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yoka tipi 2

【独占インタビュー】YOKAの人気テントに「第二世代」が新登場!どんなキャンプもOKな理由とは?

ソロやデュオキャンパーに人気のテント「YOKA TIPI」に新作が登場!ユーザー待望のオープン張りが可能になり、山でのテント泊から冬キャンプでのストーブ設置まで、さまざまな遊び方に対応してくれる万能仕様に進化しました。そこで今回は、新作「YOKA TIPI TYPE2」の魅力をデザイナー・角田 崇さんに独占インタビュー。今後のブランド展開まで語ってもらいました!


YOKA TIPI TYPE2

36,300円(税込)


YOKA MESH INNER FOR YOKA TIPI

12,100円(税込)


新発売!「YOKA TIPI」第二世代

人気テント「YOKA TIPI」に第二世代が登場

テントといえばキャンプのマストなアイテムですが、多くのメーカーがリリースする競争が激しいカテゴリーなのも事実です。そんな中、累計8,000張り以上を売り上げ、コンパクトなティピーテントのスタンダードを獲得したのが、YOKAの「YOKA TIPI」。ソロやデュオキャンプにちょうどいい「絶妙なサイズ感」で人気を博すアイテムです。 そんな名作の第二世代となる「YOKA TIPI TYPE2」が2023年12月よりデリバリー開始。これひとつあれば、どんな遊びにも対応できる姿に進化を遂げました。実際にどんなところが変わったのか、デザイナーの角田 崇さんへの独占インタビューを通して探っていきます。

「YOKA TIPI TYPE2」はマルチに使える待望の新作!

今回のアップデートにより、テントのフルオープンが可能に。さらに、純正のインナーテントが追加されたことで、リビングと寝床をYOKA TIPI TYPE2のみで構築できるようになりました。デザイナーを務める角田さんが「もうこのテントだけあれば大丈夫!」と自信を見せる、新作の開発秘話やこだわりとは!?

ユーザーの要望に応えて「フルオープン」を可能に

yoka 角田さん
デザイナー・角田 崇さん
ゲームデザイナーとしてキャリアをスタートし、その後おもちゃのデザイナーとなった角田さんは、2007年に「パイプロイド」のチーフデザイナーとしてグッドデザイン賞を受賞。 2009年に独立すると、雑貨デザインメーカーとしてトゥエルブトーンを設立。組み立て家具の製作を皮切りにアウトドア業界へ進出し、2015年に「YOKA」を立ち上げてからは、自身で仕組みからデザインしたギアを数多く手がけています。
――YOKA TIPIは、薪ストーブなどを用いて年間を通して活躍するテントとして、ソロやデュオキャンパーに人気となりました。なぜ、第二世代をつくろうと考えたのでしょうか? 角田 崇さん(以下、角田):SNSでのメンションやタグ付けを見ていたら、YOKA TIPIの片面をキャノピーして跳ね上げることで前室をつくる張り方がどうやら流行っているぞ、と気づきまして。ユーザー同士のコメントを見ていても、「その張り方、いいですね!私もマネします!」みたいなやりとりがあったり。 ただ、その張り方を想定していなかったので、推奨はしていないんですよ。ジッパーに負担がかかったり、形が崩れて見えてしまったり。壊れてしまうのが心配だなと思っていたんですね。 でもたしかに、かっこいいなと。そこでそのアイデアを取り入れて、オフィシャルに「この張り方もできます」と言えるものをつくることにしました

オープン張りができるYOKA TIPI TYPE2

一張りで広いリビング空間が生まれるテントに!

yoka
新作・YOKA TIPI TYPE2の魅力を教えてくれた角田さん
――完成したYOKA TIPI TYPE2をフィールドで試してみて、どうでしたか? 角田:これは個人的な感想ですが、ソロ・デュオ向けサイズのYOKA TIPIをフルオープンできると、YOKA CABINのような使い方ができるようになりました。元々、自分でキャンプに行くときはほとんどYOKA TIPIを使うんですけど、YOKA TIPI TYPE2にしてからは、ずいぶん過ごし方が変わりました。 ――どのような過ごし方に変わりましたか? 角田:従来のYOKA TIPIだと、入り口を開けておくくらいしか変化を楽しめなくて、テントの中で過ごさざるを得ないんです。狭さを楽しむような過ごし方もいいんですけど、YOKA TIPI TYPE2のように大きく開けると、リビング的な空間が生まれるんですよ。 もちろん、YOKA TIPIの前にタープを張れば、同じことができるんですけど、新作では十分な広さの寝床とリビングを一幕で両得できるようになりました。
yoka tipi 2

出典:hinataストア

YOKA TIPI TYPE2では、ジッパーの配置の変更などによって、写真のように大きなリビング空間が構築できるように。
――重さわずか2.1kgで広いリビングスペースを確保できるテントは貴重ですね。ハイキング用のテントとしてもおすすめできそうです。 角田:別にタープを用意しなくても快適な空間が構築できるという面ではその通りですね。夏なら、ちょっと里山ハイキングしてテント泊をしてみたい、という人にも使ってもらえそうです。 そうそう、YOKA TIPIはスカートも付いているし、どちらかというと冬のテントというイメージがあると思うんですけど、今回の新作は「夏もどうぞ」と言えるようになりました。大きく開けられますし、メッシュで風通しのいいインナーも用意したので。

インナーテントも新登場

――YOKA TIPI TYPE2の発売と同時に、初代(YOKA TIPI)にも使用可能なインナーテントも登場しました。これは全YOKA TIPIユーザーが待望の製品だと思います。 角田:「インナーテントが欲しい」とたくさんのユーザーから要望をいただいていたんです。ほかのメーカーさんのものを合わせている人もいらっしゃると思うんですけど、やっぱりオフィシャルのものが欲しいと。 また、パカッと開ける仕様にしたので、それならインナーテントがないのはおかしいだろう。ということで、「じゃあ夏はこうしましょう」という提案をすることにしました。
――なぜフルインナーではなくハーフインナーを採用されたのでしょうか? オープンにするスタイルが前提になるので、ソロキャンプでの使用に向いているんです。であれば、インナーはハーフサイズの方が使いやすいはずですよね。そのうえで、ご夫婦やカップルだったら寝られるかな、というぐらいの広さは確保しています――とてもシンプルなつり下げ式に見えますが、このシンプルさにも何か理由があるのでしょうか? ポールの先端にかけてつり下げるタイプですが、大きさが合うほかのテントにも使えるように、フックも付けています。タープやシェルターを使う人も多いと思うので、万能なインナーテントとして仕上げました。単体でも販売しているので、いろいろな人に試してみてもらいたいです。

インナーテントは超万能なつり下げタイプ

新色「チャコールグレー」も追加

――新色のチャコールグレーは、既存カラーのダークカーキと近しい色合いにも見えます。全く違う色でなく、このカラーを新色として採用したのは、どのような理由からなのでしょうか? 角田:TYPE2をつくるなら、新色もその機会に設定しようと思っていて、黒も候補で考えていたんです。 元々のYOKA TIPIのダークカーキは本物のオリーブドラブを目指しているんですね。オリーブドラブというのは黄色と黒を1:1で混ぜた色で、緑でも茶色でもないんですよ。光の当たり具合によって異なる色に見えるんですよね。例えば朝と夜で違う表情を見せてくれる。これもYOKA TIPIのおもしろみのひとつだと思っています。 こんなふうに色にこだわっているのに、ただの黒だと楽しくないなと。だから「チャコール=炭の色」が入った深みのあるグレーにしました。

ブラック系ギアとも合わせやすい新色

ディテールも抜かりなく進化

――フルオープン機能や新色追加のほかにも、変更点があれば教えてください。 角田:YOKA TIPI TYPE2は、ペグに掛けるベルトを長さ調整できるタイプに変更しました。地味な変更ではありますが、ペグを打った後に調整できるので、よりきれいに張りやすくなっています。あとは、重量増を抑えるために、生地の素材をナイロンからポリエステルに変更しています。

低山でのテント泊から冬キャンプまでコレひとつ!

ジップを斜めにレイアウトすることで、YOKA TIPIで流行った横開きの張り方がテントにストレスをかけることなくできるようになったり、ダブルジッパーによるフルオープンでテント前をリビングのように使えたりと、一見従来と同じルックスながら、使い勝手やスタイルの選択肢がレベルアップしたYOKA TIPI TYPE2。 いつものキャンプはもちろん、ライトなトレッキングのテント泊でも活躍する汎用性の高さでアウトドアライフを豊かにしてくれることは間違いありません。そと遊びの幅がグンと広がるYOKA TIPI TYPE2の詳しいスペックは、ぜひhinataストアでチェックしてください!

1年を通して活躍するテントならコレ!

斬新アイデアのYOKAに今後も注目!

yoka
――YOKA TIPIもインナーテントも、いろいろな使い方が楽しめるように思います。ものづくりする際には、それを前提とした意識はされているのでしょうか? 角田:おもちゃでも雑貨でも、「説明の通りに遊んでください」という完成したものを提供するのではなくて、あえて余白を残し、ユーザーが好きなように遊んでもらうのがすごく好きなんです。ユーザーのクリエイティブな遊び方を見ることで、僕も刺激をもらっています。 ――2024年もそういったコンセプトでの新商品は予定されていますか? 角田:そうですね。新感覚のバーベキューグリル「ミステリーグリル」と、サウナチェアみたいな「リゾートチェア」を開発中です。キャンプギアの開発を続けつつ、庭遊びなどほかの領域にも使えるようなものもつくりたいですね。
「最後の仕上げはユーザー次第」というYOKAの製品。ハイクオリティながら自由度の高い製品は、自分次第で、もっとキャンプを楽しめるものになるはずです! 今回リリースされたYOKA TIPI TYPE2はまさにそれを実践できるものでした。自分好みに楽しめる余白があるという開発中のアイテムからも、引き続き目が離せません!

オリジナリティあふれるギアならYOKA


YOKA TIPI TYPE2

36,300円(税込)


YOKA MESH INNER FOR YOKA TIPI

12,100円(税込)



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