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BBQレシピ

脱・バーベキューのマンネリ化!炭火だからできる本格和食やちょこっとつまめるおつまみ、目からウロコのお手軽レシピ集

“外で肉を焼く”のがバーベキューの鉄則と考えている人も多いはず。ソースやアウトドアスパイスでアレンジするのもいいけれど、今年は一歩先のバーベキュー料理に挑戦してみませんか?定番の炭火料理から、火加減の難しい焚き火料理、手軽なガスバーナー。3つの火力別に、脱・肉な大人バーベキューレシピを紹介。調理に適した熾火のつくり方もお伝えしますので、新たなバーベキューの楽しみ方の参考にしてください。

もはや肉を焼く、だけがBBQではない。

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毎年、夏前から仕事仲間や家族、友人たちとワイワイと楽しむバーベキュー。次々に新しいアウトドアギアが生み出されたいま、バーベキューも肉を焼くだけでなく、自由自在にアレンジして楽しむ時代です。
今回、アパレルデザイナーという職のセンスを生かし、プライベートでもおいしく、オトナなキャンプ飯を提供してくれると業界でも話題のヤスミーさんが登場。炭火・焚き火・ガスバーナーの、3つの火力を使ったバーベキューレシピを紹介してもらいます!
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ヤスミーさん

夫婦でキャンプをするうちに、趣味が講じてアパレルデザインにくわえ、アウトドア用品のバイイングや商品開発にも携わる。おいしいお酒とつまみをこよなく愛し、センスを生かしたアウトドア料理には定評がある。

BBQの定番!じっくりおいしく火が通る炭火料理

穴子の炭火焼き(白焼き・蒲焼き)

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新鮮な穴子を炭火で焼き、外でいただくという最高の贅沢。甘じょっぱいタレをかけ、香ばしく焼きあげた穴子はごはんにのせて。素材の味を楽しむ白焼きは、ビールのおつまみに。穴子をうなぎにすれば、みんなのテンションがさらに上がります。 【材料】
  • 穴子開き・生 お好きな枚数 ※うなぎでもOK。ネットなどで事前に購入しておくとよい
  • 蒲焼のタレ 適量
  • 粉山椒 適量
  • 塩 適量
  • わさび 適量
  • 米 お好きな量
  • 水 お米1合に対して200ml程度
【炭火の準備】
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まずは、炭焼き用の炭火を用意します。バーベキューグリルに着火剤をいれ、その周りに豆炭を並べます。着火剤に火をつけ豆炭が白くなるのを待ちます。今回は100%オーガニックの豆炭を使用。火がつきやすく、火のもちもいいので調理におすすめの燃料です。
▼豆炭と炭火の育て方をもっと詳しく知りたい方はこちら

つくり方

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(下準備)
  • 白米は分量の水で30分浸水後、火にかけて沸騰したら弱火で15分加熱。火を止め10分蒸らす
  • 穴子の皮側に熱湯をかけ、白くなったぬめり部分をスプーンなどで軽くこすり取る
1. 穴子両面を炭火で焼き、白焼きは塩をふり、タレ焼きは蒲焼のタレをかける
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2. ごはんと穴子を盛りつけたら、タレ焼きの方に追いダレをかける。タレには粉山椒、白焼きにはわさびを添える

エイヒレウイスキー漬け

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居酒屋の定番メニュー、エイヒレを風味づけ。口の中で炙りたてのエイヒレと唐辛子マヨのハーモニーが弾けて、お酒がすすむのは言わずもがな。ウイスキーが身を和らげ、焼くとアルコールが飛ぶので、子どももパクパク喜んで口に入れます。 材料(2〜3人分)
  • エイヒレ干物 3枚
  • ウイスキー 15ml程度 ※日本酒でもOK
  • マヨネーズ お好みで
  • 七味唐辛子 お好みで

つくり方

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(下準備) エイヒレ表面にウイスキーをかけて30分置く ◼︎炭火の準備
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グリルに着火剤と炭を入れて着火し、炭火を育てます。※穴子蒲焼きのときと同様、豆炭を使うと火がつきやすく、長持ちするので便利
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1. キッチンペーパーで、エイヒレの水気を軽くふき取り両面焼く
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2. 食べやすい大きさにカットし、マヨネーズ・七味唐辛子を添える

熾火で失敗なし!焚き火料理

九条葱と鴨つみれのパエリア

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市販のつみれと白だしを使うことで、簡単に本格的な出汁で炊ける絶品パエリア。鴨ともりもりの九条葱が、和テイストな大人の香りへと誘います。白出しでつくった即席スープは、葱などを入れれば食事用のスープとして、最後は締めのお茶漬けにと万能アレンジ。 材料(2〜3人分) <パエリア> ※フライパンサイズ直径24cmを使用
  • 鴨つみれ 200g位程度 ※鶏つみれでもOK
  • 九条葱 4本
  • にんにく 1かけ
  • サラダ油 大さじ1
  • 米 1合(洗わない)
  • こしょう 適量
<スープ>
  • 水 700ml程度
  • 白だし パッケージ表記通りの分量
◼︎熾火の準備
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焚き火料理は火力の調整が少々難しいものの、薪を熾火(おきび)の状態にすると、火力が安定します。まず焚き火台になるべく細い薪を焚べ、着火剤をおき、着火ライターなどで着火。はじめは、勢いよく赤い炎が燃え上がります。
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しばらくすると薪が炭化し、赤く(昼間は白っぽく見える)なります。これを熾火といい、一定の火力が保てるので、調理に向いています。炎が出ていると、火力が強すぎて食材が焦げてしまうことがあるため、一般的な料理は熾火の状態で調理するのがベター。

つくり方

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(下準備)
  • 水を火にかけ白出しを入れ、スープをつくる
  • ニンニクをみじん切り、九条葱の青い部分は斜め薄切り、白い部分を小口切りにする
1. フライパンにサラダ油とニンニクを入れて香りを出し、鴨つみれをざっくり潰しながら焼く 2. 九条葱の白い部分を入れて炒め、米を入れて一緒に炒める
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3. 米に油が回ったらスープをお玉2杯分(約140ml)入れ、アルミホイルでふたをし20分火にかける
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4. 火を止めて5分蒸らす。仕上げにこしょうを振り、九条葱の青い部分を盛りつけたら完成
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食べている途中、熱々のスープを注げばお茶漬けに展開!

りんごバター&バゲット

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キャンプの翌朝、早起きして焚き火をする旦那さんの火を拝借し、ささっとつくる魅惑のりんごバター。コーヒーを淹れ、バゲットを軽く焼き、みんなで食べる朝食はほっこり。バケットやクラッカーはもちろん、焼いたお肉に添えても合います。 材料(2〜3人分)
  • りんご 1個
  • バター 100g
  • 砂糖 60g
  • レモン汁 大さじ1
  • バゲット 好きなだけ

つくり方

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(下準備) りんごは半量を5mmに角切り、半量をすりおろす 1. 砂糖を入れ10〜15分程火にかけ、水分がなくなってきたらバターを入れ少し煮る。仕上げにレモンを搾る
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2. バゲットを熾火で軽く焼き、りんごバターと共に皿に盛りつける

準備いらずで安定の火力。初心者に優しいガスバーナー

ハーブとニンニクのポテトフライ

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粉をまぶしたじゃがいもを、ハーブと一緒にじっくりと火を通し、カリカリに揚げるみんな大好きなフライドポテト。揚げたてをクリーミーなオリジナルソースでいただきます。半丸ごと素揚げされたニンニクは、口に入れるととろりと濃厚で、どこかジューシー。 材料(3〜4人分)
  • じゃがいも 中4〜5個
  • ニンニク 1個
  • タイム、ローズマリーなどのハーブ 3〜4本
  • 小麦粉 大さじ2
  • サラダ油 適量
  • 塩 適量
  • こしょう 適量
<ソース>
  • ディジョンマスタード 大さじ1.5
  • マヨネーズ 大さじ1.5

つくり方

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(下準備)
  • じゃがいもは皮付きのままくし切り、ニンニクは丸ごと横半分に切る
  • ビニールにじゃがいも・小麦粉を入れ振り混ぜる
1. スキレットにじゃがいもとニンニク、ハーブを入れ、じゃがいもの半分が浸かる程度のサラダ油を注ぐ
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2. ガスバーナーを着火し、中火でときどき混ぜながら、25〜30分ほど加熱する 3. カリッときつね色になったら油から上げ、塩こしょうを振り皿に盛る 4. マスタードとマヨネーズを混ぜて添える

バーベキューを彩るノンアルカクテル

キウイとライムのノンアルモヒート

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バーベキューといえば、ビールやサワー、シュワっとするお酒も楽しみのひとつですが、車の運転などでアルコールを控えなければならないときも。そんなときにうれしいノンアルカクテル。キウイを丸ごと1個使い、デザート代わりにもなり女子ウケ間違いなし。 材料(1杯分)
  • キウイ 1個
  • ライム 1/2個
  • ミント 適量
  • 炭酸水 200ml
  • ガムシロップ 3〜4個
  • 氷 適量
作り方 1. キウイとライムを乱切りにしてグラスに入れる 2. ミント、シロップを入れて混ぜ、氷を入れる 3. 炭酸水を注いで混ぜ、ミントを飾る

火力を使いこなし、オトナなバーベキューを楽しもう

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少し手間はかかりますが、焚き火や炭火といった火を使いこなすことで、料理の幅も広がり、やりがいも増すバーベキュー。はじめは不便に感じるかもしれませんが、慣れれば満足度も高いはず。せっかくの野外なので、いつもよりワイルドな方法を楽しんでみてはいかが。

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