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料理ギア

お米マイスターが料理ギアを解説!初回は「炊飯器超え」のダッチオーブン【究極キャンプ炊飯vol.1】

日本でのキャンプで、誰もが経験する「炊飯」。「どの調理ギアで、どのように炊けば究極においしい白米が食べられるのだろう」。その答えを求めて訪れたのは、日本有数の炊飯のプロであるお米マイスター。羽釜やメスティンなどの話題の調理ギアのメーカー推奨の炊き方とともに、お米マイスターが実際に使用してたどり着いた究極の炊き方を全5回にわたって提案します!

五ツ星お米マイスターと料理ギアのコラボで、おいしいお米が食べられる!?

料理ギアを使って、本当においしいお米が食べたい!

ギアによっておいしく炊ける方法も、お米の種類もさまざま。どのギアで、どのように炊いたら、最高においしく食べられるのかが気になるところです。そこで人気の調理ギアを選び、まずはメーカーに推奨の炊き方を取材。さらに、五ツ星お米マイスターに、極限まで米のうまさをひきだせる方法を提案してもらいました。自分のキャンプスタイルと料理の好みに合ったギアとおいしいお米の炊き方を知り、家族や仲間をうならせる「炊飯」を目指しましょう。

究極炊飯を提案するのは五ツ星お米マイスター・小池理雄(こいけ ただお)氏

五つ星お米マイスター・小池 理雄さん
東京・表参道で唯一の精米店「小池精米店」3代目店主。高品質で、安全・安心なお米を全国の食卓へ届けるべく、お米の小売だけでなく幅広い分野へ精力的に活動。おいしいお米の選び方やオリジナル商品の開発、イベントやweb上で積極的に情報を発信。情報バラエティ番組「ヒルナンデス」(日本テレビ)、ニュース・情報番組「news every」(同)など、メディアへの出演も多数。

No.1 Coleman(コールマン)

料理ギアの定番アイテム「ダッチオーブン」

コールマンのダッチオーブン
家族でキャンプをするなら1台は持っておきたい、コールマンの言わずと知れた定番料理ギアのダッチオーブン。鋳鉄製なので煮込み料理との相性が抜群。キャンプだけでなく、家でも使えるサイズ感で、日々の生活でも使用することでダッチオーブンならではの味が楽しめるようになっています。ローストビーフなどのキャンプ料理のイメージの強いダッチオーブンですが、一部の愛好家からは「炊飯器よりうまく炊ける」という評価も。ダッチオーブンで炊飯する方法をまずはコールマンに聞きます。

解説してくれたのは、広報担当の梅園さん

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コールマンジャパン 広報

梅園さん

コールマンジャパン広報担当。社内でのキャンプの際は、キャンプ料理を大人数に振舞うこともあるそうです。

梅園さんによると、コールマンのダッチオーブンの炊きあがりは、「厚釜で炊いたような、ふっくらとして甘みのある味に炊き上がります」。鍋自体に約3mmと厚みがあるため、鋳鉄製ならではの保温性を発揮します。また、密閉性の高さにより鍋の中の圧力が高まることでしっかりと対流が起き、お米本来の甘みも引き出されます。 ダッチオーブンで炊飯する際の注意点も。「事前にお湯で余分な油を流してから使いましょう。何もせずに炊飯してしまうと、今までの調理の際に馴染んだ油の匂いや色がお米に移ってしまうこともあります」。 最後に、コールマンのダッチオーブンは「料理が好きな人、道具を使い込んで育てることに面白さを感じられる人に使って欲しいです。炊飯に限らず、揚げ物や和食の煮物にも使えるダッチオーブンは、実は家での調理にも向いています。だからこそ、キャンプだけで使うものとしてではなく日常の生活でも使い、徐々に馴染んでいく感覚を楽しんでください」と語ってくれました。

五ツ星お米マイスターがダッチオーブンをジャッジ!

「カニ穴」が空いて好感触!?

コールマンのダッチオーブンを解説する小池さん
五ツ星お米マイスターの小池氏に、コールマンのダッチオーブンで炊いた感想と、炊き方のポイントを解説してもらいました。
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hinata編集部 マツモト

ダッチオーブンで炊飯した印象はいかがでしたか。
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五ツ星お米 マイスター 小池氏

余分な水分が飛び、硬めに炊き上がっている印象でした。鍋の中にしっかりと対流が起き、お米にまんべんなく火が通っていることを示す、カニ穴もしっかり空いていました。ただ、ダッチオーブンの重いふたが圧力鍋のような効果を果たすので、やりようによってはもう少しうまく炊けたかもしれません。
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hinata編集部 マツモト

ちなみに、味はいかがでしたか?
コールマンのダッチオーブンで炊いたお米
▲コールマンのダッチオーブンで炊飯したお米の炊きあがりの様子
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五ツ星お米 マイスター 小池氏

お米のあまみがしっかりと引き出されていておいしかったです。お米の粒を一つ一つ感じられるほどの硬さではありましたが、意識して噛みしめてみるとお米の粘りが出てきました。香りも、鼻孔をくすぐるようなあまみを感じられました。
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hinata編集部 マツモト

さすがプロの表現力です!ところで、おいしく炊き上げるためにはどんな工夫をしましたか?
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五ツ星お米 マイスター 小池氏

事前に聞いたダッチオーブンの炊き方では、浸水時間は30分と短めにもかかわらず炊飯時の水の量はお米と同量ということでした。これを1.15倍くらいにすると、よりふっくらと炊きあがります。
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hinata編集部 マツモト

お米が硬めに炊き上がるなら、もともとの水分を気持ち多めにしておくことで、柔らかく炊き上がるということですね。水量の調整以外に、火力の調整はどうでしたか?
コールマンのダッチオーブン
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五ツ星お米 マイスター 小池氏

アウトドアシーンで「あるある」だと思いますが、風が吹くと蒸気が見えにくくなります。そうすると、炊き具合が判別しにくくなります。火力調整のため「極弱火」にすると風が強い日は火が消えてしまうため、「弱火」くらいで十分でした。
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hinata編集部 マツモト

もう一つ気になっていたのですが、ダッチオーブンと相性の良いお米はなんでしょうか?
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五ツ星 お米マイスター 小池氏

硬めに仕上がる印象なので、宮城県のもちもち系のお米「だて正夢」だとおこわのようになって良いかもしれません。

次回はロゴスの名品「吊り土鍋」!

コールマン ジャパンによるダッチオーブンの推奨の炊飯方法と、五ツ星お米マイスター・小池氏による解説を紹介しました。メーカーが推奨する炊き方と、小池氏が編み出した見解は必ずしも一致しません。だからこそ、それぞれの視点から料理ギアとお米の種類、そして炊き方の組み合わせの奥深さが知れるのかもしれません。次回は、ロゴスの人気商品「吊り土鍋」でおいしい炊き方、相性のよいお米を紹介します!


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