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自作したアウトドアテーブル

DIYキャンパーに聞く唯一無二のサイト作り!キャンプ歴4年でたどりついた流儀【隣のキャンパーvol.8】

2021.04.06ノウハウ

キャンプ歴と比例するように増す、キャンプサイトへのこだわり。理想の空間を作るために通販サイトをながめたり、足しげくアウトドアショップに通ったり…。「これだ!」というドンピシャなギアを手に入れるには、いっそ自作した方が手っ取り早いかも!?実際にキャンプギアを自作する京都在住のキャンパー、りんすけさんに「DIYキャンプ」の醍醐味を聞きました。

自分のサイトがイケてるのか気になる…

とどまるところを知らないキャンプ人気。土日はどこのキャンプ場もテントでいっぱいになります。始めた当初は自分の設営で手一杯でも、経験を積んでくるとだんだんまわりのサイトにも意識が向くように。個性的でおしゃれなサイトを見ると、どこのギアを使っているかつい気になります。

キャンプ歴4年。「唯一無二」のサイト作りにこだわるりんすけさん

人と被らない武骨なギアで彩られたサイト

木材を巧みに操る「在来工法」の大工として働くかたわら、休日に奥様と3人のお子さんと一緒に家族キャンプを楽しむ、京都在住のりんすけさん(@kirakufactory)。子供が増えて車をファミリーカーに買い替えたことをきっかけに、家族で共通する趣味が欲しいとキャンプを始めました。 初めてのキャンプは5月の初頭。「気候的にちょうどいいと思いましたが、当時は装備が満足にそろっておらず、夜は寒くて全然熟睡できなかったのをよく覚えています」。 そんなキャンプデビューから早4年、今ではすっかりギア収集の虜に。自分の好みに合ったミリタリー調の武骨サイトを作るため、まわりと被らない、ガレージブランドのギアをチェックするようになりました。

家族で囲むテーブルを、余った木材でDIY

サイト作りにこだわるうち、より理想のアイテムが欲しくなったりんすけさん。仕事で使った余りの木材を使って、キャンプ用のテーブルを自作しました。 「家族で囲めるいい感じのテーブルが欲しかったんですけど、いいなと思うものはやっぱり他の人も使ってるんですよね。いくらガレージブランドと言えど、市販品である以上、どうしても誰かとはかぶるじゃないですか…。せっかくこだわってサイトを作ってきたのだから、テーブルも含めて自分だけのオリジナルなサイトを作りたかったんです。そういえば仕事で使わなかったケヤキの一枚板があるな、と思いつきでテーブルを作ってみたら、意外といい感じのものが作れてしまいました(笑)」

自作だからこそ、自由自在にアレンジできる

ギアのDIYはただ「作るだけ」で終わらないのが魅力。組み合わせて使う他のアイテムに合わせ、アレンジするというのも楽しみ方のひとつです。りんすけさんは、ストーブを囲むメインテーブルとして使用していた「The Arth」のヘキサテーブルと高さを合わせるため、自作テーブルの脚をアイアンから木材に替えました。
「もう完全に自己満足の世界なんですけど(笑)。やっぱりどのギアも気に入って購入したものなので、それに囲まれたサイト内は落ち着く空間。自作だと、他のギアに合わせていくらでもアレンジできて便利です。サイト全体を見た時に、手作りのアイテムが空間にしっくりなじんでいるのを見ると、"よしよし、作った甲斐があったな"と思いますね

収納時の見た目もクオリティを追求。シンデレラフィットは自分で生み出す!

ランタンのコレクションを「魅せる」棚を自作

こだわりぬいて選んだお気に入りのギアは自宅でも楽しみたいもの。りんすけさんはコレクションしているランタンをキレイにディスプレイするため、ジャストサイズの棚をDIYで製作。その他のキャンプギアもあわせ、自宅の一室に「見せる収納」スペースを作りました。 「特に難しいことは考えず、棚板の高さを合わせて簡単に作っただけでしたが、それでも手作りというだけで愛着が湧きますし、手持ちのアイテムに合わせてぴったりの収納スペースがあるとやっぱり便利。見た目もスッキリしていて気に入っています」
キャンプ用品を自作していると、たまに奥様から家の家具製作もリクエストされるりんすけさん。「普段はギア集めを好きにさせてもらっているので、そういうリクエストに応えたり、キャンプの時は食事でもてなしたりなどで日頃の感謝を伝えるようにしています」。普段の生活を楽しそうに話してくれました。

オール自作ギアでサイトを埋め尽くすのが夢

キャンプ仲間と一緒にギア作りができたら…

職業柄、まわりに材木店や大工を営む知人が多いりんすけさんは、キャンプ仲間や行きつけのアウトドアショップのオーナーと「こんなギアがあったらいいよね」という話題で盛り上がることも多いそう。 「気の知れた仲間と好きな物が作れたら楽しそうですよね。僕が作るギアは基本的に木材を使ったものがメインなので、金属加工が得意な人がいれば、木材と組み合わせたりして新しいギアを作ってみたいです」。

自分好みのアイテムは自分で作ってしまうのが一番の理想

次に作りたいアイテムは?と聞くと、悩みながらも「ギアコンテナの上に置く天板かなぁ。ケヤキのテーブルと同じように、一枚板でかっこいいのを作りたいですね」と答えてくれました。 「ひとつひとつオリジナルのアイテムを増やしていって、いつかサイト内全部を自作ギアで埋められたら理想かなと思います」と語るりんすけさんの夢は、DIYキャンパーなら共感できるのではないでしょうか。

飽くなきこだわりとともに、唯一無二のサイトを作る

キャンプという趣味において、ギア収集は大きな醍醐味のひとつです。自分の好みやサイトの統一感を考えながらお店で「これだ!」というアイテムを探すのも楽しいですが、理想のアイテムを自分で作ってしまうというのも手。試行錯誤しながら作り上げた自作ギアがサイトにぴったりハマる感動は、一度味わってみる価値アリです! ▼過去の「隣のキャンパー」たちはこちら

隣のキャンパー

キャンプの楽しみは人それぞれ。わずか1年で極めたキャンパーや、二輪のツーリングをしながら楽しむ人など、さまざまなこだわりキャンプスタイルを紹介!



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