象徴的なブラックカラーも継承しており、厳しい日差しを遮る機能はもちろん、キャンプサイトをシックな印象に仕上げてくれます。さらに各ブランドのテント価格が上昇する中、上級者も満足する本格的な機能とデザインを兼ね備えながらも、6P(6人用)で9万円弱の価格を実現。
「ただ高いからいいものではなく、安くても良いものがあると気付く愛好者も増えています」と語る村上さんからは、アウトドア業界でサードウェーブを巻き起こそうとする強い意気込みが感じられました。
【基本情報】
商品名:GUSTAV 4P/6P
使用サイズ:435cm×260cm×165cm/335×510×195 cm
収納サイズ:70×20×20cm/77×28×25 cm
重さ:8.7kg/11.5kg
価格:73,000円(税抜)/88,000円(同)
購入はこちら:muraco
RAPIDE X1(ラピードエックスワン)
安定感のあるフレームワークを誇るmuraco初の山岳向けテント。韓国の老舗テントフレームメーカー、ユナン社とmuracoを運営するシンワが共同開発したセンターハブを採用。さらに天井部でクロスさせる2本のポールに加え、梁のように横に通すリッジポールを採用。天井部でポールをトライアングルに組むことで、安定性と居住性も確保しました。
村上さんが自宅の庭で計120泊。毎日設営と撤収をした中で、徹底的に使いやすさ、削ることのできない機能を追求。出入り口のフラップには、巻き込みをふせぐ芯材を導入するなど、細部のこだわりも徹底しており、「悪天時のストレスがなくなるだけでなく、最近の軽量テントでありがちな生地の破れなどのトラブルを減らします」。
▲空間を確保するために採用されたリッジポール
▲省くことのできないガイロープの接続部分
近年はUL(ウルトラライト)志向が高まっていますが、軽さを追い求めるあまり、安全性や耐久性が軽視されたテントが目立つようになったのも事実。村上さんは「RAPIDE X1は1Pで1.35kg。登山に持っていくには十分な軽量性を実現しながらも、フライシートとガイロープの接続部分など、耐久性に不可欠な部分は削らずに安全性を確保しています」と話し、非常時にも人を守るテント本来の役割を強調していました。
▲グローブをしたままでも扱いやすい設計
【基本情報】
商品名:RAPIDE X1 1P/2P
使用サイズ:220cm×190cm×110cm
収納サイズ:73cm×34cm×22cm
重さ:1.35kg/1.44kg
価格:43,000円(税抜)/48,000円(同)
購入はこちら:muraco
muracoの注目商品も勢ぞろい
muracoの新作GUSTAVとRAPIDE X1のほかにも、定番テントや新作の難燃タープなどが展示され、来場者から注目を受けていました。
▲大きなキャノピーが快適な「ZIZ tent / shelter」
▲大きな前室を備えた「BLACKBEAK4P」
▲ソロ、ツーリングキャンプに最適な2人用テントの「NIMBUS 2P」
▲ソロ向けの難燃タープ「HEXA ULTRA SPARK」
▲高い携帯性と重量のある薪に対応できる焚き火台「SATELLITE」と、ミニマルなデザインの鉄板「GRILL TABLET」
テントへの徹底的なこだわり
「旅行者が密を避ける中で、キャンプと車中泊の市場が伸びる可能性が非常に高いと考えています。ただ圧倒的にキャンプ場が不足する中で、地面の部分も手掛けていければと思っています」という村上さん。アウトドア業界に新風を吹き込むmuracoの展開から目が離せません。
各アイテムの詳細はこちら:muraco公式サイト