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定番のあの素材に注目!フェールラーベンの2019秋冬展示会レポート☆

商品展開がスタートに合わせて、以前伺った2019年秋冬フェールラーベン展示会の様子をご紹介!カンケンバッグで有名なフェールラーベンは、次々と注目のアイテムを増えてきています。思わず驚きの声が出てしまうアイテムからコレは使える♪というアイテムまで目白押しのラインナップをチェック!

フェールラーベンとは?

1960年に設立されたスウェーデン生まれのアウトドアブランド「フェールラーベン」。日本ではタウンユースで「カンケンバッグ」を背負っている人が多いブランドですが、実は本国では本格的なフィールドで活躍するアウトドアブランドとして、絶大な人気のあるブランドです。

今季最注目のウールアイテム

今季フェールラーベンが打ち出したのはなんと「ウール」。定番中の、定番!いったいどういうことなのか、聞いてみましょう! ━━━ 今回「ウール」がイチオシという事ですが、どのような特徴があるのでしょうか? 担当者:自然との共生を大切にしているフェールラーベンでは、今回4種類のウールを使用してよりサスティナブルな、自然に優しいものづくりを強化しています。 ━━━ なるほど。詳しく教えてください!

4種のウールを採用

担当者:先述した4つのウールとはこちら。 ①ミュールシングフリーウール お尻の周辺部分の羊毛は、排泄で汚れてしまうため使い物になりません。そのため、人間の飼育しやすいという都合で、お尻周辺を肉ごと削ぎ取って飼育することをミュールシングと言います。このように動物を不当に扱ったウールを使わず、ありのままの羊のウールを使用することをミュールシングフリーと言います。 ②トレーサブルウール 通常は、色々なところから調達してきた羊毛を紡績することで、ウール生地になります。無農薬野菜のようにどこのファームの羊毛か、生産者かがわかる物をトレーサブルウールと言います。そうすることで、品質、信頼、安心度が高まります。 ③リサイクルウール 工場などから出る残反などを色ごとによせ集め、反毛(毛織物や毛糸のくずをほぐして繊維にすること)し、糸にして生地にしたウールを使用しています。 ④リカバードウール 紡績するときの落ち綿を集めて糸にして生地にしたウールのこと。捨てることをせず、エコなものづくりをしています。 担当者:こうしたウールを使用することで、動物を不当に扱わず、よりサスティナブルなものづくりを推進しているんです。
━━━ ムダがないものづくりなので、自然にやさしくエコなんですね♪バッグやキャップ、アパレルなど様々なアイテムが展開されていて選びがいがあります!ところで、気になる機能性の方はいかがですか? 担当者:もちろん伝えたいことがたくさんありますよ!順にご紹介していきますね。

見た事ないウールの使い方!

担当者:いくつかのアウターでは、中綿もウールに挑戦しています!ウールのインサレーションのため、少し重さはありますが、ウールは通気性がよく、天然の消臭効果、しわになりにくく、静電気も起こりにくい素材です。また、難燃性にも優れているため、焚き火好きのキャンパーさんにもおすすめですよ!

機能的とデザインの両立

担当者:ウールは先程ご紹介した4種類のどれかを使用していたり、合わせて使われていたり、物によって様々です。アウター類は耐久性、摩耗製を高めるために少し化学繊維を混紡しています。
担当者:こちらのバッファローチェックのアウターは、部分的に「G1000」という素材を使用しています。フェールラーベンが誇る独自素材で、テントからウェアまで汎用性が高い素材です。肩が切り替えられているのは鞄やリュックを背負う際、摩擦によって消耗しやすい部分をG1000を採用することで、補強する効果があります。
担当者:ウールはメルトンでしなやかな触り心地になっています。また、ウールの良い点は織がギュッと詰まっていないため、多少の伸縮性があり動きやすいことです。普段使いからフィールドでも活躍する1着です。 【基本情報】 商品名:Canada Wool Padded Jacket M カラー展開:2色展開 価格:35,000円

撥水性、耐久性にプラスワン!

担当者:G1000素材にはワックスを使用すると撥水性や耐久性がアップするので、キャンプやフィールドで使う方にはおすすめです。おしりや摩擦の多いところにワックスを塗っておくと全然違いますよ! 【基本情報】 商品名:Greenland Wax 価格:1,500円 ━━━ ウールアイテム充実してますね!ウールの中綿には驚きました!他にユニークなトピックのあるアイテムなどはありますか? 担当者:もちろんです!こちらもご紹介しますね。

プロダクトストーリーのあるアイテム

外にいるときこそ力を発揮!

担当者:こちらのアイテムはポンチョ。スカンジナビア半島北部の先住民族が風除けに使用していたケープを模して作られました。椅子に座って獲物を待つときにこうしたケープが使われていたと言われています。ケープを羽織って座ることで、足まで隠れて、外気が入りにくいため暖かく過ごせますよ。 ━━━ 青空リビングなどフィールドで大活躍しそうですね。
広報:そして、ファーは雪よけとして大切。フードを被っている際に、ファーがあるおかげで雪が目や、顔面を直撃しません。フードを被っていない時も雪がファーにくっつき、フードの中に雪が溜まりにくくなるんです。雪中キャンプをするならファー付きのアウターを選びたいですね。また、動物に優しいということで、フェールラーベンではファーも全てフェイクを使用しています。 【基本情報】 商品名:Luhkka カラー展開:2色展開 価格:57,000円

カジュアルに見えて本格アウター!

担当者:こちらの一見カジュアルなアウターも、実は機能性抜群。というのも、フェールラーベンでは、元特殊部隊に所属していたような方にサンプルを試してもらい、修正・改善を行なっています。
担当者:脇にあるのはポケットではなく、ベンチレーション。動き回って汗をかいたときも、効率的にウェア内を乾燥させることができるのです。 ━━━ファスナーのタブが革素材になっていて、タウンユースでも馴染むデザインなのが素敵ですね♡ 【基本情報】 商品名:Keb Jacket M カラー展開:7色展開 価格:39,000円

疲れ知らずなバックパック

担当者:こちらはハンティングを想定して作られたハンティングシリーズのバックパック。デザイン性、機能性も高いアイテムなので「ハンティングなんてしないよ!」という方にもおすすめです。タウンユースからトレッキングまで活用できますよ♪また、こちらのアイテムの特徴は椅子のように座れるところです。座ってみてください。
━━━おおー!凄い安定感です! 担当者:そうなんです。しっかりした作りなので男性でも問題ない耐久性があります。ソロキャンプやバイクキャンプなど、荷物をコンパクトにしたい方にも、いいかもしれないですね! ━━━子どもが疲れてぐずった時に座らせておくなど、ファミリーキャンパーさんにも役立ちそうですね!あとはフェスなど、ちょっと座りたいときに便利♪
担当者:もちろん、普通のバックパックと同じように使えます。フロントポケットやカラビナ用のフックも付いているので、お好みで使っていただければいいかなと思います。 【基本情報】 商品名:Singi Studden カラー展開:2色展開 価格:35,000円

ノスタルジックなデザインが光るアイテム

ビンテージライクなダウン

担当者:こちらは2018年もトレンドだった、90’Sライクなビンテージ風デザインのダウン。雰囲気がレトロで気軽にガバッと羽織りたい1着です。切り替えが独特なのもポイントになっています。
担当者:フェールラーベンのアイコンであるきつねのロゴも可愛らしくワンポイントになっています。また、ダックよりもダウンボールが大きく、高品質と言われているグースダウンを90%も使用しているんです!残りの10%はフェザーを使用し、着心地、暖かさ共に贅沢な1着に♪ ━━━いいですね♪冬も快適に過ごせそうです! 【基本情報】 商品名:Expedition Down Lite Jacket M カラー展開:5色展開 価格:79,000円

レトロなタグに夢中

担当者:70年代に発売された最初のバックパックVARDAGに付いていたロゴをリバイバルしたものです。今季新しく作られたこちらのバッグは素材にG1000を使用し、リバイバルしたビンテージのタグがポイント。定番とは一味違うレトロなデザインが魅力になっています。
担当者:容量は16Lと25Lをご用意しています。カラーも6色展開しているので定番カラーから、ワンポイントに明るいカラーを選んでも使いやすいかと思います。 ━━━デザインもシンプルで使いやすそうですね♪ 【基本情報】 商品名:Vardag 25 カラー展開:6色展開 価格:11,000円

まとめ

いかがでしたか?今季のフェールラーベンはブランドの根幹を表すアイテムが多く見受けられました。自然との共生や、ロゴのアイコンがきつねであるように、動物にも優しいものづくりなんですね。「これキャンプに使いたい!」というユニークなアイテムが豊富にラインナップされていたので、ぜひチェックしてみてくださいね。


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