Monro(モンロ)×ヘリノックス待望の新商品がついに発売！唯一無二のデザインに込めた想いとは？

モンロのデザインの生みの親で、モンロの運営会社・希希(東京・世田谷)の代表。キャンプやサーフィン、スノーボード、登山を楽しむ生粋のアウトドア好き。アウトドアや旅行先での経験を活かして、空間やイベントのプロデュースなども行っています。昨年、地元の長野県安曇野市にビーガン対応の焼き菓子店「TIMINGS Bake Shop」をオープンさせました。

デザイン会社パイクデザインオフィス(東京・渋谷)の代表で、今年からモンロのデザイナーにジョイン。これまで数々のブランドデザインを手掛けてきました。自身もアウトドア好きで、モンロのデザイン「アーバンボヘミアン」というコンセプトを理解し、モンロの世界観に共感する1人。

━━━ 毎年大人気のヘリノックスとのコラボアイテムが今年も発売されると聞きました。今年はチェア6種類とテーブル2種類を展開していますね！ hajさん：2013年から始まったヘリノックスとのコラボですが、今年は私ではなく、パイクが手掛けました。 ━━━ 他にはない、この"モンロらしさ"を引き継ぐのはなかなか難しそうですが…。 パイクさん：hajのデザインのルートをたどると、どれも自然に近い。彼が好きな「自然」「音楽」がデザインに反映されています。今回、アイテムをデザインするにあたって、その2点は意識しました。自然を愛するキャンパーにはもちろんですが、若者が街やフェスで気軽に使ってほしいと思ってデザインしています。

毎年、早々に売り切れてしまうモンロとヘリノックスのコラボアイテム。今年はモンロのデザイナーにパイクさんが加わり、さらなる進化を遂げています。今年はチェア6種類とテーブル2種類を展開。お待ちかねの新アイテムを紹介します。

爽やかな色合いと、重なり合った波形が軽やかな印象を与えます。チェアの縁をぐるりと囲むブリムテープのカラーはブライトイエロー。見ているだけでワクワクと胸が高鳴るデザインです。 サイズはミニとラージの2種類。ラージサイズにはロッキンフットパーツが付属しており、ロッキングチェアとしても使用可能。ゆったりくつろぎたいシーンにはぴったりです。

お花のようにも見えるアラベスク調のハンドスタンプ柄。よく見るとそこにはSTUMP(切り株)柄も隠れています。表現したのは「自然との調和」。チェアの縁を囲むブライトイエローが良いアクセントになり、モンロらしさを引き立てています。このアイテムもミニとラージの2サイズを展開。

こちらはカラフルな木目模様をパッチワークのように配置したデザイン。カラーリングは自然界の5エレメント(地・水・火・風・空)にヒントを得たもの。各デザインでミニとラージの2サイズを展開。 【基本情報】 商品名：MONRO×HELINOX TACTICAL CHAIR MINI 使用サイズ：40cm×34cm×(h)44cm 収納サイズ：26cm×9cm×(h)11cm 重量：560g　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 耐荷重：90kg 価格：18,480円(税込) 【基本情報】 商品名：MONRO×HELINOX TACTICAL CHAIR LARGE with ROCKER 使用サイズ：58cm×72cm×(h)55cm 収納サイズ：42cm×14×(h)11cm 重量：1200g　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 耐荷重：145kg 価格：27,280円(税込) 購入はこちら：Monro

オレンジの天板にSTUMP(切り株)柄をプリント。サイズは小さめで、飲み物をちょっとおくのにはちょうど良い大きさです。モンロのロゴは裏面にレーザープリントされています。 【基本情報】 使用サイズ：直径26.5×H39cm 収納サイズ：W29×H3×D40cm 重量：220g 耐荷重：2kg 価格：12,980円(税込) 購入はこちら：Monro

こちらはミディアムサイズのテーブルです。グレーの天板にSTUMP(切り株)柄のプリントを施しています。落ち着いた色合いなので、キャンプサイトをシックにまとめたい人にもおすすめ。 【基本情報】 使用サイズ：直径40×H50cm 収納サイズ：W47×H6×D57cm 重量：662g 耐荷重：3kg 価格：18,480円 購入はこちら：Monro

━━━ モンロのコンセプトである「アーバンボヘミアン」は健在ですね。どれも素敵なデザインで、人気の理由がよく分かります。 hajさん：さらに今年は大きな変化が2つあります。それは、ポールの色とロゴ。ポールの色に関してはコラボをはじめたころから、ずっと伝え続けていたこと。「シャンパンゴールドにして欲しい」と伝え続けていました。

━━━ シャンパンゴールドは、洗練された印象ですね。しかし、どうしてなかなか実現しなかったのでしょうか？ hajさん：アルミのポールを着色するのは耐久性にかかわってくるので、非常に難しいのです。ヘリノックスはものすごく研究熱心な企業です。ポールに色を入れたとき、耐久性に影響がないという確信が得られるまでは商品化できなかったのだと思います。 ━━━ ヘリノックスがこれだけ多くの人に信頼されて使われている理由はそこにあるのですね。でも、なかなか希望が通らないのはもどかしいですね。

hajさん：それでも、私はシャンパンゴールドはモンロのデザインを引き立ててくれる確信がありましたし、アウトドアギアと言えば「黒」「シルバー」といったイメージを払拭したかった。だから、ヘリノックスの社長には毎年のように「シャンパンゴールドじゃなきゃ駄目だ！」と伝え続けていました。そして、ついに今年になり、希望が叶ったわけです。

━━━ ポールをシャンパンゴールドにするというのは、モンロにとって大きな一歩だったのですね。さらに、今年からロゴまで変わったとのことで、ブランドにとって重大な出来事だと思います。 hajさん：今回、デザインをパイクにお願いするにあたって、「新しくしたい」という思いを伝えました。そこで、ロゴも一新することになったんです。 パイクさん：デザインのベースになっているのはトランプのキング。モンロには何となく「王様」というイメージがあったから。 ━━━ 言われてみれば、トランプのデザインに見えます！

パイクさん："Monro"はロマ語(ヨーロッパ〜中東、中央アジアにかけて放浪する民が使っている言葉)で『仲間』という意味。 ━━━ "Monro"にはそういった意味があったんですね。 パイクさん：古代ローマ時代は男性が一番美しい時代でした。メイクもしていたし。ある意味でジェンダーレス。「ジェンダーレス」という言葉には「みんな仲間」というニュアンスがあるように思います。ロゴにした絵はメイクをした男性の顔。"Monro(仲間)"という意味合いをデザインで表現しました。当初この案が通ると思っていなかったので、かなりラフに書いてhajに見せたのですが、「いいじゃん」って言われて。 ━━━ 再定義された"Monro(仲間)"の意味合いが、今の時代にぴったり。ますますモンロの魅力が増していくのを感じます。

パイクさん：ロゴを変えるのもデザインを変えるのも、季節によって服を変えるのと同じことなんです。 ━━━ 時代に合わせて変化させていく必要がある、ということですね。誕生から現在に至るまでモンロがどのように変化してきたのか、とても気になります。

hajさん：2009年当時のアウトドアギアっていうのは、グリーンやアースカラーの単色デザインのものが多かったんです。服や家具、車などはこだわるのに、なぜアウトドアギアは地味なアイテムで良しとしてしまうのかな？と違和感がありました。フェス文化が盛り上がってきているタイミングでもあったので、きっと、もっと面白いアイテムがあれば、「これがいい！」と思ってくれる人がいるはずと感じたんです。 ━━━ 今のフェスのイメージとは少し違いそうですね。

hajさん：もともと面白いアイテムがあったら、作ろうとも思わなかったんですが、なかったので「作ってみよう！」となりました。当時から掲げていた「アーバンボヘミアン」というコンセプト。時代が変わった今でもなお、なぜかとてもしっくりくるんですよね。 パイクさん：このコンセプトは引き継いで、今後もデザインをしていきたいと考えています。

hajさん：モンロとして何かを新しく作るとか、大きく方向転換するということは今のところ考えてはいません。でも、他のアウトドアメーカーとの共同開発は今後も続けていきたいですね。 ━━━ どんな方にモンロを知ってもらいたいのでしょうか？ hajさん：今まではターゲットを絞ってこなかったのですが、若い人に使ってもらいたいと思っています。30代までの若い人たちはフェス文化に慣れ親しんでいる世代。アウトドアでのイベントが好きでおしゃれな人が多いんですよ。そういう人たちに使ってもらいたいです。

毎年売り切れ必須のモンロのコラボアイテム。今年は例年以上にプレミア感のある仕上がりになっていました。今後もさらにパワーアップするモンロから目が離せません。 詳細はこちら：モンロ公式サイト