ミリタリーをアウトドアや日常にMIX!キャンプ好きオーナーが営む東京・福生の新星【アウトドアギアさんぽvol.4】
注目のミリタリーショップ「hallelu(ハレル)」が提案。“これから”のアウトドアスタイルとは?
2020.10.15キャンプ用品
ミリタリーをメインに、アパレルからアウトドアギアまで展開している有名ショップ「hallelu (ハレル)」(東京・中目黒)。キャンプ好きなオーナーの加瀬さんが世界中から集めてきたアイテムを求め、スタイリングへのこだわりが強いキャンパーたちがよく訪れるセレクトショップです。今回は、秋冬のおすすめアイテムも踏まえ、ミリタリー要素を取り入れたアウトドアスタイルについて聞いてきました。
制作者
吉田健二
紙媒体を中心とした編集業務を約5年。準備と片付けが苦手(というか嫌い)な、ゆるキャン派。「いろんな失敗もキャンプの楽しみのひとつやん♪」が口癖。
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ライフスタイルとしてミリタリーアイテムを提案!
ヨーロッパ各国やアメリカなどで仕入れてきたビンテージを中心に、ライフスタイルにも取り入れやすいミリタリーアイテムを展開している「hallelu」。流行りすたりがあまりない、長年愛用できるようなデッドストックものやオリジナルアイテムを、タウンユースに落とし込んだ形で提案しています。
長年古着屋で働いてきたオーナーの加瀬さんがセレクトするアイテムのほとんどは、どれも使い心地がよく、コーディネートの自由が効くもの。カモフラ柄のような主張が強すぎるアウターやパンツなどは普段着として取り入れづらいため、カラーリングがシンプルなもの、かつスペックの高いものを中心に選んでいます。
オープンから7年間、ずっとミリタリーを軸にしたセレクトでお店を運営しているhallelu。「フライトジャケットのMA-1やヘビーアウターのN-3Bなど、多くのファンを持つハイスペックなジャケット類は、ずいぶん前からファッションアイテムとしての地位を確立しました。『hallelu』では、ミリタリーとライフスタイルをもっと密接に繋げられるように、アイテムの歴史や目的をよく理解した上で、人それぞれのスタイルに合う商品を提案しています」と加瀬さんは言います。
加瀬さんは定期的に野営キャンプに行くほどのアウトドア好き。「お店で販売しているような、アメリカ軍やヨーロッパの軍隊がベースキャンプで使用していたジャケット、パンツ、カトラリー類などを実際にキャンプで使うことも多いです。その経験も踏まえ、使い勝手がいいもの、キャンプスタイルに取り入れてみると面白いものをおすすめすることもあります」。
スペック×ギミックでハイエンドなアウトドアスタイルを!
halleluでは、お店に訪れるキャンプ好きな方に、少しギミックの効いたアウトドアスタイルを提案しているそうです。
「スペックの高いギアにこだわるのも楽しいですが、それだけでなく、遊び心を持って独自のアウトドアスタイルを作り上げていくのも面白いのかなと、最近は考えています。ミリタリーのビンテージアイテムをコーディネートに取り入れてみたり、独特な風合いが特徴的なユーズドのカトラリー類を使ってみたり…。数年前からアウトドアブームが続き、現在はある程度成熟した状態になっているからこそ、そういう新しい要素を取り入れたスタイルを提案していますね」。
お店の一角には、海外で仕入れてきた鍋、水筒、コップ、ランタン、カトラリー類など、ミリタリーの雑貨アイテムも展開しています。「一時期、雑貨類の仕入れは減ったのですが、自分がキャンプに行くときにこういうアイテムを使ってみたら、スタイルとして面白くて…。少しチープなんですけど、昔ながらの味わいがあって愛着が湧いてくるんです。キャンプ好きな方だけでなく、部屋のインテリアなどにこだわっているお客さんにも評判はいいですね」。
アウトドアシーンでも活躍すること間違いなし!「hallelu」おすすめの秋冬アイテム
アウトドアシーンやタウンユースに使えるようなアイテムを多く展開している「hallelu」。特に、この秋冬におすすめしたいアイテムについて聞きました!
雪中キャンプでも使用できるプリマロフトJKT
ロシア軍が極寒地でのミッション時に着用している「プリマロフトJKT」。ダウンよりも約7、8倍も温かいと言われているほど、保温性、防寒性に優れたジャケットです。表面はGore-texと同じ透湿性素材が使用されています。「雪中キャンプで使用したんですけど、なんの問題もなく過ごせました。普段使いならインナーはTシャツでも十分くらい温かいです」。
【基本情報】
商品名:ロシア軍LEVEL7プリマロフトJKT
価格:71,280円(税込)
サイズ:XSmall-Short、XSmall-Regular
カラー:カーキのみ
詳細はこちら:ハレル公式オンラインショップ
収納力がアウトドア向きなBDUミリタリージャケット
ミリタリー市場でも年々枯渇状態となっている、1980年代当時に支給されていたデッドストックの「BDUミリタリージャケット」。ライトアウターとしてカバーオール感覚で着用したり、コートなどのインナーとしても使用できます。「タウンユースとして人気なのですが、それぞれのポケットにまちがあり収納力が高く、アウトドア時にもおすすめです」。
【基本情報】
商品名:USミリタリー 1980’sデッドストック BDUミリタリージャケット
価格:10,780円(税込)
サイズ:XSmall-Regular、Small-Regular
カラー:オリーブのみ
詳細はこちら:ハレル公式オンラインショップ
真冬キャンプではきたいフィールドパンツ
1980年代にベルギー軍に支給されていた、ウエスト部分にドローコードを内蔵したイージーパンツ感覚で着用できる珍しい「フィールドパンツ」。少し光沢のあるコットン素材が、はき込むことに風合いを増していきます。「オーバーパンツのため、サイドポケットは貫通式です。真冬のキャンプ時にキルティング素材のパンツなどを下に履いて使用するのがおすすめです」。
【基本情報】
商品名:ベルギー軍 1980’sデッドストック コットンフィールドパンツ
価格:8,690円(税込)
サイズ:32inch、36inch
カラー:オリーブのみ
キャップ、巾着バッグ、ランタン
イギリスの郵便局・ロイヤルメールで使用されていたフリースのキャップ、USミリタリーで支給されていた小ぶりな巾着バッグ、ドイツのブランド「ペトロマックス」がスイス軍に支給していたランタン。「キャップはカラーリングが特徴的でデザインが面白い、巾着バッグは携帯などの小物入れとして使いやすい小ぶりなサイズ、ランタンは『ペトロマックス』の中でも名作と言われているシリーズです」。
【基本情報】
商品名:ロイヤルメール 1990’sデッドストック フリースキャップ(左)/USミリタリー 1980’sデッドストック コットンバッグ(中)/スイスミリタリー ヴィンテージ ランタン(右)
価格:巾着バッグ4,290円(税込)
タウンユースにぴったりなオリジナルアイテム!
デッドストックやユーズドのアイテムを染めたリメイクアイテム、第二次大戦初期ごろに使用されていたバッグを再現したオリジナルバッグなど、カラーリングや使い心地にこだわったタウンユースに取り入れやすいアイテムについても聞きました!
泥染スウェット、藍染シャツ
タウンユースでも使いやすいカラーが特徴的な染物アイテムです。「海外で買い付けてきたものを染めた、リメイクアイテムです。50’sのスウェットは奄美大島の有名な泥染を、ロシア軍のミリタリーシャツは自分たちで藍染しました(笑)」。
【基本情報】
商品名:泥染50’sスウェット(左)/藍染80’s デッドストック ミリタリーシャツ(右)
価格:泥染スウェット17,380円(税込)、藍染シャツ10,780円(同)
※オンラインでの取り扱いなし
ダッフルバッグ
USミリタリーのスタンダードなバッグ「Duffel bag」を忠実に再現したオリジナルバッグ。素材に軽くて丈夫な強化ナイロンを採用し、大容量の荷物も収納できる容量20Lのサイズ感が最大の魅力です。「開閉が楽なシンプルなフック式で、ガバッと荷物を収納できます。それに、横にアームもついているため、両肩ショルダータイプとしても、手提げタイプとしても、使用が可能です」。
【基本情報】
商品名:hallelu Products × US アーミー ダッフルバッグ
価格: 7,590円(税込)
カラー:ブラック、オリーブ
キャンプスタイルに、新たなカルチャーを!
最近のキャンプは、人それぞれの好みを反映した多様なスタイルに細分化しています。イギリスのアフタヌーン・ティータイムのような優雅な時間が流れている空間もあれば、サバイバル感覚で楽しんでいるガチ勢…。そんな中、あらためてアパレルの視点からキャンプのスタイルを見つめ直すと、また違った発見があります。「ギアだけでなく、洋服にもこだわりたい! 」「男らしいスタイルを極めてみたい!」。 そんな方は、ぜひ一度「ハレル」に足を運んでみてください。
【基本情報】
店舗名:hallelu(ハレル)
住所:東京都目黒区上目黒1-19-1 高野ビル 1F
アクセス:東急東横線中目黒駅から徒歩5分
電話:03-5734-1946
営業時間:14:00〜20:00
定休日:不定休
詳細はこちら:ハレル公式サイト