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ANCAMの焚き火台

【独自取材】注目の焚き火台ブランド「ANCAM」の製作現場に大潜入!ヒットの裏にあった偶然とは?

焚き火を愛するキャンパーたちの間で話題を呼んでいる焚き火台。それがANCAM(アナキャン)の「ファイヤーウィール」。5枚のプレートを組み立てる独特の見た目と仕上がりの良さに注目が集まる焚き火台を開発した同ブランドを、hinata編集部が取材。ヒットの鍵をにぎる人物に、開発に至るまでのエピソードを聞いてきました。

「ANCAM」の誕生秘話に迫る!

「ANCAM」って?

ANCAMとは、「Another life. CAMP」の略。「キャンプを通して、もう一つの生活、もう一人の自分探し」というコンセプトを掲げるガレージブランドです。ブランドを展開するのは、富士山の麓・静岡県富士宮市で金属プレス加工・プラスチック加工事業を展開する「小林工業」。「どうしてアウトドアメーカーでもない会社が焚き火台を…?」。そんな疑問を抱きながら、取材に向かいました。

「ANCAM」生みの親!

プロジェクト責任者の土屋鋭二さん
取材に応じてくれたのは、プロジェクトの責任者を務める土屋鋭二さん。もともと開発・研究部門にいました。趣味はキャンプとサーフィンという、生粋の静岡っ子です。 焚き火台を開発することになったきっかけは、「事業の多角化」を生み出すための社内の会議。“自社の強みである金属加工の技術を活かして、何かできることはないか?”と考えたとき、趣味のキャンプにつながりました。 「キャンプの中でも焚き火の時間が好きでした。当然ギアにもこだわっていましたが、数回使用するだけで曲がってしまう焚き火台に、“なぜだろう、何か改善できることはないだろうか”と気になっていたんです」と土屋さん。アナキャンの事業は現在、事業部として組織化されていますが、発案と企画はたった一人でスタートしました。

研究に明け暮れていたある日…

研究に明け暮れる日々がスタート。形になるまでの道のりは、そう簡単ではありませんでした。日ごろは業務の金属加工を中心に行いながら、終業後や休みの日に試作を繰り返す日々。 そして、そんなある時のことでした。
ANCAM
「試作していたら、火柱みたいに炎が燃え上がったんです!この様子を見て、『ファイヤーウィール』という名前がひらめきました」とうれしそうに振り返る土屋さん。実際に焚き火を繰り返し、やっと納得のいく焚き火台が完成した瞬間でした。

製作シーンに潜入!

加工のファーストステップ

ANCAM工場
実際の製作シーンをのぞかせていただきます。さすが金属加工に力を入れる会社だけあって、重厚な機器の数々が並びます。
焚き火台を作っている様子
まずは、原型にくり抜く作業から。金属カットの機械を使用し、原型にくり抜いていきます。ときには火花が飛び散る瞬間も!
金属板をチェックする男性
形が形成されたら、次はガレージ工場へ移動。ここから、第二ステップ。職人技とも言うべき作業が始まります。5枚の金属板を組み合わせて作るこの焚き火台は、反り具合がとっても大切なポイント。入念にチェックします。
手作業で行われている作業
その後、質感を整えるべく、磨く作業へ。キャンプギアというと、工場で大量生産しているイメージを持っていた筆者。一つ一つ、手作業で行われていることに感動しました。心を込めて細部までこだわっているからこそ、なせる技です。

組み立て方もシンプル!

目的に合わせて選べる3つのサイズ

3種類のサイズ
サイズはS、M、Lの3展開。Sはソロキャンプをしたい人、Mは家族3〜4人で楽しみたい人、Lは大人数向けになっています。

組み立ても簡単!

組み立てのしやすさも、ANCAM人気の秘訣です。5枚のプレートが組み合わさるように爪がついており、一枚ずつ重ねていきます。
焚き火台の組み立て
組み立ての様子
ANCAM焚き火台
そして最後は、かわいいロゴがついたチェーンを止めたら完成!ものの2〜3分で組み立てられました。これなら組み立てが苦手な女性でも安心。それもそのはず。土屋さんは一番こだわったポイントについて「キャンプに行ったことがない人でも、焚き火が好きになってもらえること」と話していました。 自分が大好きな焚き火の時間を、もっと手軽に、そして気軽に。必要最低限のデザインと機能に絞って設計されているので、持ち運びもコンパクト。別売のプレートを追加するとサイズの変更ができるところも、使う人の目線に立っているからこそ生まれた設計。ソロキャン派から大人数派まで、まさに「変化する焚き火台」です。
【基本情報】 商品名:焚き火台・ファイヤーウィール(S) / (M) / (L) 使用サイズ:260mm×165mm / 380mm×280mm / 470mm×300mm 重量:1.3kg /2.5kg / 4.5kg 価格:21,800円(税込) / 26,800円(税込) / 38,800円(税込)

六角テーブル&ラックも

ANCAMの六角テーブル
焚き火台ともう一つ人気を呼んでいるアイテムがあります。「メタヘキテ」というテーブルと、ラックです。こちらも焚き火台と同じく、S、M、Lの3種類。メッシュの他にプレーン(Lサイズのみ)、デバイスワークス別注(Lサイズのみ)があります。
ANCAM
焚き火台を置くことで、芝生を焦がす心配もなくなります。

アパレルグッズも!?

ANCAMのTシャツ
焚き火台のイメージが強いANCAMですが、実はアパレルも展開しています。これからの季節にうれしいTシャツなど、各メーカーやブランドとのコラボアイテムも続々登場するかもしれません。今後の展開に目が離せません。

ANCAMで、長く幅広く楽しめる焚き火ライフを!

高品質で思いのこもったアイテムを発信し続けるANCAM。その裏には、ユーザーのために情熱を燃やし続ける一人の男性の姿がありました。ソロキャンプを楽しみたいときや、仲間や家族が増えてキャンプに行くとき。どんなときも、あなたのキャンプライフに寄り添ってくれます。 詳細はこちら:ANCAM公式サイト

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