キャンプ・アウトドア情報メディア | hinata〜もっとそとが好きになる〜
キャンピングカー仕様のハイエースの中にいるポメチワ

犬連れバンライファー3人に聞いた車中泊のノウハウとは!?

※本記事には一部プロモーションが含まれます

犬連れキャンパーの中には「愛犬と車中泊できたらいいな…」と考えている人も多いのではないでしょうか。クルマの中で寝泊まりできれば、ワンちゃんOKのキャンプ場を探してテントを張る必要もなく、もっと自由に好きな場所でキャンプが楽しめます。今回は愛犬と車中泊を楽しんでいる3人にインタビュー。彼らのノウハウを紹介します!

愛犬とクルマで寝泊まりできればいいこといっぱい!

車中泊に慣れている人にとっては、さほどハードルが高くないかもしれない「犬連れ車中泊」。でも、車中泊慣れしていないと、ただでさえどんな空間をつくればいいのかわからない上に、愛犬も安心して過ごせるにはどうしたら…と思考が止まってしまいます。 じつは筆者も犬連れ車中泊を夢見ながら、思考が止まって踏み出せずにいる一人。2回ほどやってみたこともあるものの、荷室に寝袋を入れて愛犬と雑魚寝するだけになってしまいました。なんか違う。 そこで今回は、Instagramで見つけた愛犬と一緒に車中泊を楽しむ3名に魅力やノウハウをインタビュー!まずは3名がそれぞれ感じる車中泊の魅力を聞いてみましょう。

時間や場所に縛られずに旅行ができる!

person icon

羽雲パパ(@wakuace_camper)

以前はワンコが泊まれる宿を探して、まず予約してからの旅行!というスタンスでしたが、今では車中泊ができるようになって、時間や場所を気にせずにいつでも自由気ままに旅行に行けるようになりました。

お財布にやさしく、「犬OKなホテルのある場所」に縛られず旅ができる

person icon

ゆき(@_rintarogram_)

ペット可の宿も増えてきてはいますが、「食事は別」や「部屋の中はゲージのみ」という施設も多いです。また、都市部以外ではまだまだ少なく、前々からの予約が必須…。さらに、大人2名とワンコで宿泊しようとすると、安くても万単位です。車中泊なら無料か、かかっても一泊数千円!浮いたお金で愛犬とたくさんいろんな経験ができるのが魅力です。

「家族みんなで旅をしている」とより強く感じられる

person icon

Take(@vw1303take)

もともと犬は群れで生活する生き物なので、家族と車中泊して旅をすることは、それほど抵抗のないことだと思います。旅の夜、私たちが車内で布団やシュラフに入った時、こごみも一緒に布団に入ってくる瞬間は、みんなで旅をしてるなって感じでとても幸せな気持ちになります。また、クルマのバックドアを開けて朝日や夕日、星空を家族全員で見られることも魅力です。ホテルに泊まっていては、出会えない景色ですからね。
どれもすごくすてきな理由で、愛犬との車中泊熱は高まるばかりです。それでは、さっそくそれぞれの方にノウハウやこだわりを伺ってみましょう!

1.愛犬が自宅のようにくつろげる空間づくり @wakuace_camperさん

愛車の前で羽雲パパと羽雲ママ、羽雲くんの集合写真

出典:Instagram(@wakuace_camper)

羽雲パパ、羽雲ママ、羽雲くん。ここに娘のmioさんも加わって、賑やかにバンライフを満喫中です
まずはシーズーの羽雲(ワク)くんファミリーです。どこまでも羽雲くんファーストな家族が選んだクルマとその間取りを一挙公開!
  • 車中泊メンバー:夫 羽雲パパさん 妻 羽雲ママさん 娘 mioさん 羽雲くん
  • 愛犬:羽雲くん シーズーの男の子 6歳
  • 愛車:FOCS DS-Lタイプ。ハイエースワゴンGL(ワイドミドルルーフ)をベースとしたキャンピングカー。愛称「waku ace」

「羽雲くんありき」でキャンピングカーを購入!

サイドにテントを張ったキャンピングカー

出典:Instagram(@wakuace_camper)

羽雲パパファミリーの愛車「waku ace」。キャンプではサイドにテントやタープを張ってゆったり過ごすことが多い
――愛犬と車中泊をするようになった理由はなんですか? 羽雲パパ:羽雲と一緒に旅をするためにキャンピングカーを購入し、車中泊するようになりました。そのため、キャンピングカーのレイアウトもスライドドアからの動線が広く羽雲が車内を自由に動き回って過ごせるものを選んでいます。 ――そんな目線から、愛車はハイエースをベースにしたFOCS DS-Lにしたんですね。 羽雲パパ:はい。あと、レイアウト、インテリア、内装カラーも気に入りました。キャンピングカーは大きいイメージですが、街乗りにも使用できるサイズなので小回りが利くのもいいんです。
キャンピングカー仕様のハイエース

出典:Instagram(@wakuace_camper)

スライドドアから乗り込みやすいL字型ソファ。大人数が座れるのに開放感もあるのが気に入っているそうです

コンセプトは「羽雲くんのセカンドリビング」

キャンピングカーの内装

出典:Instagram(@wakuace_camper)

「waku ace」の中はグリーンも多く、ラグジュアリーな雰囲気!人も犬もくつろげること間違いなし
――愛犬との車中泊にあたって大切にしている、内装のコンセプトはありますか? 羽雲パパ:「羽雲のセカンドリビングスタイル」ですね。車旅や車中泊でも、家のリビングと同じように羽雲がストレスなく安らげる空間にしたかったんです。 ――すてきですね!具体的に、どんな部分がポイントでしょう? 羽雲パパ:車内の解放感を高めるL字型ソファが配置され、リヤスペースへも羽雲が自由に行き来しやすくなっています。また、ソファの背もたれをはめ込んでいくとリビングスペースがフルフラットのベッドスペースとなり、羽雲と一緒に休んだり寝たりできるんですよ。自宅でも一緒にベッドで寝ているので、羽雲にとっても安心できるレイアウトだと思います。
羽雲パパのハイエースキャンピングカーの内装

出典:Instagram(@wakuace_camper)

普段はリッチな雰囲気のリビングスタイルが…
羽雲パパのキャンピングカーをベッドバージョンにしたところ

出典:Instagram(@wakuace_camper)

ソファの背もたれをはめこんでいくだけで広々とした寝室に!大好きな家族と、おうちと変わらない空間で眠れるのは羽雲くんにとっても安心

車内すべてが愛犬のためのこだわりスペース

――車内で、羽雲くんのためにこだわったスペースなどはあるのでしょうか? 羽雲パパ:車内全体が羽雲のスペース(セカンドリビング)にもなっており、体の負担やケガのリスクを軽減するためにDIYで床全体にタイルカーペットを敷いたり、ソファに滑り止めと汚れ防止のためにエルパソラグをかけたりしています。
キャンピングカーのソファでくつろぐシーズー

出典:Instagram(@wakuace_camper)

床にはタイルカーペット、ソファには滑り止めのためのラグを。羽雲くんが走り回ったりソファに飛び乗ったりしても滑りません
――細部まで工夫されていますね!ちなみに、羽雲くんとの旅をするために欠かせない「3種の神器」を選ぶとしたら? 羽雲パパ: 1.羽雲専用ベッド:運転席横のコンソールボックス上に設置しており、安全ベルト付きです。走行中は必ず前へ来たがり、ここにベッドインしています。 2.羽雲専用のテーブル&食器:家でも同じ高さのテーブルでご飯を食べているため、自宅で使用しているものと同じものの色違いでフード&水飲みボウルを用意しています。 3.羽雲専用ペットカート:観光地での散策時などでテラス席での食事する際、ここに入れるとおとなしくなってくれます。 ――ありがとうございました!
運転席の隣の専用ベッドで眠るシーズー

出典:Instagram(@wakuace_camper)

羽雲くんの専用ベッド。ドライブ中も家族の近くで幸せな夢を見る羽雲くんなのでした

2.好きなものを集めて使いやすさと居心地を追求 @_rintarogram_さん

ハイエースの荷台に座る夫婦とポメチワ

出典:Instagram(@_rintarogram_)

夫りゅうさん、妻ゆきさん、愛犬のりんたろうくんで全国各地を旅する「週末バンライフ」を満喫中!
お次は、ポメチワのりんたろうくんファミリーにお話を伺いました。クルマが大好きなりゅうさんとゆきさん、愛犬のりんたろうくん、愛車のばんじろうの車中泊を覗いてみましょう!
  • 車中泊メンバー:夫 りゅうさん 妻 ゆきさん りんたろうくん
  • 愛犬:りんたろうくん ポメチワの男の子 3歳
  • 愛車:ハイエース200系6型(ナローボディー)。愛称「ばんじろう」

最愛の「推し」りんたろうくんと国内のいろいろな場所へ行きたい!

エスコンフィールド北海道の前にいるポメチワ

出典:Instagram(@_rintarogram_)

野球観戦もパパやママと一緒のりんたろうくん。北海道のエスコンフィールドにあるモニュメント前で記念撮影
錦帯橋とポメチワ

出典:Instagram(@_rintarogram_)

看板を見て、急遽寄り道したという錦帯橋(山口県)。ちなみに、南は九州、北は北海道まで車中泊旅をしているのだとか!
――りんたろうくんと車中泊をするようになったきっかけはなんですか? ゆき:私たち夫婦は北海道出身で、いつかは地元に帰るつもりです。でも、北海道に住み始めると、「道外」へりんたろうとお出かけするのが格段に難しくなるな、と思いました。日本各地に行けるのは、陸続きの本州に住んでいるからこそ。それなら、今のうちに行きたいところへりんたろうと行こう!と思ったんです。 ――そこでクルマでの旅をチョイスしたのですね。 ゆき:はい。どこにでも「ペットと泊まれる宿」が存在するわけではありませんし、ペット可の宿泊施設はお値段も高いことが多いです…。また、SAで見かけるキャンピングカーに乗り込むよそのワンちゃんや、前を走るキャンピングカーのワンコのステッカーを見て「車中泊って愛犬と泊まる宿の心配がいらないなぁ…」とも思っていました。
ハイエースの運転席から顔を出すポメチワ

出典:Instagram(@_rintarogram_)

りんたろうくんの弟として迎えられたハイエースの「ばんじろう」。写真は「わんわんありがとうの日」(@thankyou.woofwoof.day)さんに撮影してもらった「くるまと一緒に家族写真」のワンカット
――どんな目線でクルマ選びをしたんですか? ゆき:日本各地をどこまでも走れるタフさキャンプ道具をすべて積み込める荷室の広さ夫婦ふたりとりんたろうが宿泊できて普段使いも可能な車体。 こうした条件に、ハイエース200系ナローボディがぴったりでした。実は、この前に納車まで一年待った待望のクルマがあったのですが、りんたろうとの旅を考えると、その車ではない…となり、涙のお別れをしました。

コンセプトは、「好きなものだけ詰め込んだおもちゃ箱」

キャンピングカーの中でくつろぐポメチワ

出典:Instagram(@_rintarogram_)

色が気に入って購入したラグや星柄がかわいいカーテンなど、パパやママが好きなもので統一された空間は、もちろんりんたろうくんも大好き!落ち着く~
――内装のコンセプトはありますか? ゆき:おしゃれで写真映えするバンライフには憧れるんですが、小物をそろえるのには時間もお金もかかるし、いろいろ並べるのも時間がかかる、という事は撤収にも時間がかかる…。ずぼらなんです、私たち(笑)。そこで、この際、好きな物を持ち込んで、使いやすくて「いいな」「好きだな」と思うもので構成しよう!となりました。 ――最高じゃないですか! ゆき:おもちゃ箱みたいで統一感はないのですが、第二の家みたいで落ち着きます(笑)。
愛犬の洋服をリメイクした小物

出典:Instagram(@_rintarogram_)

家族の思い出のグッズをリメイクしてつくったティッシュカバーや小物入れ、キッチンペーパーホルダー。ばんじろうは、おもちゃ箱ではなく「宝箱」かも!
――たとえば、お気に入りのアイテムにはどんなものがあるんですか? ゆき:捨てられずに取っておいたりんたろうが初めて着た服初めて家族でシミラールックをした服初めてのお散歩バッグを綺麗に洗って、それぞれティッシュカバー、りんたろうのおやつ・小物入れ、キッチンぺーパーホルダーにリメイクしました。また、参拝した神社のお守りステッカーは、すべてリア部分に貼っています。
ハイエースの後部に貼ってある神社のステッカー

出典:Instagram(@_rintarogram_)

歴史大好きなりゅうさんは神社やお寺に参拝して御朱印を集めるのも趣味。ペット参拝可となれば必ず立ち寄るようにしているそう

りんたろうくんの安全に配慮しつつ、ボディに穴を開けないDIY

ハイエースのキャンピングカーとポメチワ

出典:Instagram(@_rintarogram_)

リアと後部座席の助手席側には、ロールアップできる網戸を設置。虫の多い夏も風通しよく快適に過ごせる
――空間づくりで気を付けていることはなんですか? ゆき:小型犬であるりんたろうが落ちたり踏み外したり登ったりしないように、荷室はできるだけフラットにしています。また、広々と過ごせるように荷物はベッドキット下に収納できるようなつくりにしているのですが、運転中に小物が落ちることがなく、りんたろうの誤飲防止にもなっています。 家族が遊びに来たときには後部座席の椅子を起こして5人乗りにできるよう、棚はすべて取り外しが簡単にできるようにもしているんですよ。ボディに穴をあけないDIYをめざしてばんじろうをカスタマイズしています。
運転席の専用シートに座るポメチワ

出典:Instagram(@_rintarogram_)

運転席と助手席の間にある「わんわんシート」もりんたろうくんお気に入りの場所。家族みんなが同じ風景を眺めながらドライブできます。撮影はわんわんありがとうの日(@thankyou.woofwoof.day)さん
――りんたろうくんとバンライフを楽しむための「3種の神器」はなんでしょう? ゆき: 1.コールマンのハンギングEライト:このLEDランタンは、充電の持ちがかなりよくてお気に入りです。明るさ調整ができ、ぶら下げることも磁石でくっつけることもでき、いざというときはバッテリー代わりになる!かなり優秀です。 2.ポータブルエアコン:今年購入しましたが、これまで避けていた夏の車中泊も問題なくできました!クーラーだけでなく、暖房としても使えるそうなので、今年の冬はどこにでも行けるなぁと思っています。 3.リード用ポール:飛び出し防止のためにも、出入りの際は必ずりんたろうをリードに繋いでいます。模様替えの際に余ったパイプに引っ掛けているだけですが、これが何かと使いやすい!100均のリードを買ってきて常にひっかけてあるので、出入りの際にさっと繋げられて便利です。
ポータブルエアコンとポメチワ

出典:Instagram(@_rintarogram_)

これまでは冷風扇とサーキュレーターを使い、りんたろうくんにはさらに保冷剤をプラスして挑戦していたという夏の車中泊。人だけが熱中症になりかけていたそうですが、このポータブルエアコンが来てからは全員快適!
ゆき:あと、物ではないのですが、重宝しているのは「くるま旅クラブ」「Car Stay」等の車中泊スポット検索システム。SA/PAや道の駅は仮眠のみ可で車中泊禁止なので、車中泊をする際には検索システムで予約をしています。ペット可で調べることができるのが助かります! ――それ、すごくいい情報ですね!ありがとうございました。

3.DIY&ルール決めでプラドの荷室を有効活用 @vw1303takeさん

ラストは、VANCAMP JAPANのメンバーでもあり、ワンちゃんが参加できる夜祭やバンの展示などのイベント、「バンワンライフ」も運営するtakeさん率いるこごみちゃんファミリーです。バンライフカーとしてはめずらしく、ランドクルーザープラドで車中泊をしています。限られたスペースをどう使っているのでしょうか?
  • 車中泊メンバー:夫 takeさん 妻 eriさん こごみちゃん
  • 愛犬:こごみちゃん チワワの女の子 8歳
  • 愛車:ランドクルーザープラド(kzj78)

こごみちゃんを迎えたことをきっかけに「バンワンライフ」がスタート

朝もやの山を背景に佇むランドクルーザープラド

出典:Instagram(@vw1303take)

こごみちゃんファミリーの移動基地はランドクルーザープラドkzj78。悪路走破性に長けており、どこにでも連れていってくれる相棒です
――愛犬と車中泊をするようになったきっかけはありますか? take:もともとアウトドアが好きで車中泊の旅もしていたのですが、こごみを家族に迎えたことで「犬と一緒に車中泊の旅に行くと面白いんじゃない」と思ったことがきっかけです。私たちはこのスタイルをvanwanlife(バンワンライフ)と呼んでいます。 ――バンライフにプラドを選ぶのがめずらしいですよね。…なぜその車を? take:昔は1973年式フォルクスワーゲンの1303sに乗っていたのですが、-13℃の雪国を旅したらワイパーが凍りつくなどのトラブルが…。そこで雪道にも強い車が欲しくなり、78プラドを選んだんです。これも今では約30年前の旧車ですが、直線美が際立つ外観や、シンプルな内装が気に入っています。あと、車中泊に向いていなさそうな車種だからこそ、工夫をしなきゃいけないところもいいんですよ(笑)。

コンセプトは「引き算の美学」

プラドで車中泊しているtakeさんの荷室

出典:Instagram(@vw1303take)

必要最小限のアイテムでレイアウトしながらも、充分に居心地の良さを実現しているランドクルーザープラドの荷室
――愛犬とのバンライフにあたって、コンセプトはありますか? take:あえていうなら「引き算の美学」ですね。プラドは箱型バンに比べてどうしても車内が狭くなります。限られた空間に、自分たちが本当に必要な物は何かを考えて持っていくものやレイアウトを「引き算」してつくっているんです。 ――具体的にはどんなところですか? take:たとえば、ベッドです。最初は全面ベッドのレイアウトで二人ともベッドに寝ていたのですが、車中泊の旅では車内で食事をしたり、着替えをしたり、女性ならお化粧をしたりと様々なことをします。全面ベッドだと起き上がった時に頭が天井にあたってしまい何かと不便でした。 ――確かに。天井が低い車での車中泊はそこがネックですよね。 take:そこで、ベッドは一人分に変更し、もう一人は床に寝るスタイルにしたんです。床に座ればベッドはテーブルとしても使用できるよう、役割を兼用させました。自分たちのスタイルに合わせてベッドを半分「引き算」したということです。
ランドクルーザープラドの車中泊レイアウトとチワワ

出典:Instagram(@vw1303take)

こちらがテーブルにもなるベッド。下は広々とした収納になっており、ポータブル電源や食料、カメラやレンズなどが入っています。takeさんがDIYで作ったオリジナルで、予算はわずか1万円なのだとか!
take:食器にもルールがあります。北欧系の食器がかわいいので、北欧系の陶器の食器を使っています。シェルフの中に入るものだけを持っていく。これをルールとしたことで、物を取捨選択することができるようになりました。 ――引き算と考えると、折り畳めて軽いアウトドア用食器かと思いきや…? take:はい。確かに最初は、コンパクトになるからと思って、アウトドア用を使っていました。でも、ウッド化した車内にあまりマッチしないんですよ。 ――なるほど。少ないなかでも、お気に入りを選ぶから車内が居心地よくなるわけですね! take:そう、大切なのは「持ちすぎない」こと。つまり禅の考えである「我ただ足るを知る」ですね。
プラドの中に取り付けられたシェルフ

出典:Instagram(@vw1303take)

助手席後部に配置されている、@so9_kochi_japan さんのバンライフシェルフ。この中に食器やカセットコンロなどを「入るだけ」をルールに収納している

こごみちゃんが安心して休めるスペースの確保はマスト!

車中泊仕様のプラドに配置された犬用ベッドとチワワ

出典:Instagram(@vw1303take)

こごみちゃんのベッドスペースは二カ所。写真は、荷室に配置されたニトリベッド
――こごみちゃんのためのこだわりスペースはありますか? take:2つのベッドを設置して、こごみが休みたい場所を自分で選べられるように工夫しています。一つ目は運転席と助手席の間に設置したドライブベッド。リードをつなげるタイプのもので、停車時には食事もここでしています。両サイドの壁が高いので犬ももたれやすく、車が多少揺れても安定して座っていられます。 もう一つは寝るためのベッドで、荷室に設置。ニトリのベッドに友人が作ってくれたベッドカバーを装着したもので、車中泊のときなどに犬が一人でゆっくり寝たいときに使用しています。
snowpeakのたねほおずき

出典:Instagram(@vw1303take)

takeさん絶賛の「たねほおずき」。こうして車内につり下げているとインテリアとしてもかわいい!これから犬連れ車中泊を検討する方はぜひチェックを
クルマのドアに付けられた温度・湿度系

出典:Instagram(@vw1303take)

運転席とバックドアの2カ所に付けられた温度・湿度計は、レトロな雰囲気もかっこいい。小型犬やシングルコートの犬種は特に寒さに弱いですが、客観的に数値で室内の気温・室温がわかれば安心!
――最後に、こごみちゃんとの旅に欠かせない「3種の神器」を教えてください。 take: 1.犬用ベッド:特にニトリのペット用ベッドは値段も優秀です。 2.SnowPeakのたねほおずき:LEDライトなのですが、夜、こごみがトイレに行くときに使用します。暗闇で排泄物を拾うのには十分な明るさがあり、小型で邪魔になりません。天井に引っ掛けてダウンライトとして使用できるほか、マグネットがついているため車のボディにも取り付けることができ、車外も照らすことができます。まさにマルチロールな照明です。 3.温度計・湿度計:こごみのためにも、自分たちの主観ではなく客観的な寒暖の数値がわかるようにしています。運転席とバックドアの2カ所につけています。 ――シンプルなスタイルに工夫が詰まっていてとても参考になりました。ありがとうございました!

知っておきたい犬連れ車中泊の注意点

最後に、犬連れ車中泊で注意すべきことや困りごとと、その解決策を聞いてみました。
person icon

羽雲パパ(@wakuace_camper)

気温の変化には特に注意しています。夏の暑さ対策なら、標高の高い避暑地を選んだり、リアゲート・窓にハイエース専用網戸(虫対策)を付けて扇風機を回せば効果抜群!逆に冬の寒さは、エンジンを止めた状態でも使えるFFヒーターを装備しています。
person icon

ゆき(@_rintarogram_)

車中泊する場所によってはバイクや車の音が大きく聞こえることがあります。音に敏感なわんちゃんはちょっと寝不足になるかもしれません。慣れるまでは場所にも気を付けるのがおすすめです!また、雨の日は人もワンコもおトイレに出るのがおっくうに…。りんたろうは、マナーベルトで対応しています。
person icon

take(@vw1303take)

犬にとって、家族で過ごす車内は自分の縄張りです。窓から人や車が見えてしまうと、「縄張りを守らなきゃ」と思わせてしまい、外に向かって吠えたりすることが…。犬も人もゆっくり休めなくなってしまうので、カーテンやサンシェードなどを活用して視線ブロックをしています。

次のお出かけに、犬連れ車中泊の旅はいかが?

先輩たちの話を聞くと、犬連れ車中泊ってやっぱり楽しそう。涼しくなってきたこれからの季節は、夏よりもずっとクルマでの寝泊まりも快適です。今回紹介したレイアウトや3種の神器を参考に週末お出かけしてみては? そして、筆者も取材するなかで車中泊熱が高止まり状態に。次回は愛車の日産ジュークで愛犬と車中泊に挑戦します!愛玩動物飼養管理士の立場から、DIYも取り入れながら犬との快適な車内をつくってみたいと思いますので、ぜひご覧ください。 #hinataいぬ部のInstagramでは、部員に取材のお願いや情報提供を募集することも。ハッシュタグ#hinataいぬ部をつけて投稿すれば即入部!ぜひフォローお願いします。 #hinataいぬ部

今回紹介したアイテム

商品画像折りたたみペットカート3輪タイプEcoFlow WAVE 2 ポータブルエアコンたねほおずき(もり)
商品名折りたたみペットカート3輪タイプEcoFlow WAVE 2 ポータブルエアコンたねほおずき(もり)
商品リンク

#hinataいぬ部

飼い主もワンちゃんも「もっと外が好きになる」、みんなでつくる外遊びガイド。読者からも情報を募って、小型犬はもちろん、中・大型犬も楽しめるアウトドア情報を発信します。


特集・連載


あわせて読みたい記事