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イラガの幼虫

イラガに刺されたときの症状は?予防策や対処法も解説

2024.04.25ノウハウ

※本記事には一部プロモーションが含まれます

「皮膚に電流が走ったような痛みが走った!」と感じたら、それはもしかするとイラガに刺されたのかもしれません。イラガはキャンプ場など自然豊かな場所だけでなく、身近な樹木にも生息している蛾の一種です。どのような虫なのか、特徴や予防策を知って対策しましょう。

イラガ(電気虫)とは?

イラガの成虫
イラガとは、チョウ目イラガ科に属する蛾の一種です。イラガの幼虫は体の表面にサボテンのようなトゲがあり、刺されると電気が走ったような激しい痛みを感じることから「電気虫」とも言われています。サナギや成虫になればトゲや毒はなくなるため、刺される心配はありません。イラガは、幼虫の状態のときに注意が必要な害虫です。

イラガが発生しやすい場所や時期

虫に食われた葉っぱ

出典:PIXTA

イラガはサクラやウメ、ケヤキ、カキ、リンゴ、ハナミズキといった落葉樹を好みますが、葉のついた樹木ならどこにでも発生します。 イラガの幼虫が発生しやすい時期は、6〜10月頃。初夏から秋にかけて卵が幼虫になり、マユを作って越冬します。そして春にサナギになったのち、夏に成虫へと成長します。 基本的にイラガの幼虫は集団で活動しています。葉に茶色くかじられたような跡がたくさんある場合は、イラガの大群が生息している可能性が高いため注意が必要です。また樹木に独特な柄のある硬いマユが残っていた場合、イラガが生息した跡とも考えられます。

イラガに刺されないための予防策

キャンプ

出典:PIXTA

イラガに刺されないためには、どのような対策をおこなえば良いのでしょうか。ここでは予防策として、以下の4つのポイントを紹介します。

イラガに刺されないための予防

  1. 1

    発生させない

  2. 2

    できるだけ肌を露出しない

  3. 3

    近づかない

  4. 4

    衣服はしっかり洗い、外に干さない

①発生させない

自宅の庭にイラガが発生しやすい樹木がある場合は、剪定したり薬剤を散布したりして発生させない環境を作りましょう。対策は、卵が幼虫になり活発に動き出す7月頃におこなうのがおすすめです。また薬剤を使用する場合は必ず使用方法を読み、ほかの植物や生物に影響を与えないよう注意しましょう。近隣への飛散を防ぐため、風の弱い日や人通りの少ない時間帯におこなうことも重要です。

②できるだけ肌を露出しない

長袖の女性

出典:PIXTA

イラガに刺されないための最も効果的な対策は「イラガが好む樹木のある場所では肌を露出しないこと」です。イラガは肌に少し触れただけでも痛みを感じるので、長袖・長ズボン、スカーフなどを着用して肌の露出を控えましょう。さらに帽子を被っておけば、もしイラガの幼虫が木の上から落ちてきても安心です。

③近づかない

キャンプ

出典:PIXTA

イラガに近づかないよう気をつけることも効果的な予防策です。特に初夏〜秋の行楽シーズンには樹木の下にシートを敷いてピクニックやレジャーを楽しむ人も多くいますが、残念ながらイラガの幼虫が発生しやすい時期でもあります。場所取りをする前に、イラガがいないかどうか樹木の状態を確認するようにしましょう。

④衣服はしっかり洗い、外に干さない

洗濯

出典:PIXTA

意外と見落としがちなのが、洗濯物にイラガの毒針毛が付着しているケースです。樹木に触れたり近くに寄ったりしていなくても、洗濯物に付着している毒針毛のせいで肌が炎症を起こす可能性があります。屋外で着用した衣服はしっかり洗い、特に6〜10月頃は外干しを避けることも一案です。

イラガに刺されたときの症状

虫に刺された様子
イラガは電気虫と呼ばれているように、刺されるとビリビリと一瞬電気が走るような蜂に刺されたような激しい痛みを感じます。痛みは1〜2時間ほど続いた後いったん治まることが多いものの、人によっては刺された部分がニキビのように赤く腫れ、かゆみが生じることもあります。 基本的に症状は数日で消えますが、治まらない場合は皮膚科を受診しましょう。患部を触ると症状を悪化させてしまうため、刺されたのが子どもの場合は保護者が注意して経過を観察する必要があります。

イラガに刺されたときの対処法

毒吸引器を使う様子

出典:PIXTA

イラガは刺された直後の処置が重要です。万が一刺されてしまった場合は、以下の流れで対処しましょう。

イラガに刺されたときの対処法

  1. 1

    毒針を抜く

  2. 2

    流水で洗い流す

  3. 3

    刺された箇所を冷やす

  4. 4

    軟膏を塗る

  5. 5

    治らない場合は病院へ行く

①毒針を抜く

イラガに刺されたら、最初に毒針を抜くことが大切です。患部に粘着テープを貼る・剥がす動きを数回繰り返して、毒針を除去します。患部をこすると毒針が中に入り込んでしまうので絶対にやめましょう。刺されてすぐに除去することが重要なので事前に購入しておく必要がありますが、下記のような「毒吸引器」というアイテムも便利です。

②流水で洗い流す

手を洗う様子

出典:PIXTA

次に患部を流水で洗い流します。毒針を流して患部を清潔な状態にするだけでなく、冷やすことで痛みを和らげ腫れを抑える効果もあります。このときも、なるべく患部に直接触れないことが重要です。

③刺された箇所を冷やす

患部を冷やす

出典:PIXTA

流水で流しても痛みや腫れが治まらない場合は、患部を冷やします。皮膚に刺激を与えすぎないよう、患部にガーゼを巻き、その上から氷を当てると良いでしょう

④ステロイド系外用薬を使う

薬を塗る様子

出典:PIXTA

かゆみを抑えるためには、抗ヒスタミン含有のステロイド系外用薬が有効です。炎症が軽度の場合は市販品で問題ありません。

⑤治らない時は病院へ

病院
外用薬を塗っても症状が治まらない場合は、病院を受診しましょう。炎症を放置していると症状が悪化してしまいます。また炎症が別の原因である可能性も考えられるので、その場合は別の処置が必要です。受診の目安は発症から一週間たっても症状が完治していないとき。また極めてレアなケースですが、毛虫の毒にアナフィラキシーショックを起こし、頭痛や吐き気、めまい、息苦しさなどの全身症状が現れる人もいるので、たかが虫刺されと侮らず症状が悪化した場合は速やかに受診しましょう。

イラガの幼虫に注意してアウトドアを楽しんで

キャンプ

出典:PIXTA

イラガはキャンプ場といった大自然の中だけではなく、庭や街中の樹木にも多く生育しています。ただしトゲを持ち毒性があるのは「幼虫」のみ。幼虫の活動が活発になる6〜10月頃は、特に注意が必要です。刺されないためには予防対策が重要ですが、万が一刺されてしまった場合は、本記事で紹介した対処法を試してみてください。

今回紹介したアイテム

商品画像住友化学園芸 ベニカケムシエアゾールSafety Life(セーフティライフ) ポイズンリムーバー 毒吸引器 コンパクト 携帯ケース付 応急処置 セットフルコートf 5g[指定第2類医薬品]
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